魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
夏海に案内されたシグナムたちは光写真館の待合室にてコーヒーとジュースを出されてもてなしをされていた。
夏海「本当にごめんなさい!」
シグナムたちに夏海が士と海東の代わりに頭を下げる。
因みに士と海東の2人はいまだに【光家秘伝・笑いのツボ】の影響で笑いっぱなしで、リュイは変身を解いた時の反動でシグナムに抱っこされて眠っている。
シグナム「いや、気にするな。幸いにして怪我人は出ていないのだからな」
夏海「そう言ってもらえると助かります」
ヴィータ「それで
夏海「実は…私たち、いろいろな世界を回って旅をしているんです」
ザフィーラ「世界を回って?」
夏海「世界って言っても仮面ライダーいる世界のことです。そこで私たちはいろいろな仮面ライダーに出会いました」
ヴィータ「その仮面ライダーって何なんだよ?」
【仮面ライダー】という聞きなれないワードにヴィータは聞く。
夏海「仮面ライダーは人々の平和を守るために戦うヒーローのことです。まあ、あの2人は特殊ケースといいますけど…」
士と海東の2人を見ながら夏海は仮面ライダーのことを簡潔に言う。
シグナム「それで、なんでリュイが狙われるのだ?」
夏海「海東さんは私たちのようにいろいろなライダーの世界を回っています。そして、その世界のお宝を盗んでいくんです」
ヴィータ「なるほど。アタシらの世界でのお宝が、リュイだったって訳か」
夏海「はい、その通りです。でも、もう大丈夫です。私たちがしっかりと海東さんを見張っておきますから!」
ヴィータ「そいつは安心だな…って、それよりアレはなんとかなんねーのか?」
話をしていた時にヴィータがある方向を指差した。
そこには笑いっぱなしになって瀕死になってピクピクと痙攣している士と海東がいた。
夏海「大丈夫です。あの人たちは少し反省するべきです」
そう言って士と海東を放置する夏海。
ヴィータ「なのはみてーに酷いな…」
結構厳しい発言をする夏海にヴィータはそう言う。
リュイ「ん…」
反動が消えたのかリュイが目を覚ました。
シグナム「起きたかリュイ」
リュイ「おはなし…おわった?」
ヴィータ「丁度終わったところだよ」
夏海「それにしてもパッと見は普通の子供なのに仮面ライダーだなんて…」
意外そうに起きたリュイを見て言う。
リュイ「?」
夏海の言葉にリュイは首を傾げる。
シグナム「ではそろそろ帰るとするか」
立ち上がってシグナムは言う。
夏海「あ、玄関まで送ります」
そう言って夏海はシグナムたちを見送ったのだった。
その頃、光写真館の一室に1人の青年が膝を抱えていた。
ユウスケ「お、俺の出番…結局なかった……」
『仮面ライダークウガ』の『ユウスケ』はそう呟いていたのだった。