魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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hunting 38

リュイがバイクに乗りシグナムの方へ向かっている同刻、シグナムとアギトは部屋の入口を棚やテーブルなどでバリケードを築いて籠城していた。

 

シグナム「くっ、流石に数が多すぎる…」

 

右肩から血を流してシグナムは言う。

 

アギト「大丈夫か、シグナム」

 

シグナム「あぁ…」

 

心配して聞いてきたアギトにシグナムは言うと近くに転がっている斬り伏せた数体のアマゾン―蟻に似た姿をして、全身が黒い体色をしたアマゾン『兵隊アリアマゾン』を見る。

 

なぜ2人が籠城しているかと言うと今から数時間前のことだった。

 

 

 

チャイムが鳴って玄関を開けると1人の女性がいた。

 

女性「………どうも」

 

シグナムを見た女性は挨拶してきた。

 

シグナム「あ、あぁ、どうも」

 

慌ててシグナムも挨拶した。

 

女性「大家の者ですが…貴女方が今日引っ越してきた方?」

 

シグナム「あ、はい。今日引っ越してきた者です。ちょうど挨拶に行こうと思っていたところです」

 

女性「そう…娘さん?」

 

奥をチラッと見てアギトのことを聞いてきた。

 

アギト「いえ、妹です。少し歳が離れてますが」

 

女性「そう…柔らかそうで…美味しそうね」

 

シグナム・アギト「「!?」」

 

女性がそう発言した瞬間、女性の顔の一部が火傷をしたように爛れ、さらに体からは煙まで上がっていた。

 

?「キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

煙が晴れると女性の姿は変わっていた。

 

蟻のような顔に、薄い羽に似た装飾がある姿をしたアマゾン―『女王アリアマゾン』であった。

 

シグナム「やはりアマゾンだったか!!」

 

備えていたレヴァンティンを展開して女王アリアマゾンに構えた。

 

女王アリアマゾン「キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

シグナムに襲いかかる女王アリアマゾン。

 

シグナム「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

襲いかかってきた女王アリアマゾンにシグナムはレヴァンティンに炎を纏わせて攻撃した。

 

女王アリアマゾン「キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

炎を纏わせた攻撃に女王アリアマゾンは数歩後退する。

 

女王アリアマゾン「キリュウゥゥゥゥゥゥ……キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

斬られダメージを受けた女王アリアマゾンは雄叫びを上げる。

 

兵隊アリアマゾン『シャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

女王アリアマゾンの雄叫びを聞いてシグナムとアギトのいる部屋の左右や上下の階から兵隊アリアマゾンが部屋から出てきた。

 

アギト「アマゾンがマンション中から出てきた!?」

 

シグナム「このマンション全体がアマゾンの巣窟だったのか!?」

 

マンション全体が女王アリアマゾンと兵隊アリアマゾンたちによりアマゾンマンションと化していたことに驚いた。

 

兵隊アリアマゾン「シャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

左右の部屋から出てきた兵隊アリアマゾンたちが襲いかかって来た。

 

シグナム「くっ、はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

先に右側の兵隊アリアマゾンを斬り倒すと一旦は部屋に戻ると左側から現れた兵隊アリアマゾンを斬り倒した。

 

シグナム「バリケードを築くんだ!」

 

アギト「わ、分かった!」

 

シグナムに言われてアギトは急いで手近な椅子やテーブルで入口を塞ぎ始めた。

 

女王アリアマゾン「キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

シグナムも手伝い始めた時、女王アリアマゾンは両肩の後ろから昆虫の脚に似た部位を出すと鞭のように伸ばした。

 

シグナム「ぐっ!!」

 

シグナムの肩に鞭が当たった。

 

鞭にはトゲがあったのかシグナムの服に血が滲み出た。

 

アギト「シグナム!!」

 

シグナム「だ、大丈夫だ!」

 

そう言ってシグナムはレヴァンティンで女王アリアマゾンの脚に似た部位を切断した。

 

女王アリアマゾン「キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

部位を切断されて女王アリアマゾンは後退した。

 

そして現在に至っている。

 

シグナム「なんとかして主はやてに連絡しなくては…」

 

アギト「さっきから連絡しようにも妨害されて連絡出来ないんだ」

 

シグナム「くっ、完全に袋のネズミか…」

 

自身たちの状況を言っていると…。

 

兵隊アリアマゾン『キリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』

 

兵隊アリアマゾンたちがバリケードを破ろうと攻めてきた。

 

シグナム「抑えるぞ!」

 

アギト「あぁ!」

 

バリケードが破られないように抑える。

 

兵隊アリアマゾン「シャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

だが窓ガラスを割って兵隊アリアマゾンの別動隊が後ろから挟撃してきた。

 

シグナム「なに!?」

 

アギト『後ろから来やがった!?』

 

ベランダを越えて現れた兵隊アリアマゾンの別動隊に驚く。

 

前から数体の兵隊アリアマゾン、後ろからは別動隊の兵隊アリアマゾン、シグナムとアギトは絶体絶命だった。

 

その時だ。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

兵隊アリアマゾン「!?」

 

今度は窓自体を破壊しながらガンマが乱入、シグナムとアギトを後ろから襲いかかろうとした兵隊アリアマゾンの首をアームカッターで斬り裂いた。

 

兵隊アリアマゾン「シャアァァァァァァァァァ…………」

 

斬られた首から黒い液体を噴射するように出しながら崩れ落ちた。

 

ガンマ「しぐまま…たすけに…きた…」

 

兵隊アリアマゾンを倒したガンマ(リュイ)は言うのだった。


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