魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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はやて「シグナム!」

 

リュイが担ぎ込まれた病院に現場検証していたはやて、なのは、フェイト、そしてインターミドルに参加していたチームナカジマのメンバー(ヴィヴィオ、リオ、コロナ、アインハルト)、ミウラが来た。

 

はやて「リュイは!?」

 

シグナム「まだ…手術が終わらないようです…」

 

なのは「胸を貫かれてたからね…」

 

ガンマがシグマに胸を貫かれたことを思い出して言う。

 

シグナム「くっ…私がしっかりしていれば……」

 

フェイト「アレは誰も対応できないわ。突発的すぎたから…」

 

シグマとガンマが現れた時にすぐさま反応するのは誰であろうと難しい。

 

すると『手術中』のライトが消えてシャマルが出てきた。

 

シグナム「シャマル!リュイは!?」

 

シャマル「それが…」

 

シグナム「リュイ!」

 

シャマルを退けてシグナムは処置室に入った。

 

シグナム「!?」

 

シグナムが処置室に入るとそこには点滴も何も付けられていないで、ベッドに寝かされているリュイがいた。

 

シグナム「まさか…そんな…」

 

リュイを見てシグナムは膝を着いてしまった。

 

シグナム「リュイ…」

 

眠っているリュイを見て膝を着いたシグナムは泣きそうになっていた。

 

リュイ「ん~…しぐまま?」

 

泣きそうになっていたシグナムの声を聞いてリュイがベッドから起きた。

 

シグナム「リ、リュイ!?」

 

起き上がったリュイにシグナムは驚き、慌てて立ち上がり近寄った。

 

リュイ「どう…したの…?」

 

驚いて近寄って来たシグナムにリュイは心配そうにしていた。

 

シグナム「リュイ…体はもう、大丈夫なのか?」

 

リュイ「うん…なんとも…ないよ…」

 

胸を見せてリュイは言うと、シグマの手刀で貫かれてできたハズの大穴が開いていなかった。

 

シグナム「よかった…よかった…」

 

無事なリュイを見てシグナムは自身に抱き寄せるとそう言って泣き始めた。

 

リュイ「しぐまま?」

 

泣いているシグナムを見てリュイは首を傾げていた。

 

 

 

そんな姿をはやてたちは見ていてヴィヴィオ、リオ、コロナ、アインハルト、ミウラ、アギト、リイン、付き添いでノーヴェたちは駆け寄った。

 

はやて「よかった、リュイが無事で」

 

フェイト「さすがシャマル先生ですね。傷も残らないくらいに回復させるなんて」

 

なのは「アマゾンだったから効きすぎたんですか?」

 

冗談交じりに言う面々に対し、シャマルは少し浮かない顔をしていた。

 

ヴィータ「お、おい…どうしたんだよ?」

 

浮かない顔をしているシャマルにヴィータは聞いた。

 

シャマル「私…何もしてない…」

 

はやて「え?」

 

シャマル「私が処置しようとした時にはもうリュイくんの体は治っていたの…」

 

フェイト「それって…」

 

なのは「リュイくんは…ただのアマゾンじゃない?」

 

人間であろうと、アマゾンであろうと胸を貫かれれば生命の保証は無い。

 

しかしリュイはシャマルが処置する前に傷が完治していたと聞いて、なのはたちは驚く。

 

シャマル「えぇ。いくらアマゾンでもあんな傷を負えば下手すれば死んでしまうハズ…なのに…」

 

致命傷とも言える傷を負ったハズなのに処置する前にすでに回復していたと、生で見ているシャマル自身も驚いた。

 

はやて「リュイ…」

 

致命傷を短時間で治し、元気になっているリュイを見てはやては少し心配になっていた。


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