魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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翌日、シグナムはリュイを連れて水族館に来ていた。

 

リュイ「しぐまま…?」

 

水族館を知らないのかリュイは不安な眼差しでシグナムを見た。

 

シグナム「大丈夫だ。安心するんだ」

 

不安なリュイにシグナムは優しく頭を撫でて言う。

 

リュイ「…………」

 

シグナムに言われてリュイは少し安心する。

 

安心したリュイを見てシグナムは窓口に行ってリインから貰ったチケットを渡した。

 

スタッフ『親子二名の招待券ですね』

 

シグナムからチケットを受け取った窓口のスタッフはチケットに判を押した。

 

スタッフ『では、お楽しみください』

 

判を押したチケットをシグナムに返す。

 

シグナム「リュイ、行くぞ」

 

リュイ「うん…」

 

チケットを受け取ってシグナムはリュイに言うと入り口の方へ向かう。

 

 

 

シグナムとリュイが水族館に行っている時、はやてたちは管理局に出勤していた。

 

リイン「あの2人…大丈夫ですかね」

 

はやて「大丈夫や、リイン。アマゾンが出ない限りシグナムがいればリュイは大丈夫やて」

 

心配するリインにはやてはそう言う。

 

リイン「そうですね」

 

はやて「そうや」

 

 

 

リュイ「ふわあぁ~…」

 

入り口から入って直ぐにリュイは目を輝かせていた。

 

目の前に多くの種類の魚たちが泳いでいる巨大水槽であった。

 

リュイ「しぐまま…おしゃかにゃ…いっぱい…」

 

巨大水槽の中を泳ぎ回る魚にリュイはすっかり興奮して間近まで走っていく。

 

シグナム「そうだな」

 

興奮しているリュイを見てシグナムは心から嬉しくなっていた。

 

今は戦えないとは言え、その原因である恐怖心を忘れて楽しんでいるリュイの姿を見たからだ。

 

リュイ「しぐまま…はやく…」

 

一緒に見たいリュイはシグナムを呼ぶ。

 

シグナム「あぁ。今行く」

 

リュイに呼ばれてシグナムは側まで向かって行く。

 

その後、シグナムとリュイは多少トラブルに見舞われながらも水族館を満喫した。

 

トラブルは触れ合いコーナーでリュイが持ち上げたタコがシグナムの顔面に墨を吐いたり、イルカショーで何故かシグナムだけにイルカが水を浴びせたりしたことぐらいである。

 

リュイはタコと初めて触れ合って感じたことのない感触に感動したり、イルカショーでイルカとの触れ合いに参加出来たりと楽しんでいた。

 

シグナム「はぁ~…」

 

ベンチに座ってため息を吐くシグナム。

 

色々とトラブルに見舞われてしまったのだから仕方ない。

 

リュイは近くのトイレに行っていてこの場にはいない。

 

シグナム(しかし良かった…リュイが笑顔になって…少しはシグマの恐怖心を忘れることが出来たのかもしれないな)

 

触れ合いやイルカショーで笑顔になったリュイを見てシグナムはそう思っていた。

 

このままいけばリュイは元に戻れるかもしれないと…。


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