魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
唐突に思い付いて書いてみました!
本編はまだ掛かります、すいません。
ではどうぞ!
リュイVSミウラ 前編
その日、リュイはヴィータとザフィーラ(人間形態)と一緒に家の近くにある砂浜に来ていた。
因みにザフィーラが人間になってリュイは少し驚いていたが耳が狼の時とそう変わらないので直ぐに馴れた。
砂浜には10代くらいの少年少女たちがいた。
八神家では格闘技道場をしていて少年少女たちはその門下生たちだ。
ヴィータ「よーし、みんな集まってんな。今日は紹介したい奴がいる」
ヴィータはそう言うと後ろに隠れていたリュイを前に出した。
ヴィータ「ほら、自分でやるんだぞ」
最初は不安そうだったがヴィータにそう言われてリュイは頷いた。
リュイ「や…やがみ…りゅい…です…」
少しもじもじしながらも頑張って言うリュイ。
すると一人の少女がリュイの前に出た。
ミウラ「君がリュイくんなんだ。ボクはミウラ『ミウラ・リナディル』。よろしくね」
少女―『ミウラ・リナディル』は右手を差し出して握手を求めた。
リュイは反対の手でそれに応じた。
これを見たザフィーラとヴィータは互いに顔を見合って笑った。
なぜこうなっているのかと言うと実はリュイに色々な人と触れ合ってもらおうとはやてが言い出して手始めに道場の子たちと触れ合わせようとなったのだ。
しかし門下生たちもいきなりリュイと会わせれば戸惑う者もいるだろうと言うことで予めミウラにリュイのことを話して最初に話し掛けて欲しいと根回ししておいたのだ。
案の定、ミウラが最初に話し掛けたお陰でほかの門下生たちもリュイに話し掛けてきた。
リュイも少々戸惑いながらも話し掛けてきた門下生と話していた。
ヴィータ(上手くいったみたいだな)
小声でザフィーラに言うヴィータ。
ザフィーラ(あぁ。こうも上手くいくとわな)
ザフィーラもまた小声で言う。
ミウラ「あのリュイくん」
リュイ「なに?」
ミウラ「ボクと手合わせしてもらえませんか?」
「「なっ!?」」
リュイ「え…?」
ミウラの発言に驚くヴィータとザフィーラに対してリュイはキョトンとしていた。
ミウラ「良いですよね?」
同意を求めるようにヴィータとザフィーラの方を見ながら言う。
ヴィータ「い、良いわけねー…」
リュイ「いいよ」
ヴィータ「はぁ!?」
サラッと同意してしまったリュイにヴィータは驚いてしまった。
リュイ「みうらと…てあわせ…する…」
ミウラ「ありがとう!」
ヴィータ「ち、ちょ…」
淡々と話が進んでしまいヴィータたちは焦りだす。
リュイは人間の見た目だが半分はアマゾンである、力の差が有りすぎるのは明白だからである。
ミウラ「じゃあ、さっそくあっちで手合わせしましょう」
リュイ「うん…」
ミウラに手を引かれてリュイは行ってしまう。
残りの門下生たちも行ってしまう。
ヴィータ「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ヴィータの声を上げてミウラの肩を掴んで止めた。
ミウラ「な、なんですか?」
ヴィータ「なんだもくそもねぇ!なんでリュイと手合わせしたがるんだよ!?」
ミウラ「え?リュイくんも格闘技してるんじゃ…」
ヴィータ「なんでそうなる?」
ミウラ「えーっとリュイと握手した時、リュイくんの手からマメの感覚があったのでしてるのかなって…」
ヴィータ「いや、それは…」
リュイの手にはたまにだが確かにマメがあるがそれはアマゾンとの戦闘でなったなどと言えるハズもなく言葉に悩むヴィータ。
ザフィーラ「ならしてみるといい」
ヴィータ「!?」
言葉に悩むヴィータを他所にザフィーラがそう言った。
ミウラ「ありがとうございます、師匠!」
ザフィーラの一言にミウラは喜んで言う。
ヴィータ(おいぃぃぃぃぃぃ!どういうつもりだザフィーラ!?)
ザフィーラ(ここで下手な弁解をする方が不味い。ならば敢えてやらせてやれば良いわけだ)
ヴィータ(だがリュイはミウラたちとは違うんだぞ!?)
ザフィーラ(大丈夫だ、リュイもその辺りは考えて手加減はするハズだ。リュイを信じようではないか)
リュイを信じようと言われてヴィータもそれ以上は何も言わなかった。