魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

6 / 109
hunting 04

会議室から出て、10分後、管理局の食堂にシグナムは男の子と来ていた。

 

丁度、昼休みらしく辺りの席は局員で一杯であったがなんとか席を見つけて男の子を座らせると食事を取りに行った。

 

男の子は少し不安そうにしていたために、シグナムは2人分のサンドイッチを持って戻ってきた。

 

シグナム「ほら、これはお前の分だ」

 

サンドイッチが2つ入っている袋をシグナムは男の子に差し出した。

 

男の子「ありが…とう…」

 

シグナムからサンドイッチの入った袋を受け取って、男の子は言う。

 

男の子「いただきます…」

 

受け取った袋を取って、サンドイッチを取り出した男の子は食べ始めた。

 

シグナムも男の子の隣に座わり、袋からタマゴサンドを取って食べ始めた。

 

男の子が食べているサンドイッチはハムとキャベツが挟まっている。

 

シグナム「美味しいか?」

 

シグナムなら聞かれて男の子はサンドイッチを食べながら頷いた。

 

シグナム(アマゾンは確か人肉しか食べないはずだが…)

 

サンドイッチを美味しそうに食べている男の子を見て、シグナムはそう思っていた。

 

なぜなら、本来のアマゾンは人間の肉しか食さない。

 

しかし、男の子は豚肉であるハムだけでなく、キャベツも確り食べていた。

 

?「あれ?シグナムじゃない」

 

シグナム「テスタロッサか」

 

声を掛けられて、反応すると金髪のストレートで、黒の管理局の制服を着た女性―本局次元航行部隊執務官【フェイト・T・ハラオウン】が来ていた。

 

フェイト「隣開いてる?」

 

シグナム「あぁ、構わない」

 

男の子「……」

 

フェイトが座るなり男の子は食べる手を止めてシグナムの背の陰に隠れた。

 

フェイト「その子は?」

 

シグナム「訳ありでな。昨日検挙した犯罪組織の根城にいたのを保護したんだ」

 

まだ検査結果が出ていないので、男の子がアマゾンであることを隠しておき、表上ではシグナムが誘拐された子供を保護して親を探していることになっている。

 

フェイト「そう…でも私、凄い警戒されてない?」

 

シグナム「恐らくシャマルだな」

 

フェイト「え?」

 

シグナム「実はな…」

 

シグナムはフェイトにシャマルが男の子に嫌われる羽目になったことを話した。

 

つまり金髪の人に男の子は少なからず警戒してしまうことを話したのだ。

 

フェイト「あー…それは警戒されるはずよね…」

 

シグナムから話を聞いたフェイトは自身を男の子が 警戒することに納得した。

 

?「……」

 

シグナムと楽しく会話しているフェイトの顔を男の子は顔だけ出してじーっと見つめていた。

 

フェイト「こんにちわ」

 

男の子が見つめているのに気付いたフェイトは男の子が恐がらないように笑顔で挨拶した。

 

?「こん…に…ちわ……」

 

シグナムの背の陰に隠れてはいるが挨拶した。

 

フェイト(か…かわいい!!)

 

フェイトの煩悩を感じたかは定かだではないが何かを感じた男の子はビクッとなってシグナムの背の陰に再び隠れた。

 

?「やっぱり…きんいろ…こわい…」

 

フェイト「えぇ!?」

 

ぼそりと呟いた男の子の言葉が聞こえて、子供には懐かれやすいと自負していたフェイトはガビーンとショックを受けた。

 

シグナム「はぁ…」

 

これにはため息をついて呆れてしまうシグナムであった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。