魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
聖王教会の騎士であるカリムからアマゾンの調査を依頼されてリュイは着替えを終えたシグナムと案内役のセイン、そして聖王教会所属の修道騎士で、カリム・グラシアの秘書でシグナムとは【剣友】の間柄の【シャッハ・ヌエラ】と共にアマゾンが潜伏している山に来ていた。
セイン「うー…なんでアタシまで…」
シャッハ「文句を言わない。今までサボっていた分の罰です」
文句を言うセインにシャッハは言う。
セイン「うぅ…否定できないのが辛い……」
図星らしくセインは言う。
セイン「それにしても……」
振り向いてセインは後ろで付いてくるリュイとシグナムの方を向く。
セイン「よくお似合いで」
少しからかうようにセインは言う。
シグナム「一応、弁解しておくが好きで着たわけではない!!!」
セインにからかわれて、聖王教会のシスターの服を着たシグナムは言う。
実はカリムが出してきた服とはこのシスターの服で、断ろうとしたのだがどういうわけか今回のアマゾンはシスターを狙っているものと判断されたらしく渋々着る羽目になったのだ。
シグナム「くっ、任務出なければこのような格好…」
リュイ「しぐまま…にあってる…よ」
普段なら着ないような服を着て嫌々なシグナムにリュイは言う。
セイン「ほらほら、この子だってそう言って…」
シャッハ「いい加減にしなさい!!」
またもからかうセインにシャッハの怒声と鉄拳が耳と頭に叩き込まれた。
セイン「うぅ…すごく痛い……」
殴られた頭を押さえてしゃがみ込むセイン。
リュイ「せいん…だいじょうぶ…?」
しゃがみ込むセインにリュイは少しだけ心配した様子で聞く。
シャッハ「全く…それにしても貴女に子供ができるなんて予想外でしたよ」
シグナム「リュイは養子だがな…まあ、確かに私自身も予想外だった。まさか私を母親として慕ってくれている子ができるなんてな」
リュイを見ながらそう話す2人。
そんなリュイはセインのたんこぶをツンツン突き、セインはその痛みで悲鳴を上げていた。
リュイ「!」
たんこぶをツンツンしていたリュイは急に周囲を警戒するように見回した。
シグナム「リュイ、まさか…」
警戒するように周囲を見回しているリュイを見てシグナムは聞く。
リュイ「うん…ちかくに…あまぞん…いる……」
聞かれてリュイはシグナムに言う。
それを聞いて3人は警戒する。
リュイ「来た!!」
同時に4人の足元の地面から1体のアマゾンが飛び出してきた。
シグナム「地中からだと!?」
地中から奇襲を仕掛けてきたアマゾンに驚きながらも回避する。
【
リュイ「あまぞん……」
【
ガンマ「ウオォォォォォォォォォォォォッ!!!」
回避して着地するとすぐさまアマゾンズドライバーを出してグリップを捻って変身し、臨戦した。
モグラアマゾン「み、水澤くん!?」
変身したガンマを見てモグラのアマゾン【モグラアマゾン】は誰かと勘違いしたのか驚いていた。
ガンマ「みず…さわ?」
対してガンマは勘違いされて首を傾げていた。
モグラアマゾン「いや違う。水澤くんに似てるけど…でも誰だろうとここからは通さない!!!」
ガンマの反応を見てモグラアマゾンは勘違いしていたと気づいて臨戦する。
ガンマ「グルルルル、ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
臨戦したモグラアマゾンにガンマも構えると向かって走りだした。
モグラアマゾン「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
向かってくるガンマにモグラアマゾンも真っ向から対抗しに来る。
ガンマのアームカッターとモグラアマゾンの硬化クローがぶつかり甲高い金属音が周囲に響く。
アームカッターと硬化クローがぶつかり合ってガンマはすぐに左足を振り上げてレッグカッターをモグラアマゾンの首にめがけて振り下ろした。
しかしモグラアマゾンは戦い慣れているのか硬化クローをガンマの腋に潜らせると力いっぱいに持ち上げて投げ飛ばした。
ガンマ「ぐっ!!」
左足を振り上げていて片足立ちであったガンマは容易に投げられてしまい地面に叩きつけられてしまう。
モグラアマゾン「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
投げて地面に叩きつけたガンマにモグラアマゾンは追撃として硬化クローを放つ。
ガンマ「グルラアッ!」
《バイオレント・ブレイク!!》
向かってくるモグラアマゾンの硬化クローをガンマはバトラーグリップを引き抜いて槍である武器、アマゾンスピアを出して柄の部分で受け止めた。
モグラアマゾン「!?」
アマゾンスピアで受け止められたのを見てモグラアマゾンは驚く。
その隙にガンマは起き上がるとモグラアマゾンの腹部を蹴って突き離した。
モグラアマゾン「ぐはっ!!!」
蹴られたモグラアマゾンは大木の木にぶつかった。
ガンマ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
モグラアマゾンが大木にぶつかったのを見てガンマはアマゾンスピアを投擲した。
モグラアマゾン「くっ!」
投擲されたアマゾンスピアを見てモグラアマゾンは素早く体をかがませると地面を掘り、その姿を眩ませた。
ガンマ「!?」
地面を掘って姿を眩ませたモグラアマゾンを見てガンマは周囲を警戒する。
するとガンマの背後の地面に大きな穴が開いた。
ガンマ「そこっ!!!」
背後を警戒していたガンマはすぐに攻撃したがそこには誰もいなかった。
ガンマ「なっ!?」
誰もいないことに驚いていると今度は逆方向の地面に穴が開いて中からモグラアマゾンが姿を現した。
モグラアマゾン「もらった!!!」
ガンマ「しまっ!?」
完全に裏をかかれてしまいガンマは防御が間に合わなかった。
モグラアマゾンの硬化クローがガンマに向かって放たれたのだった。