魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
シグナム「テスタロッサ!」
ヴィータ「なのは!」
連絡を聞いてはやて、シャマル、リイン、ザフィーラより先にシグナムとヴィータはミッドチルダへ戻りなのはとフェイトとターミナルで合流していた。
ヴィータ「はやてから聞いたけどリュイがいなくなったって本当か?」
なのは「うん…」
フェイト「ごめん、私たちがちゃんと見てなかたったから…」
連絡を聞いたヴィータが確認するとなのはとフェイトは頷いて言う。
シグナム「リュイ…」
リュイがいなくなったと聞いて、シグナムは心配そうな表情をする。
フェイト「一応、ノーヴェたちも捜してくれてはいるけど…」
ヴィータ「ともかく早くリュイを捜しに行こう。シグナム」
シグナム「あ、あぁ。分かっている」
一刻も早く見つけねばならないと、シグナムたちもリュイを捜しに向かうのだった。
ワタル「おい、マスター。いるか?」
リュイを抱えたワタルはあるバーに入店していた。
バクラ「なんだ?まだ店は始まってないぞ」
店の奥から左腕がない男性、この店のオーナー『バクラ』が現れた。
ワタル「悪いがコイツを診てやってくれ」
リュイをテーブルの上に寝かせてバクラに言う。
バクラ「なんだこのガキ…お前の子か?」
リュイを見て、冗談交じりにバクラはワタルに聞いてくる。
ウルバ『はあ!?なに言ってんだよ、そんなわけ…』
ワタル「俺の…弟子だ」
バクラ「なるほどな」
ワタルの言葉に納得したようにバクラは言うとリュイの容態を見る。
ウルバ『ちょっと、ワタル!?何を言ってるの!?』
ワタルの発言に驚きウルバは聞いてきた。
ワタル「仕方ないだろ。あーでも言わないと治療してもらえそうにないだろ」
ウルバにワタルはそう言う。
バクラ「まぁ、治療はしてやるが助かるかは分からんぞ」
ワタル「分かってる。頼んだぜ、マスター」
バクラ「おい、どこ行く気だ?」
ワタル「ホラー退治だよ。いつも通りのな」
バクラ「そうかい。なら治療費はツケにしとくぞ」
ワタル「はいはい」
そう言ってワタルは外に出ていった。
ウルバ『ワタル。この辺りのホラー退治は絶狼の管轄のハズだよ?』
バーを出たワタルにウルバはそう言う。
ワタル「ん?そうだったか?」
ウルバ『そうだよ。もしかしてあの子の親を捜すつもり?ホラーに襲われたんならもう…』
ワタル「それら本当に弟子にしないとな」
ウルバ『もう、真面目に考えてよ』
とぼけるように言うワタルにウルバは少し怒った口調で言う。
ワタル「だが意外と生きてるかもな」
ウルバ『なんで分かるのさ?そんな奇跡があるって』
ワタル「俺の勘だよ」
ウルバ『頼りにならない勘だね』
ワタル「うるさい。さっさと捜しにいくぞ」
そう言ってワタルは歩き始めるのだった。