魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
その日、リュイの捜索に協力してくれたノーヴェたちにお礼を言いにナカジマ家に来ていた。
シグナム「………で、なぜお前がリュイを抱いている!?」
リュイを抱いて頭を撫でる『ウェンディ・ナカジマ』を見てシグナムは言う。
リュイと共に来たはいいがチャイムを鳴らして速攻で扉が開いたかと思いきやリュイを抱きしめたのだ。
ウェンディ「いやー、写真を見てからずっと抱いてみたいと思ってたッスから。でもでも嫌がってはないッスよ!」
シグナム「胸に顔が埋もれて息が出来ていないだろ!!」
ピクリともしないリュイを見ながらシグナムは言う。
ウェンディ「あぁ!!し、しっかりするッスー!!」
慌ててリュイをウェンディは自身の胸から離した。
リュイ「ぷはっ…はぁ…はぁ…はぁ…」
かなり苦しかったのかリュイは息を荒らして、ウェンディから逃げるようにシグナムの方へ向かって行く。
ウェンディ「ごめんス…」
リュイ「うー…」
謝るウェンディだっが、リュイは怖がって隠れてしまった。
チンク「なにをしてるんだ。お前は」
ウェンディの後ろから眼帯をした少女『チンク・ナカジマ』が言う。
ディエチ「ごめんね、妹がいきなり」
さらに後ろから『ディエチ・ナカジマ』が来て謝る。
ギンガ「シグナムさん、いらっしゃい。その子がリュイくん?」
そしてナカジマ家の長女『ギンガ・ナカジマ』が来てシグナムに言うとリュイを見て言う。
シグナム「あぁ。ノーヴェは?」
ギンガ「ノーヴェなら今、ヴィヴィオたちを呼びに言ってるところよ。待ってる間家に上がってください」
シグナム「そうさせてもらおう」
ギンガに言われてシグナムはリュイを連れて、ナカジマ家に上がるのだった。
ギンガ「改めて私はギンガ・ナカジマ。この家の長女よ」
リュイ「ぎんが?」
ギンガ「そう、ギンガよ」
チンク「チンクだ。ナカジマ家の次女だ」
リュイ「ちんちん?」
『ぶーっ!!』
ギンガは普通に呼んだのに、何故かチンクを"ちんちん"と呼んで全員が吹き出した。
チンク「違う違う!チンクだ、チンク!!」
リュイ「ちんく…」
卑猥に聞こえる名前を言われたチンクは慌てて訂正させる。
ディエチ「私はディエチだよ」
リュイ「てぃが?」
ディエチ「ティガって…私は超古代の光の巨人じゃないから…でもいっか」
ウェンディ「ウェンディッス!」
リュイ「ういんでぃ?」
ウェンディ「伝説ポケモンじゃないッスよ!?」
自己紹介するチンク、ディエチ、ウェンディたちだったが、リュイに名前を間違われまくって慌ててしまうのを見てギンガとシグナムは笑いを堪えていた。
リュイ「やがみ…りゅい…です…」
ギンガたちが自己紹介し終えて、リュイ自身も挨拶する。
ウェンディ「話に聞いてたッスけどわざとっぽく感じるッス」
シグナム「何か言ったか?」
ウェンディ「な、なんでもないッス……」
シグナムから感じる殺気にウェンディは訂正する。
シグナム「リュイはこう見えて言いずらい発音はそれに近いで補ってるんだ。あまり変なことを言うなよ?」
ゲンヤ「おーい、今帰ったぞ~」
リュイ「!?」ビクッ
シグナムが話しているとナカジマ家の大黒柱『ゲンヤ・ナカジマ』が帰って来たのと同時にリュイはシグナムの背中に隠れてしまった。
ギンガ「お帰りお父さん」
ゲンヤ「あぁ。ん?シグナムじゃないかってその子は?」
隠れているリュイを見てゲンヤは聞いてくる。
リュイ「う~…」
凄い怖がっているようすでリュイはシグナムに隠れていた。
ゲンヤ「スゲー警戒されてるな」
あまり男性と会ったことのないリュイは怖がってしまっていた。
ギンガ「リュイくん、この人はこう見えて怖い人じゃないよ」
ゲンヤ「おい!?」
実の娘に"こう見えて"と言われてショックを受けるゲンヤ。
リュイ「こわく…ない?」
ウェンディ「パパりんは全然怖くないッス!頼りになる人ッス!」
リュイ「………」
ギンガとウェンディに言われてリュイはゲンヤを見る。
ゲンヤ「ゲンヤ・ナカジマだ。ギンガたちの父親だ」
自身を見てきたリュイにゲンヤは自己紹介したが、リュイはすぐに隠れてしまった。
リュイ「ん……」
だが、まだ怖いのかリュイはシグナムの背中に隠れてしまった。
ギンガ「あー…これは怯えちゃってるわね…」
シグナム「んー…リュイの周りには男があまりいないからなぁ…」
ゲンヤ「そ、そうか…」
怯えてしまったリュイを見て、ゲンヤはショックを受けていたのだった。