魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
その日、リュイは森の中で1人でウロウロしていた。
今日ははやて、シグナム、ザフィーラ(狼形態)とでタケノコ狩りをしに来ていた。
しかし途中でこの山でアマゾンの気配を感じて、気配がした方へ向かっていった。
いたのは何度も戦ったことのあるエレファントアマゾンであった。
何度も戦ったことのある相手だけに直ぐに片付けたが、ここがどこだか分からなくなってしまっていた。
リュイ「しぐ…まま…はや…ぱぱ…わんわん…」
まだ幼いリュイは泣きそうになる。
リュイ「うぅ…ね…むい…」
ガンマに変身した時の衝撃で睡魔に襲われたリュイは膝を着いてしまった。
膝を着いたリュイは立とうとするが立てずに横になって眠ってしまった。
そんなリュイの前に少女と男性が来ていた。
リュイ「う~ん…?」
目を覚ましたリュイは見知らぬテントに寝かされていた。
?「気がついた?」
リュイ「ひっ!?」
声に反応して見ると長い金髪で巨乳の少女がいた。
少女の主に金髪を見て涙目になった。
?「え!?ちょっと、なんで泣くの!?」
リュイ「あ、あく…ま…」
?「えぇ!?」
リュイに悪魔と言われて少女はショックを受ける。
?「お嬢様」
そこへタキシードを着た執事の男性が入ってきた。
?「エドガー。どういう訳かこの子に怯えられてしまって…」
『エドガー』と呼ばれる執事の男性に少女は言う。
エドガー「この怯えようは…トラウマか何かでしょうか?」
?「では私の何かがこの子のトラウマを引き出してしまっているの?」
エドガー「恐らく」
怯えてしまっているリュイの状況を冷静に解析する。
ヴィクトーリア「ごめんなさい。私にはあなたの怖がっている理由が分からないわ。でもこれだけは分かっていてほしいの。私はあなたが思っている悪魔ではないわ。ヴィクトーリア・ダールグリュンよ」
少女-『ヴィクトーリア・ダールグリュン』は名乗る。
エドガー「私はエドガー。執事をしております」
リュイ「………や、やがみ…りゅい…です…」
名乗られてリュイは自身も名乗る。
ヴィクトーリア「そう。リュイっていうの。いい名前ね」
リュイの名前を聞いてヴィクトーリアは言う。
エドガー「それでリュイ様は何故あのような場所にお1人で?」
リュイ「えっと…」
エドガーの問いにリュイは答えられなかった。
自身がガンマになってアマゾンと戦っていることはヴィヴィオたちなどの一部の特例を除いて秘密(リュイからしたら内緒)にしている。
ヴィクトーリア「何か言えない事情でも?」
リュイ「えっと…たけのこ…」
ヴィクトーリア「タケノコ?」
エドガー「あ、もしかしてご家族とタケノコを採りに来て迷子になったのでは?」
ヴィクトーリア「そうなの?」
エドガー「うん…」
実際は違うがヴィクトーリアに聞かれて頷いた。
エドガー「では麓の施設で預かってもらいましょう」
ヴィクトーリア「そうね」
ジーク「ヴィクター、おる~?」
リュイを麓の施設に預かってもらおうと言う話をしているとジークリンデが現れた。
ヴィクトーリア「ジーク!」
リュイ「じーくねえね!」
ジーク「あれ?なんでリュイやんがヴィクターたちとおるん?」
ヴィクトーリアたちと一緒にいるリュイを見て聞く。
ヴィクトーリア「この子と知り合いなの?」
ジーク「前に行き倒れになってたとこを助けてくれんたんよ」
ヴィクトーリア「行き倒れ!?ちょっとなんで言ってくれなかったの!?」
行き倒れになったと聞いてヴィクトーリアはジークリンデに詰め寄って聞く。
ジーク「トレーニングしてたら迷子になってもうたんよ~!」
詰め寄られたジークリンデは言う。
ヴィクトーリア「全く貴女って人は…」
呆れるヴィクトーリア。
ヴィクトーリア「ありがとうね。私の友人を助けてくれて」
リュイがジークリンデを助けてくれたと知ってヴィクトーリアはリュイの頭を撫でて笑顔で言う。
リュイ「どう…いたしまし…て」
ヴィクトーリアがフェイトと同じく金髪だけど怖くないと分かって言う。
その後、施設までリュイを送るとリュイを捜していたシグナムたちと出会ったことはまた別の話。