魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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hunting 40.5

リュイ「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

兵隊アリアマゾンたちとの戦いから約8時間後の真夜中、リュイは壁に寄り掛かって息を荒らしていた。

 

兵隊アリアマゾンたちは一時引き上げていた。

 

あれから休み無く襲い掛かってくる兵隊アリアマゾンと戦い続けたのだ。

 

シグナム「リュイ、大丈夫か?」

 

リュイ「だい…じょう…ぶ…すこし…やすめば…いいから…」

 

心配するシグナムにリュイは言うが、その顔色が悪く疲労が顔ににじみ出ていた。

 

そんなリュイの横にシグナムは座ると自身に引き寄せた。

 

リュイ「しぐ…まま…?」

 

突然のことでリュイは混乱していた。

 

シグナム「今は眠っていろ。座って寝るよりかは体力回復なるハズだ」

 

リュイ「うん…」

 

シグナムに言われてリュイは目を閉じて眠りについた。

 

シグナム「………」

 

眠りだしたリュイの頭をシグナムは優しく撫でた。

 

シグナム(すまない…やはり我々ではアマゾンをまだ倒せない…まだ幼いお前に頼るしかない自分が不甲斐ない…)

 

半分アマゾンとは言え、まだ幼いリュイに厳しい戦いを強いることになると感じたシグナムは心の中でそう思っていた。

 

アギト「なぁ、シグナム。1つ提案だけど屋上に行ってみないか?」

 

シグナム「何を言っている?屋上だと退路が無いぞ」

 

アギトの提案を聞いて、シグナムは退路がないのに聞いた。

 

アギト「確かに退路は無いけど入り口は1ヶ所しかない。そこでならここよりかはまともに戦えるし、はやてたちと連絡だって出来るかもしれない」

 

シグナム「なるほど…確かに今の状況を打開にするならそれしかないかもしれん。だが奴らがいつ攻めてくるか…それに…」

 

屋上へ行く理由を聞いたシグナムはリュイを見た。

 

シグナム「さっきの戦いで分かったが、リュイ時間が経つにつれて力が弱くなっている。弱っているリュイにこれ以上戦いを強いるわけには…」

 

リュイは兵隊アリアマゾンたちが引き上げるまでの約8時間の戦闘で、かなり力を消費しており、最早まともに戦える状態ではないことをシグナムは言う。

 

アギト「………」

 

それはアギトも気付いていた。

 

リュイ「だい…じょうぶ…」

 

シグナム・アギト「「リュイ!?」」

 

眠っていたと思っていたリュイが起きていることに驚く。

 

リュイ「ちから…でない…でも…しぐままたちの…ためなら…がんばれる…」

 

シグナム「リュイ…」

 

健気としか言いようがないリュイの言葉にシグナムとアギトの心は突き動かされる。

 

シグナム「分かった。アギト、直ぐに動けるようにするんだ」

 

アギト「あぁ、任せてくれ!」

 

シグナムに言われてアギトは準備をする。

 

シグナム「リュイ、お前はもう少しだけ眠っていろ。少しでも体力を回復させるんだ」

 

リュイ「うん…」

 

リュイもシグナムに言われて再び目を閉じて眠り始めた。

 

シグナム(次に起きたら…厳しい戦いになるだろう…)

 

今から起きる戦いにシグナムは嫌な予感がしていたのだった。


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