魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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hunting 01

シグナム「アマゾンライダー…ガンマ…!?」

 

【アマゾンライダーガンマ】に変身した男の子にシグナムは驚く。

 

ガンマ「グルルルルル………」

 

獣の唸り声のようにガンマは怪物【カブトアマゾン】を見ると拳を握った。

 

カブトアマゾン「グガゴオォォォォォォォォォォォォ!!」

 

雄叫びを上げたカブトアマゾンがガンマに向かって走り出した。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

走って向かって来るカブトアマゾンに対してガンマは跳躍してカブトアマゾンの後ろを取った。

 

ガンマ「ガアァァァァァァァァッ!」

 

後ろを取ったガンマは足を掬い上げて転倒させると両足を掴んだ。

 

ガンマ「ハアァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

カブトアマゾン「グガオォォォォォォォォォォォォ!?」

 

両足を掴んだガンマはそのまま投げ、落ちてきたところにアッパーを叩き込み屋根にカブトアマゾンを叩きつけた。

 

そして左側のグリップを握ると捻った。

 

《バイオレント パニッシュ!!》

 

ガンマがグリップを捻ると【バイオレントパニッシュ】と言う音声が流れ、両腕のカッターである【アームカッター】が大型化した。

 

ガンマ「ウオォォォォォォォォォォォォ!!」

 

カブトアマゾン「グギャアァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ガンマは大型化したアームカッターで屋根から落ちてくるカブトアマゾンの腰の間接部をカッターで斬り、カブトアマゾンを真横に切断された。

 

真横に切断されたカブトアマゾンはヘドロのように黒い液体を傷口から滝のように流した。

 

流れた液体がガンマの純白の体を黒く汚す。

 

しかし黒い液体はすぐに蒸発、両断されたカブトアマゾンの肉体も黒い液体となり、ドロドロに溶けたかと思いきやすぐに蒸発していった。

 

ガンマ「……」

 

カブトアマゾンの体が溶け、液体となった後で跡形も無くなく蒸発するのを見届けたガンマは残された腕輪を拾い上げた。

 

ガンマ「…ハズレ…か…」

 

ガンマは拾い上げた腕輪をマジマジ見た後、そう言ってグシャリと握り潰しポイと捨てした。

 

ガンマ「……」

 

腕輪を捨てたガンマがシグナムの方を見るとベルトが消え、周囲に今度は冷気が一瞬だけ起きると元の男の子の姿に戻った。

 

シグナム「お前はいったい…」

 

そうシグナムが聞いた瞬間、男の子がいきなりその場に倒れた。

 

シグナム「お、おい!?」

 

いきなり倒れた男の子に驚いていたシグナムは慌てて駆け寄より、抱き上げた。

 

?「すー…すー…」

 

抱き上げられた男の子は気持ち良さそうに寝息を立てて眠っていた。

 

シグナム「寝てるだと!?」

 

眠っていることを見て、心配して損したシグナムは呆れてしまった。

 

シグナム(いったい、この少年は何者なんだ?)

 

カブトアマゾンと互角以上に戦っていた男の子の力を思い出した。

 

シグナム(確か、仮面ライダーアマゾンγだったな…起きたら色々と聞かねばなるまい)

 

そう思いながらシグナムは眠っている男の子を抱えて部屋を後にしたのだった。


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