Another story of your name(10/31をもちまして完結)   作:宮水 三葉(cv:こう)

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こんばんは

こうです。今日もまた、張り切っていきますよ。

今日は「消失」ですよ


ええ、いつも通り、甘くないです。

次の次から甘くしようかな(笑)

そんなわざ、こうにはありませんけど(笑)

では、お楽しみください。


第七話 消失

「僕は。僕は。一体僕は、誰なんだ」

 

ほんとにバカ、である。僕に決まってるだろう、こう。いつまで考えてるんだ、という

 

自分といつものジブンじゃない、と思っている自分がいる。

 

 

失ったのは、日常か。はたまた、恋心か。

 

僕的には、三葉を失った、という心の胸苦しさが半端じゃなかった。

 

最愛の妻を亡くした夫の悲劇、

 

とか

 

家族を自然災害で失い、生きる希望を失った人

 

とか

 

まさにそんな状態だった。

 

でも、でも、、僕にはもう、あの世界に入ることはできないのだと思う。

 

この地球上の現在の西暦は

 

2202年である。とっくに、僕は死んでいる。

 

墓場に、名前が記されているのを、知っている。

 

死んだから、だから、入れ替わりが解除されたって、、、こと!?

 

映画では、確かそうだったよなぁ、なんて間抜けなことを考えながら、

 

僕は気づく。

 

 

無意識のうちに。浮いていた。

 

 

幽霊と、化したのか。

 

 

むろん、姿など見えない。なのに、先ほどまでは見えていた。

 

訳が分からない。

 

 

そして、幽霊としても生き物としても最後の一言を僕は、放った。

 

「君の名を今、追いかけるよ・・・」

 

 

*************************

 

 

 

 

 

一人の命と引き換えに、誰かに幸福が与えられる。

 

 

立花瀧20歳、職業は設計系の仕事。

 

幸福を与えられたのはこの人だった。

 

 

 

三日前、俺は、俺の頭を思いきり殴った。

 

朝起きたら、カラダが宙に浮き始めていた。

 

そんな時、俺は、幽世に住まう天使とやらに出逢った。

 

彼女は、笑った。

 

よかったね。と

 

その意味を知ったのは十秒後。

 

東京のど真ん中、に一人で立っていた。

 

無意識のうちに、誰かの家に向かって走っている。

 

いや、導かれているような感覚に襲われている?

 

うん、そうだ。

 

自分で自問自答しながら、大行列の商店街を駆け抜ける

 

普段食べてた、あの店のにおいもした。久しぶりに食いたいといわんばかりに腹がうなる。

 

けれど俺の足はとまらなかった。

 

普通ならもう息切れしてるはずなのに。

 

「はぁ、はぁぁぁ…」

 

何故か走り続けられる。

 

 

そして今。来たこともない路地裏に、足を踏み入れて気づいた

 

俺が向かってるのは、たぶん俺の姿をした誰かのもと、なんだって。

 

それよりも。

 

俺が向かってるのは、三葉のもとなんやって。そう断言できる。

 

だって、彼女の、ほんのり甘いにおいが、この道からするんだから。

 

でも、でも、なぜか。

 

悲しい。なんでなんやろ。路地裏を抜け、通りに出る

 

そう思って見上げた空。

 

どこまでも澄み渡り、美しい水色が広がっている。

 

 

きれいやなぁ。

 

すっかり空に心を奪われた。

 

 

 

なんのために、俺はここに来た・・・?

 

ふと、我に返る

 

助けるために来た、もっと一緒にいたかった

 

でも、誰・・・なんやっけ。思い、出せ・・・俺。

 

自問自答しても、答えは出なかった。

 

 

不意に失われたのは、あまりにひどい、”忘れちゃいけないコト”だった。




さすが(笑)

つまらない話を毎度毎度、すいません。


瀧くん、知らぬ間に三葉のにおいを・・・!!


瀧くん、ファイト!

僕も瀧くん応援しちゃうなぁ。

次回は、「懸命」

お楽しみに(期待しすぎはよくないよ笑

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