魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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hunting 63

リュイ「ふぅ…」

 

トイレに行っていたリュイは手を洗って出てきてシグナムの所に向かっていた。

 

リュイ「しぐ…」

 

女性「ちょっと、大丈夫?」

 

リュイ「?」

 

シグナムを呼ぼうとしたリュイは振り向いた。

 

リュイが振り向いた先には男女のカップルがおり、男の方が胸を押さえて苦しそうにしていた。

 

女性「ねぇ、大丈夫?」

 

男性「………った…………」

 

女性「え?」

 

男性「腹が…腹が減ったんだよぉー!」

 

心配していた女性に男性はそう言いながら顔を上げると顔にはアマゾン特有の一部が火傷をしたように爛れ、さらに体からは煙まで上がっていた。

 

煙は勢いを増し男性の体全身を包み、周囲に熱波が放たれた。

 

グレービートルアマゾン「グゴガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

煙が晴れると灰色のビートルアマゾン(以降【グレービートルアマゾン】)がそこにはいた。

 

女性「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

現れたグレービートルアマゾンに女性は悲鳴を上げて尻餅を着いてしまった。

 

女性の悲鳴を聞いて周りの客たちは我先にと逃げ始めた。

 

グレービートルアマゾン「グゴガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

雄叫びを上げるグレービートルアマゾンは女性に近付き両肩を掴んで抵抗出来ないように押さえると頭から噛り、捕食しだした。

 

喰われる前に女性は逃げようとしたが腰が抜けて動けなかったのかアッサリと喰われてしまったのだ。

 

リュイ「あ…あぁ…」

 

グレービートルアマゾンの色にリュイはシグマを連想してしまい無くなっていた恐怖心が再び目覚めて動けなかった。

 

グレービートルアマゾン「グゴルルルルルルル……」

 

女性を丸々1人喰ったグレービートルアマゾンは次の餌を探してキョロキョロするとリュイに狙いを定めた。

 

リュイ「ひっ!?」

 

狙いを定められたリュイのビジョンにはグレービートルアマゾンがシグマとして映り、尻餅を着いてしまった。

 

グレービートルアマゾン「グゴガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

リュイを格好の餌と判断したグレービートルアマゾンは口を開け、鋭い牙を剥き出しにすると背中の甲羅を開き翔を出して羽ばたかせると一気に接近してきた。

 

接近してくるグレービートルアマゾンがシグマに見えて、あの時の恐怖心に支配されたリュイは目を瞑る。

 

その時、金属同士がぶつかり合う高い音がした。

 

リュイ「?」

 

何が起きたのか恐る恐る目を開けるリュイ。

 

シグナム「大丈夫か、リュイ!!」

 

レヴァンティン『Is it alright? Rui』

 

グレービートルアマゾンの牙を防いでリュイを守るシグナムとそのデバイスであるレヴァンティンの姿があった。




次回

恐怖心が再び目覚めてしまい戦えないリュイ。

そんなリュイを守りながら戦うシグナム。

果たしてリュイは再び戦うことが出来るのか。

はやて「ほな、次回をお楽しみにな」

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