魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
翌日、はやてたちを見送りにリュイはフェイトと一緒に次元港に来ていた。
昨夜、はやてたちから事情を聞いたリュイは驚いてはいたがはやてたちが帰ってくるのを、フェイトの家で待ってると約束してくれたのだ。
はやて「ほなリュイ、そろそろ行ってくるで」
シグナム「よくテスタロスッサ…ふぇーとやお世話になる人たちに迷惑をかけるなよ?」
リュイ「うん…」
フェイト「ちょっとシグナム?なんで言い直すの?」
自分の名前をわざわざ言い直したシグナムに聞く。
シグナム「………では行きましょうか、主はやて」
ヴィータ(逃げやがったな…)
リイン(逃げたです…)
アギト(逃げたな…)
言葉が出ずにシグナムは逃げるようにはやてに言い、それを八神家ちびっ子3人組が悟るのだった。
各々、向かう出張先は違うので出発ロビーも違ったがはやてたち(特にシグナム)が乗っている次元航行船が見えなくなるまでリュイは航行船が見える窓から離れなかった。
次元港から車で約一時間の距離にフェイトが住んでいる家に着いた。
フェイト「ただいま~」
リュイ「おじゃま…します…」
車を車庫に入れて家のドアを開けるフェイト、リュイはその後ろに着いてきていた。
?「お帰り、フェイトちゃん」
?「お帰りなさい、フェイトママ!」
リビングから左側に髪を纏めた女性と金髪の少女が出迎えに出てきた。
フェイト「ただいま、なのは、ヴィヴィオ」
フェイトは同居している時空管理局教導官『高町 なのは』とその娘『高町 ヴィヴィオ』に言う。
ヴィヴィオ「ねぇ、フェイトママ」
フェイト「どうしたの?」
ヴィヴィオ「リュイくんって子はどこにいるの?」
フェイト「え?あれ?」
ヴィヴィオに言われて横を見るとリュイがいなくなっていた。
すると後ろから引っ張れる感覚がして見ると少し怯えた表情をしたリュイがフェイトの後ろに隠れて服を強く握っていた。
ヴィヴィオ「その子?」
フェイトの後ろに隠れているリュイを見てヴィヴィオは聞く。
フェイト「うん、リュイくんだよ」
なのは「でも少し怯えてない?」
フェイト「うーん…多分、ヴィヴィオの髪が原因かな」
ヴィヴィオ「えぇ!?」
リュイが怯えている原因が自身だと言われてヴィヴィオはショックを受ける。
なのは「どういうこと、フェイトちゃん?」
フェイト「実は私もシグナムから聞いたんだけど、リュイくんは………」
シグナムから聞いたリュイが怯えてしまうことになった原因をフェイトは2人に話した。
なのは「なるほど、笑顔で注射器を持って近付いて来たシャマル先生がトラウマになって髪が金色の人を見ると警戒しちゃう訳か」
フェイト「そうなの」
怯える原因になった理由を聞いて苦笑いする。
するとヴィヴィオがリュイに近付いて来た。
ヴィヴィオ「ごめんね、知らなくて。でも私はシャマル先生みたいに怖くないよ」
笑顔でリュイに言うヴィヴィオ。
ヴィヴィオをリュイは観察するように見つめた。
フェイト「大丈夫よ。この子はヴィヴィオって言って、とっても優しい子だよ」
観察するようにヴィヴィオを見つめるリュイにフェイトはそう言う。
フェイトの言葉を聞いてリュイはヴィヴィオの前に出た。
リュイ「びびお…」
ヴィヴィオ「うん!高町 ヴィヴィオだよ!よろしくね、リュイくん!!」
名前を呼ばれてヴィヴィオは嬉しそうに言うのだった。