Another story of your name(10/31をもちまして完結) 作:宮水 三葉(cv:こう)
こうです。今日もまた、張り切っていきますよ。
今日は「消失」ですよ
ええ、いつも通り、甘くないです。
次の次から甘くしようかな(笑)
そんなわざ、こうにはありませんけど(笑)
では、お楽しみください。
「僕は。僕は。一体僕は、誰なんだ」
ほんとにバカ、である。僕に決まってるだろう、こう。いつまで考えてるんだ、という
自分といつものジブンじゃない、と思っている自分がいる。
失ったのは、日常か。はたまた、恋心か。
僕的には、三葉を失った、という心の胸苦しさが半端じゃなかった。
最愛の妻を亡くした夫の悲劇、
とか
家族を自然災害で失い、生きる希望を失った人
とか
まさにそんな状態だった。
でも、でも、、僕にはもう、あの世界に入ることはできないのだと思う。
この地球上の現在の西暦は
2202年である。とっくに、僕は死んでいる。
墓場に、名前が記されているのを、知っている。
死んだから、だから、入れ替わりが解除されたって、、、こと!?
映画では、確かそうだったよなぁ、なんて間抜けなことを考えながら、
僕は気づく。
無意識のうちに。浮いていた。
幽霊と、化したのか。
むろん、姿など見えない。なのに、先ほどまでは見えていた。
訳が分からない。
そして、幽霊としても生き物としても最後の一言を僕は、放った。
「君の名を今、追いかけるよ・・・」
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一人の命と引き換えに、誰かに幸福が与えられる。
立花瀧20歳、職業は設計系の仕事。
幸福を与えられたのはこの人だった。
三日前、俺は、俺の頭を思いきり殴った。
朝起きたら、カラダが宙に浮き始めていた。
そんな時、俺は、幽世に住まう天使とやらに出逢った。
彼女は、笑った。
よかったね。と
その意味を知ったのは十秒後。
東京のど真ん中、に一人で立っていた。
無意識のうちに、誰かの家に向かって走っている。
いや、導かれているような感覚に襲われている?
うん、そうだ。
自分で自問自答しながら、大行列の商店街を駆け抜ける
普段食べてた、あの店のにおいもした。久しぶりに食いたいといわんばかりに腹がうなる。
けれど俺の足はとまらなかった。
普通ならもう息切れしてるはずなのに。
「はぁ、はぁぁぁ…」
何故か走り続けられる。
そして今。来たこともない路地裏に、足を踏み入れて気づいた
俺が向かってるのは、たぶん俺の姿をした誰かのもと、なんだって。
それよりも。
俺が向かってるのは、三葉のもとなんやって。そう断言できる。
だって、彼女の、ほんのり甘いにおいが、この道からするんだから。
でも、でも、なぜか。
悲しい。なんでなんやろ。路地裏を抜け、通りに出る
そう思って見上げた空。
どこまでも澄み渡り、美しい水色が広がっている。
きれいやなぁ。
すっかり空に心を奪われた。
なんのために、俺はここに来た・・・?
ふと、我に返る
助けるために来た、もっと一緒にいたかった
でも、誰・・・なんやっけ。思い、出せ・・・俺。
自問自答しても、答えは出なかった。
不意に失われたのは、あまりにひどい、”忘れちゃいけないコト”だった。
さすが(笑)
つまらない話を毎度毎度、すいません。
瀧くん、知らぬ間に三葉のにおいを・・・!!
瀧くん、ファイト!
僕も瀧くん応援しちゃうなぁ。
次回は、「懸命」
お楽しみに(期待しすぎはよくないよ笑