Another story of your name(10/31をもちまして完結)   作:宮水 三葉(cv:こう)

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二人の間通り過ぎた風は~・・・

前回、暴露されたこうの秘密。


今回は、フレンズ!が出てきますよ。


第六話 友情

どうしてだろう。

 

あの夜あんなにも何かを強く願って、寝付いたはずなのに。

 

 

今日もまた、思い出せない。

 

 

************

 

「おはよぉ・・・」

 

三葉がいつものパジャマ姿で部屋に入ってきた。

 

何故か五時に目が覚めた僕は、二時間ほど天井を見上げていた。

 

起こしに入ってきたであろう三葉の姿を見ても何も思わなくなってきた。

 

それがいわゆる「日常」とやらだ。慣れは恐い。

 

こんなにも美人なお方とそばにいれるだけで、幸せである。

 

でも、、最近、というか、入れ替わりが起きなくなってからというもの、

 

こんな考えがふと、頭をよぎる。

 

三葉といるのが、当然。いや、むしろいないほうがおかしい。

 

 

こんなにも三葉を愛しているのに、なぜか感情が弱まっていくのは

 

きっと、神の仕業なのだろう。

 

 

「た~きくん!」

三葉が僕の布団に入ってくる

 

「ちょ!!!」

三葉が上目づかいでこちらを見つめてきた

 

「うん?変かな?」

 

ああ、もう降参だ。

 

文句なし。

 

「かわい…、いやなんでもない・・・のか!?」

 

あああああ。もう。三葉のばかぁ。

動揺してる僕もなんなんだよ、てか、これ瀧君のカラダだろ!?

 

天使といえば天使だが、小悪魔といえば小悪魔である。

 

ああ、さすが、四葉の姉だ・・・、といいかけて、何かの違和感にとらわれる

 

戸の隙間から、魔王の眼光ではないかというくらいに厳しい目線を、どこからか感覚と

 

してカラダがとらえている。

 

 

「三葉、四葉は?」

平然を装って聞いてみる。

 

「瀧くん、あれ~?まさか逃げる気?どうしちゃったのよ」

壁際に追いやられる。

 

言う事、間違っているはずもないのに、なぜか間違えた気分になる。

 

ぐぉぉぉぉーーーー

 

腹がなってしまった。あぁぁ。ダメだこりゃ。腹も限界が来たか。

 

「飯、できてるんやよね?」

とっさに出た飛騨弁。しっくりこないけど、これもなぜか気づかぬうちに口調が変わっていたりする。

 

とりあえず、早く抜け出したい。だから・・・

 

「飯食お!」

 

とだけ言って、三葉をおいて部屋から出ようとした。

 

「とりゃぁぁぁ」

 

のだが、不意に、意識が遠くなってくる。

 

「瀧くん・・・」

 

三葉の優しい声も遠ざかりつつある。

 

今まで、ありがと・・・

 

何故か、この言葉しか出てこなかった。

 

でも、なんで失神したのかわかったのは、三日後だった。

 

***********************

 

ふと、目を覚ます。

 

立ち上がって、いつものように鏡を見て、はっとする。

 

そういえば、痛みがない。それよりも、この顔、見覚えあるが瀧くんではない。

 

ありゃまぁ、これは僕の顔だ。

 

悲しみがこみ上げてくる。

 

辛くなって、窓を開ける。

 

見飽きた景色が窓の外に広がっている。

 

けれど、なぜか、美しかった。

 

「カタワレ時、か。」

 

気づけばもうこんな時間だった。

 

大事なことを忘れている気がした。

 

友達との絆、「友情」とは違う、何かに今僕はとらわれている。

 

けれど、それが何なのか、見当もつかなかった。

 

 

 

カレンダーに何か書いてある

 

そういえば三日があの日からたった。

 

家には誰もいない。

 

静寂が俺を包む。

 

いや、襲ってくるというのかもしれない。

 

見つけてはいけないモノを、見つけたような気持ちだ。

 

「今日は、もう寝よう・・・」

 

布団について、スマホを付ける。

 

カメラが起動してあった。

 

うん、おかしい。起動した覚えはない。

 

横にスライドしてみて、目に移った文字に、心を縛られたような気持ちになる。

 

 

「お前は、誰だ?」

 

 




こんばんは、こうです。

最近ですね、タイトルの内容通りになっていないような気がしてきています。

どうでしょうか(笑)

今回は三葉が少しデレるところと、

後半への持っていきかたが僕らしい、「なぜだ」スタイルでした。

見づらくて申し訳ない。

感想お待ちしているので、どうぞ、よろしく!!

次回、「消失」

お楽しみに!

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