魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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hunting 10

男の子が何かに怯え、泣きそうになっていると部隊長室の扉が不気味に開いた。

 

そこから現れたのは…。

 

シャマル「み~つ~け~た~」

 

不気味に開いた扉からホラー映画の悪霊のような顔で部屋に入ってきたのはシャマルだった。

 

男の子「ひっ!?」

 

ホラー映画のような登場をしたシャマルを見て、男の子はすっかり怯えてしまっているのか、すぐにシグナムの後ろに隠れてしまった。

 

シャマル「さぁ、大人しく…」

 

ゆっくりとシャマルはシグナムの後ろに隠れた男の子に近づく。

 

シグナム「大人しくするのはお前だ!!」

 

シャマル「きゃう!?」

 

男の子に近付くシャマルの頭にシグナムが空手チョップを叩き込んでダウンさせた。

 

シャマル「な、なにするのよ、シグナム!!」

 

空手チョップを叩き込まれ、痛む頭を押さえながらシグナムに抗議するシャマル。

 

シグナム「完全に怖がっているだろ!しかも、主はやての前だぞ!」

 

シャマル「え、あ…」

 

シグナムに言われて見ると、呆れたようすでため息を吐くはやてと自身に怯え、フルフルと小動物のように震えていふ男の子が目に写った。

 

はやて「シャマル、とりあえず外に出とって」

 

シャマル「え…でも…」

 

外に出るように言われて抗議しようとするシャマルだったが、それより早くはやてが言った。

 

はやて「えぇから!出とって」

 

シャマル「は、はい…」

 

再度はやてに言われてシャマルは渋々と部隊長室から出ていった。

 

シャマルが出て行くとはやてはシグナムの後ろに隠れている男の子に近付いた。

 

男の子「……」

 

近付いてきたはやてに、男の子はシグナムから少し顔を出して見る。

 

はやて「ごめんな、シャマルには後でちゃーんと言うとくけんな」

 

屈んで、はやては男の子と同じ目線になって言うと頭を撫でた。

 

撫でられている男の子は最初、突然撫でられてビックリして、ビクッとなったが、シャマルを追い払った(と言う名の退室命令を出した)はやては敵ではないと分かったのか頭を撫でられても嫌がったり、逃げようとしたりしなかった。

 

?「ありが…とう…」

 

小さいながらも確りとした声で、男の子ははやてにお礼を言った。

 

はやて「礼には及ばんよ。ウチの人が迷惑かけたんやしな」

 

お礼を言われたはやては、そう言うと立ち上がってシグナムの方を見た。

 

はやて「シグナム…後でちと話があるんやけど、えぇか?」

 

シグナム「はい」

 

そう聞くとシグナムは頷いた。

 

はやての目にはあることを決意した目になっていることにシグナムは気付いていたのだった。




とある管理外世界の森林にある天然洞窟に一組の男女が座っていた。

ガンマと絶狼が倒した象型のアマゾン、エレファントアマゾンの別個体が何者かと交戦していた。

エレファントアマゾン「バロオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

雄叫びを上げ、エレファントアマゾンは突進する。

その先には黒いの鎧を着た人物が立っていた。

絶狼と同じく、狼の顔に似た兜で、鎧の色は黒一色で所々に金色の部分があり、その装飾は禍々しく胸には小さいがドクロがあり、ボロボロの黒マントが更に威圧を漂わせて、右手には鎖付きで槍のように長い柄の斧を持っていた。

人物は重鈍そうな鎧を着ているとは思えないほど素早く、一瞬で姿を消し、エレファントアマゾンの突進を回避した。

エレファントアマゾン「!?」

一瞬で姿が見えなくなり、攻撃を回避した人物を探し、エレファントアマゾンは辺りを見回します。

?「ロトリ…」

訳:遅い…

エレファントアマゾン「!?」

聞いたこともない言語を発した声に反応して振り向いた瞬間、人物は持っていた斧でエレファントアマゾンを頭から叩ききった。

頭から斧で両断されたエレファントアマゾンはドロドロの黒い体液になったかと思いきや蒸発せず、文字ののような黒い何かに代わり、人物の口の中へ入っていく。

ものの数分でレジスター以外のエレファントアマゾンの肉体を人物は食ってしまった。

?「ナガガ…ナガカミウ…ラリクオ…ラオソドルオキイスゲアセメパ……」

訳:まだだ…まだ足りぬ…アイツの…あの小僧の血肉でなければ……

口元を拭いて人物はそう言うと、どこかへ歩き去ってしまった。

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