魔法少女リリカルなのはViVidー人喰らいし、古の血ー 作:ダラケー
hunting 75
仮面ライダーアマゾン シグマとの予期せぬ遭遇戦を繰り広げた仮面ライダーアマゾン ガンマことリュイは倒すことはできなくてもシグナムたちやシグマの特性を逆手に取った戦いで撃退することに成功する。
それから数日後、リュイはシグナムと一緒にある教会にいた。
リュイ「…………」
?「………」
?「………」
リュイの前に縛られて木にぶら下っている2人のシスターがおり、内1人は頭にたんこぶがあり気絶していた。
シグナム「リュイ、あまりあんなものを見るな」
リュイの目を塞ぎながらシグナムは言う。
セイン「あのー、それを言うなら下して…」
木にぶら下っているたんこぶの無い方のシスター、前にリュイがヴィヴィオたちの合宿に参加した時にお風呂を覗いた【セイン】は言う。
シグナム「すまんがお前のことはリュイから聞いた。勝手に人の息子の入浴を覗いたそうじゃないか」
セイン「あ、口止めするの忘れて…」
シグナム「今すぐ斬りたいがここは上司に言っておくとする」
セイン「それ完全にアタシからしたら最悪じゃん!ねぇ、ちょっとぉ!!!」
シグナムに言われてセインは言うがすでにシグナムはリュイを連れて協会内へ入っていった。
カリム「ご無沙汰しています、シグナム隊長」
シグナムに挨拶をする金髪で、シスターの服を着た女性はこの聖王教会の上層部のメンバーである騎士で、はやての古くからの友人で時空管理局少将でもある【カリム・グラシア】である。
シグナム「こちらこそです、騎士カリム」
カリム「えっと、そちらが噂の…」
挨拶を終えて、シグナムの後ろに隠れているリュイを見てカリムは言う。
シグナム「はい。ほら、リュイ」
隠れているリュイを前にだしてシグナムは言う。
リュイ「う…あ…」
知らない人で、さらに苦手な金髪の女性を見てリュイは少し緊張気味であった。
リュイ「や、やがみ…りゅい…です…」
でも、何とか臆せずに名乗れたがすぐにシグナムの後ろに隠れてしまった。
シグナム「す、すみません…」
隠れてしまったリュイを見てシグナムは謝罪する。
カリム「いえいえ。誰だって知らない人に挨拶するのは緊張しますよ。泣いたりせずにしっかり挨拶できたからよしとしましょう」
頑張って挨拶したリュイを見てカリムは言う。
シグナム「貴女がそうおっしゃるなら。それで今日はどのようなご用件でしょうか?」
カリム「実はここ最近教会近くの森にアマゾンらしき怪物を見たという情報が多く寄せられまして…」
シグナム「やはり…」
リュイと一緒に呼び出された時からシグナムはある程度予感していたのかそう呟いた。
シグナム「被害の程は?」
カリム「それがここではないのですが別の教会のシスターや周辺の住人の方が襲われて…ただ命に別状はなく全員が無事です」
被害の状況を聞いてシグナムは首を傾げたくなった。
シグナム(アマゾンが人を襲って命を取らない?)
基本的にアマゾンは人食性で、本能の赴くままに人を襲い、食らう。
だがリュイのように人を襲うことを嫌い、静かに暮らそうとしているアマゾンも何体かいることも確認されていた。
というのも今回は"人を襲うが命は取らない"というアマゾンは初めてのケースであったからだ。
カリム「ディートやオットーたちが何回か捜索したのですが結局見つからず…ですから八神司令に相談したらリュイくんのことを聞いて協力をお願いしたのです」
シグナム「そうですか…そういうことなら協力します。な、リュイ」
リュイ「うん…」
シグナムに言われてリュイは返事をする。
カリム「良かった。それではさっそくシグナム隊長はこれに着替えてください」
引き出しから折りたたまれて袋に包まれた服を出してカリムは笑顔で言う。
シグナム「……は?」
それを見たシグナムは目が点になった。