魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
はやて「そや、一つ忘れとった!」
一通り自己紹介を終わらせた後、はやてがポンと手を叩いて何かを思い出して言う。
男の子「?」
首を傾げている男の子にはやては意味深そうな笑みを見せた。
はやて「八神家に来たお祝いや、名前を考えたんよ」
シグナム「それってもしやこの子の…」
ヴィータ「そうだぜ」
アギト「いつまでも君とかこの子とかじゃ分かりづらいだろ?」
シグナム「確かにそうだな。で、この子の名前は?」
シグナムが聞くとはやてが言った。
はやて「名前はリュイ、『八神 リュイ』や」
リュイ「やがみ…りゅい…」
アギト「そうだ、お前の名前はリュイだ」
リュイ「ボクの…なまえ…」
嬉しそうに笑うリュイ。
はやて「気に入ってくれて良かったわ~」
名前を気に入ってくれたことにはやてたちも笑っていた。
しかし次の瞬間だった…
シャマル「ただいま~。今、帰りました~」
リビングのドアが開き、シャマルが帰ってきたのだ。
リュイ「ひっ!?」
『ま、マズイ!!』
涙目になるリュイと焦り出すはやて、ヴィータ、シグナム、はやて、ザフィーラ。
リュイ「ひいぃ!!」
リュイはシャマルの顔を見るなり、悲鳴を上げてなきそうになる。
シャマル「あれ?この…ぼばぁ!?」
リュイを見たシャマルだったが、瞬間にシグナムが顔面に空手チョップを叩き込んで昏倒させた。
リュイ「うぅ…グス…グス…」
ヴィータ「折角良い雰囲気だったのに…」
アギト「なに、台無しにしてんだよ」
倒れているシャマルにヴィータとアギトが不機嫌に言った。
シャマル「わ、私…なにかした~?」
対するシャマルは昏倒しながらも顔に涙を流しながらそう言った。
はやて「てかシャマルにはリインを見張り役に付けとったけど…」
リイン「うぅ…」
はやてが疑問を口にしてるとリビングのドアの前にリインが顔を出していた。
リイン「ごめんなさいです…シャマルを止められなかったです…」
申し訳ないと謝るリイン。
はやて「はぁ、とりあえずリイン。こっちおいで」
呼ばれてリインははやての元に行く。
はやて「リュイ~、まだ紹介してなかったんやけど。この子がリインや」
怯えているリュイにはやてはリインを紹介した。
リュイ「りー…ん?」
ヴィータと同じく少し発音が変だがリインを見ながら言った。
リイン「そうです。リインです~」
はやて「で、さっきシグナムが倒したのがシャ…」
リュイ「あくま…!」
シャマル「悪魔!?」
自己紹介しようとした矢先にリュイに悪魔と呼ばれてシャマルは驚いた。
シャマル「いや、私はシャマ…」
リュイ「あくま…!」
シャマル「だから私は悪魔じゃなくてシャマ…」
リュイ「あーくーまー!!」
シャマル「えぇ~!?」
リュイの中でシャマルは『悪魔』として認知されてしまったようだ。
はやて「もう諦めりぃ、悪魔シャマル…」
ヴィータ「そうだぜ。悪魔シャマル」
はやてとヴィータの2人がポンとシャマル肩を叩いて言った。
シャマル「そ、そんな~」
ショックを受けてヘナヘナと座り込むシャマルであった。