魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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出会う強者の少女たちと小さき狩人
hunting 48


アマゾンマンション事件から数週間後、リュイはリインと散歩を楽しんでいた。

 

リイン「今日はよく晴れた散歩日和で良かったですね、リュイくん」

 

リュイ「うん…」

 

穏やかな風や草木、花の香りなどでアマゾンとの戦いを忘れられるのでリュイは楽しんでいたのだ。

 

リュイ「ん?」

 

散歩を楽しんでいるとリュイの視界にある人物の姿を捉えた。

 

?「あ…アカン…」

 

木の枝を杖代わりにしてフラフラな足取りのフードを被ったジャージの人物だった。

 

?「もう…だ…め…」

 

バタリと倒れる人物。

 

リュイ「………」

 

そんな人物にリュイは近付くと小枝で人物の頭をツンツンした。

 

リュイ「しん…でる?…」

 

リイン「いや、それ行き倒れですぅ!!」

 

 

 

ジーク「んー、美味しい♪」

 

リュイとリインが見つけた行き倒れの人物…いや、少女はミウラも今年から参加する格闘技大会『インターミドル』の世界代表戦優勝の経歴を持つ現時点での試合では無敗を誇る最強選手『ジークリンデ・エレミア』は八神家にて食事にありついていた。

 

ヴィータ「おいおい…なんでインターミドルのチャンピオンがこんなところにいるんだよ…」

 

アギト「さ、さぁ?」

 

現れたジークリンデにヴィータとアギトはひそひそ話で話し合う。

 

リュイ「じーくねえね…大丈夫?」

 

ジーク「ありがとう。もう大丈夫や」

 

リュイに心配されてジークリンデはお礼を言う。

 

リュイ「じーくねえね…はやぱぱと…おんなじ…ことば…」

 

はやて「せやな。少し親近感が沸くな~」

 

ジークリンデがはやてと同じく柔らかな関西弁を話すのを見て親近感が沸いていた。

 

はやて「それならちょっと…」

 

親近感が沸いたはやてはジークリンデに近寄った。

 

はやて「も、もうかりまっか~」

 

超ありがちなギャグを言うはやて。

 

ジーク「は?インターミドルには賞金は出へんよ?」

 

はやて「……………せやな」

 

普通に返されてはやては恥ずかしくなって言う。

 

リュイ「?」

 

リュイもまたギャグの意味が分かっていなかった。

 

ミッドの人には関西のギャグは分からなかったようであった。

 

リイン「そう言えばですけど何であんな所にいたですか?」

 

ジークリンデが1人で歩いていたのかと問うリイン。

 

ジーク「あぁ、それはな…ランニングしていたら迷子になってしまったんよ…」

 

はやて「えぇ…」

 

アギト「な、なんだよそれ…」

 

リイン「よ、予想外です…」

 

ヴィータ「だな…」

 

リュイ「じーくねえね…ほうこう…おんち?」

 

想像していたのよりしょうもない理由にはやてたちは呆れて言葉を失っていた。

 

その後、ジークリンデの保護者が来て連れて帰ったのはまた別の話。


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