魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー   作:ダラケー

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番外編 4
hunting(?)


それはシグナムが部下への訓練を終えて定時になって帰ろうとしていた時だった。

 

シグナム(ん?なんだ、これは)

 

着替えて帰ろうとして更衣室前まで来てふと扉の下を見るとブロマイドのようなものが落ちていた。

 

シグナム「誰か落としたのか?全く、落としたことに気づかぬとはたるんでい…!?!?」

 

ブロマイドを拾い上げて写真を見たシグナムは絶句した。

 

その写真は1人の少年の寝顔が映っていた。

 

その少年にシグナムはありすぎるくらい見覚えがあった。

 

なぜならその少年はリュイであったからだ。

 

シグナム「な、なんだこれはぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!」

 

全く身に覚えにない我が子のブロマイドにシグナムは驚愕して絶叫した。

 

女性局員「すいません、このあたりでブロマイドをみま、あ…」

 

そこへ後ろから女性局員がシグナムとは知らずにブロマイドのことを聞いてきたがすぐに話してならない相手だと気づいた。

 

しかし時はすでに遅かった。

 

シグナム「ほぉ…これは貴様のか…」

 

不気味な声を出しながらシグナムは女性局員を睨むとレヴァンティンを出した。

 

シグナム「少し話があるのだが、付き合ってくれるだろう?」

 

プレッシャーを放ちながらゆっくりと近づく。

 

女性局員「ひいぃッ!!!!!!」

 

シグナムのプレッシャーに女性局員は恐怖で怯えて泣き出してしまっていた。

 

 

 

リイン「いいんですか、はやてちゃん。こんなものを作って」

 

リュイのブロマイドを見ながらリインははやてに聞く。

 

はやて「大丈夫やて。買っていく人にはしっかりと秘密を厳守してもろうとるからな。それにレアな表情程高く女性局員に売れるんや。この調子でガッポリ儲けて六課の予算を何とか都合するんやぁ!!!!!」

 

リイン「まあ、それはいいんですがこんなことが勝手にしてシグナムにバレたら大変ですよ?」

 

はやて「大丈夫大丈夫。シグナムにバレんようにしっかりと隠ぺいはしと…」

 

シグナム「ほぉ…やはり貴女でしたか。黒幕は」

 

「「!?!?!?!?」」

 

聞き覚えのある声に驚いていると部隊長室の扉が壊されてレヴァンティンを持ったシグナムが入ってきた。

 

はやて「し、ししししししし、シグナム…」

 

明らかにキレているシグナムにはやては恐怖した。

 

シグナム「これはどういうことですか。主はーやーてぇー?」

 

はやて「いや、あの、それは、そのぉ……」

 

キレているシグナムにどう言い訳するか考えるはやて。

 

六課の為と言えばいいが今のシグナムにそんなことは通じない。

 

リュイを使うぐらいならはやてのヌード写真でも出せと言われかねないからだ。

 

シグナム「あぁ。どうして私がここを突き止めたかお話ししてませんでしたね。簡単ですよ。1人1人、リュイのブロマイドを持っている奴から聞き出してきたんですよ」

 

はやて「か、簡単って…結構根気いるで……」

 

根気のいることを平然とやってのけて、自身にまでたどり着いたシグナムにはやては驚いていた。

 

シグナム「まあ、そのことはもういいでしょう。それで、これはどういうことですか?」

 

黒い笑みを浮かべながらシグナムは愛機(レヴァンティン)を出す。

 

片や愛機であるレヴァンティンは無言で炎を出す。

 

どうやらシグナムの怒りに触れないように無言となってしまったようだ。

 

はやて「す、すみませでしたぁ!!!!!!」

 

レヴァンテティンを構えたのを見てはやてはマッハで席を立ってシグナムに向かって土下座をした。

 

シグナム「主とは言え許すかぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

はやて「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!?やっぱりぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

 

土下座をしても許されず、はやての悲鳴が管理局全体に響き渡った。

 

この後、リュイのブロマイドを購入したであろう女性局員全員が一斉にしばらく有給休暇(と言う名の入院)をする羽目になった。

 

そしてはやてはシグナムによりヌード写真集は売り出されなかったが代わりに嫌というほどの書類仕事となのはとの模擬戦をさせられたのは言うまでもない。




その頃、リュイは自宅でシグナムといつも一緒に寝るベッドで昼寝をしていた。

だが、その顔は苦しそうでうなされていた。

とある町が破壊の限りを尽くされた。

町は突如現れた巨大な何かに破壊され、赤々と燃え上がる炎が町を、人を焼き、夜の空を赤く照らしていた。

リュイはその巨大な何かに取り込まれてしまっているのか、四肢が動かせなかった。

自分の意志ではどうしようもなく、ただただ破壊される町と命を落としていく人々の悲鳴を聞いているだけしかできなかった。

だが、そんな自分を助けようとシグナムと共に黒く巨大で、背びれが激しく燃え盛る炎の如き形状をした怪物、自分が知るより小さく幼いはやて、なのは、フェイト、そしてはやてたちと同じバリアジャケットを身に纏った3人の少女たち、ロケットに乗った赤いメッシュが入った髪に、黒のTシャツでだらっとした灰色のズボンを履いてパーカーを被った青年、水色の髪に角が少し出ている少女、見た目はかなりのイケメンで、尖った狼耳と尻尾を持った青年が向かってきていた。

シグナム「必ず、助ける!待っていろ、リュイ!!」

そう叫びながらシグナムは協力者ともいえる者たちと共に向かってくる。

向かってくるシグナムたちにリュイを捕えている巨大な何かは口から光線を発射した。

回避しようとするシグナムたちだったが、瓦礫をジャンプ台にして無数の爬虫類のような鱗を持ったゴリラに似た怪物たちが飛び掛かり行く手を阻んだ。

怪物たちに阻まれてしまったシグナムたちに巨大な何かの放った光線が着弾、シグナムたちの姿を掻き消したのだった。

リュイ「し、しぐままぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

目の前で消し飛んでしまった母親を見てリュイは悲痛な叫びを上げる。

リュイ「しぐまま…!!」

ガバッと起き上がったリュイは辺りを見回して今いるのが住んでいる家で、自身がシグナムと同じベッドで寝ていたことを確認した。

リュイ「いまの…ゆめ…?」

夢にしてはリアルすぎると思いながらリュイはベッドから降りて部屋を出ていくのだった。

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