魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
まだ日が上るにはまだ時間がある真夜中、1機の大型輸送ヘリがミッドチルダ上空を飛んでいた。
はやて「目的地までどれくらい掛かる?」
ヴァイス『目的地のマンションまで約1時間。にしてもシグナム姐さんたちは大丈夫なのかね~』
はやてに聞かれて大型輸送ヘリのパイロットの『ヴァイス・グランセニック』は言う。
アルト『反応が正しいとマンションの住人全員がアマゾンってことは総数は180体以上ですよ…いくらシグナムさんでも…』
ヴァイス『おい、バカアルト!なに縁起でもないこと言ってんだよ!シグナム姐さんが負けるわけねぇだろ!!』
縁起でもないことを言う女性パイロット『アルト・クラエッタ』にヴァイスは言う。
ヴィータ「アイツら…なに話してんだか…」
ヴァイスとアルトの会話を聞いてヴィータは呆れていた。
ヴァイス『ってか部隊長、1つ聞きたかったんですけど…』
はやて「ん?なんやヴァイスくん」
ヴァイス『シグナム姐さんに子供が出来たって本当なんですかぁ!?』
はやて「あ…あぁ~、その件ねぇ~……」
ヴァイスの質問にはやては苦笑いしていた。
この話はシグナムファンの局員たちから散々質問されて来たのだ。
ヴァイス『あのガードの固いシグナム姐さんを落とした野郎はいったい誰なんですか!!』
はやて「あー…落ち着いてやヴァイスくん。確かにシグナムに懐いとる子はおるよ。せやけど…」
ヴァイス『やっぱりかぁ!どこのどいつだぁ!俺のシグナム姐さんのハートを奪った不届き者はぁ!!』
シグナムの子供―リュイのことを聞いてヴァイスは悲鳴の叫びを上げる。
このヴァイスの悲鳴の叫びを聞いてはやてを含めた女性陣は…。
(あ、もうダメだこれ)
っと思ったとか。
同刻のアマゾンマンションの一室。
シグナム、アギト、リュイが立て籠る部屋では3人の脱出準備が出来ていた。
シグナム「2人とも、準備はいいか?」
アギト「あぁ」
リュイ「うん…」
シグナムに聞かれて2人は頷く。
シグナム「よし…ならば行くぞ!!」
シグナムが先陣を切って外へ出る。
それに続きアギトとリュイが外へ出る。
アギト「静かだな…」
シグナム「奴らはアマゾンだ。今は恐らく、今まで殺した人間たちの肉を各部屋で食っている頃だろう」
部屋を出ても兵隊アリアマゾンが1匹もいないことを推測する。
シグナム「今の内に階段へ急ぐぞ」
リュイ「しぐまま、あぎねえね!」
シグナム・アギト「「!?」」
兵隊アリアマゾンたちが、各自の部屋で食事をしている間に通路を通って階段へ向かおうとした矢先、突然リュイが2人を押して前にやった。
兵隊アリアマゾン『シャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
2人がさっきまでいた通路の真上が崩落して数体の兵隊アリアマゾンたちが落ちてきた。
シグナムとアギトはリュイに押されて難を逃れたがリュイとは瓦礫により分断されてしまった。
シグナム「リュイ!!」
アギト「待ってろ、直ぐに助けるから!」
リュイ「こないで!」
瓦礫を壊してリュイを助けようとするシグナムとアギトにリュイは叫ぶ。
リュイ「ここは…ひとりで…かたずけ…する…だから…しぐままと…あぎねえねは…うえに…はやぱぱたちと…あって…」
自身が時間を稼いでいる内に屋上へ行くように言う。
アギト「なに言ってるんだよ!?お前1人でどうにか出来ると思ってんのか!?」
リュイ「わかんない…でも…しぐままと…あぎねえねを…まもれるなら…こんなのに…まけない!」
リュイ「あまぞん!」
アマゾンズドライバーを出してグリップを捻ってガンマに変身した。
ガンマ「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
変身して兵隊アリアマゾン2体を押し倒し、アームカッターで首を切り落として倒した。
ガンマ「はやく…はやく…いって!!」
叫ぶようにシグナムとアギトに言う。
シグナム「くっ…アギト、行くぞ!」
アギト「でもリュイを1人には…」
シグナム「リュイ!私と絶対に守る約束をするんだ!絶対に…生きてまた会うんだ、いいな!!」
アギト「あ、おい、離せよ!リュイ、リュイー!!」
リュイを1人には出来ないアギトを見てシグナムはリュイに伝えるとアギトの手を引っ張る。
ガンマ「うん…ぜったいに…ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
シグナムとそう約束したガンマだが、最早長く戦えるだけの力は残されてはいない。
でも、シグナムたちと生きて会うために、力を振り絞って立ち上がり、残り兵隊アリアマゾンたちへ向かって行き、アームカッターで首を、脚を上げてレッグカッターで頭を割るように両断する。
ガンマ「しぐままと…やくそくした…だから…おまえらを…ここで…たおす!!」
騒ぎを聞いて部屋から出てきた新たな兵隊アリアマゾンたちに構えてガンマは言うのだった。