魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
男性「うぐっ!?」
薪を集めていた男性は急に腹部を押さえて倒れ込んだ。
女性「ちょっと、大丈夫!?」
近くにいた女性が駆け寄ってきた。
男性「…ら……へっ…た………」
女性「え?」
男性「腹が…腹が減ったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
女性の方を振り向いた男性の顔の一部が火傷をしたように爛れ、さらに体からは煙まで上がっていた。
女性「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
男性の顔に驚いた女性は尻餅をついてしまった。
男性「う…あ…が…あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
男性の体から出る煙が一気に吹き上がり、強烈な衝撃波と高熱が生じ姿を変えた。
周囲が高熱により、小さな火が地面に落ちている枯れ葉や木に燃え移っていた。
?「バロオォォォォォォォォォォォォン!!」
衝撃波と高熱が晴れるとそこにはさっきまでいた男性ではなく、像に似た顔をした巨漢の怪人が雄叫びを上げていたのだった。
?「バルルルル!!」
怪人は女性を見ると鼻を伸ばして女性の体に巻き付けた。
女性「ひっ!?」
?「バロオォォォォォォォォォォォォン!!」
鼻を女性の体に巻き付けると空高く持ち上げた。
女性「きゃっ!い、いや、離して!」
鼻を巻き付けられた女性は逃れようとするが、力の差がありすぎて離せなかった。
?「バロオォォォォォォォォォォォォン!!」
女性「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
持ち上げた女性をおもいっきり頭から地面に叩き付けた。
地面に叩き付けたられた女性は頭を潰され、残された体がビクンビクンっと僅かに動いたかと思いきやすぐに動かなくなった。
?「バルルルル……」
怪人は女性が死んだことを確認してから鼻を離して近づき腹部を食い破り、内蔵を引きずり出して食らい始めた。
緊急事態の警報が鳴り響く少し前、管理局の病棟に一人の男性が搬送されてきた。
医師A「バイタルは!?」
看護婦A「かなり酷い状態です!」
医師B「傷も深く、出血も多いです!」
医師A「くそっ、実験体に受けた傷が深すぎる…急いでシャマル先生を呼んでこい!」
看護婦B「はい!」
搬送されてきた男性の容態に焦りながらもなんとか対処しようとする医師や看護婦たち。
すると男性が一人の看護婦の腕を掴んだ。
男性「こ…こ…は…?」
看護婦C「時空管理局の病棟ですよ」
聞かれた看護婦Cがそう答えると男性は辺りを見回した。
男性「お前…旨そう…だな…」
看護婦C「え?」
男性が言った意味が分からない看護婦Cは首を傾げた時、男性の顔の一部が火傷をしたように爛れ、さらに体からは煙まで上がっていた。
男性の体から出る煙が一気に吹き上がり、高熱と衝撃波が起きて男性の姿を変えた。
?「バロオォォォォォォォォォォォォン!!」
煙が晴れるとそこには像に似た顔で、巨漢の怪人になった。
看護婦C「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
医師A「あ、アマゾンだぁ!!」
男性がアマゾンに変わったことに周りの医師や看護婦たちが驚き悲鳴を上げた。
?「バロオォォォォォォォォォォォォォォン!!」
看護婦C「ひっ!い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ストレッチャーから降りた象型のアマゾンは人間時に掴んでいた看護婦Cを鼻で掴み直すと天井すれすれまで上げて頭から床に叩きつけようと降り下ろした。
その時、驚くしかなかった医師や看護婦たちの間を縫うように一つの小さな影があった。
それは一気に医師や看護婦たちの間を縫うように駆け抜けると象型のアマゾンの胸部にキックを叩き込んだ。
?「バロオォォォォォォォォォォォォォォン!?」
突然胸部にキックを喰らった象型のアマゾンはそのまま後ろの壁を突き破り、吹き飛んだ。
キックを喰らったのと同時に看護婦Cを捕らえていた鼻が緩んで床に叩きつけられることなく背中から床に落ちた。
看護婦C「いたたた…」
背中から床に落ちた看護婦Cは起き上がると1人の男の子がいた。
?「だい…じょうぶ…?」
看護婦Cの前にいたのはシグナムが保護した男の子が聞いてきた。
看護婦C「え、えぇ、大丈夫よ」
アマゾンを蹴り飛ばした男の子に驚きながらも看護婦Cは礼を言う。
?「バロオォォォォォォォォォォォォォォン!!」
そこへ象型のアマゾンが立ち上がり咆哮を上げた。
?「………」
象型のアマゾンが立ち上がったのを見た男の子は両手を腰辺りやり、腰からベルトが浮かび上がらせた。
男の子は浮かび上がったベルトの左側のグリップを持ち、捻った。
《
グリップを捻ると両目のような赤い部分に血走りのような模様が入り、英語風に【ガンマ】と聞こえた。
男の子「あまぞん……」
ボソリと男の子がそう言うとのと同時に再びグリップを捻った。
《
白い純白の全身で、両腕と両足そして背には鋭いカッターがあり、青い目をした戦士【仮面ライダーアマゾンガンマ】に変身した。
少年が変身したのを目の当たりにしたナースは驚き口をパクパクさせていた。