Another story of your name(10/31をもちまして完結) 作:宮水 三葉(cv:こう)
少し前に流れた実写化のデマに腹が立っています。
なんでデマを流すんでしょうか、それはかまってほしいからですよね~
今日も深夜テンションで書き上げます(笑)
それではお楽しみください。
赤く染まった顔は、しばらく、戻ることがなかった。
三葉はなぜか、うつむいてしまっている。
何か、瀧君にできないことで三葉にやってあげられることがあればしてあげたいと思った。
彼女の悲しい顔を見るとなんだか、世界が暗く見える。
だから、明るく照らしてあげたいのだ。
とはいっても。
運動できなーい、
料理できなーい、
勉強できなーい、
なんにもできなーい
そんな僕ができることなんてのはごく僅かしかない。
「彼女を愛すること」
これだけだと思う。
僕の理想像は三葉だ。
いつの間にかそうなっている。瀧君もそうだったのかもしれない。
では、三葉はどうなのだろう。
ふと、目を覚ます。
「瀧君、もう大丈夫?」
慌てて返す
「あ、うん、その、僕・・・俺・・・、いや三葉、なんでこんなとこいるんだ?」
三葉はにっこりと笑ってこう言ってきた。
「瀧君、覚えてないの?熱を出して倒れてまってたから、
膝枕して看病してたんやよ。ずっと一緒だったよ?」
少しほほを赤らめながら、続けて言った。
「その、、つい、寝顔がかわいくって、キス、しちゃった///」
「はぁぁっ!?」
ちぇっ。こんな時に僕はなんで素直に喜べないんだろう。
はぁ。二次元てのは、そんなもんなんかな。
「瀧君、ちょっといいかな?」
突然、三葉は言い始めた。
『あなた、誰・・・?』
その瞬間、すぅっと力が抜けていくのが分かった。
見破られたというのだろうか。なんだか悔しさもある。
三次元の世界に転送されるのも、時間の問題かもしれない。
これ以上ない危機感、絶望感を感じている。うずくまることしかできなかった。
どうして、真実を言えないのだろう。
どうして、人は夢を見るのだろう。
どうして、人は逃げるのだろう。
それらの答えが今、やっと出た気がする。
****************
「三葉、あのさ」
うん、とうなずく三葉。
僕は続ける。
「僕の名前は、こう。東京の近くに住んでる、学生さ。
今、僕は瀧君と入れ替わってる。」
???と、疑問符が付いたような顔をしてこちらを見ている。
そりゃそうだ。大好きな瀧君じゃない、見た目だけの瀧君。
一緒にいてもつまらないし、そもそも、僕のことを気にも留めてくれないだろう。
「入れ替わり・・・?うーん。。」
うなっている三葉はこれ以上なくかわいい顔をしていた。
でも、今はそれどころじゃない。
「ま、まさかぁ。宮水家以外で入れ替わりなんて起きないよ」
・・・とかいいつつ、完全に顔が真っ青だ。動揺している。
いいことを思いついた。
「これからは僕ら、偽の恋人同士としてお付き合いしませんか。」
「本当の瀧君が戻ってくるまでに、三葉がもっとデレるようになってほしいんだ」
言いたいことは、これだけだ。
三葉が口を開けた。
「あのぅー、こうさん?・・・・・・・・ぜ、是非宜しくお願いします」
予想外すぎて(あの白い犬を思いつく笑)僕の口は三葉より大きく開いたままだった。
理想の反対は現実といいますよね?
でも、僕はそう思いません。理想がなければ、生きる意味を失うと思います。
「理想」とは何か。
是非、考えてみてくださいね!!
瀧三コンビではなく、こう三コンビでお送りしました!!
(だんだんと自分の理想に近づいて行ってるぞ・・・よからぬ方へはいかぬように笑)
次回、「友情」
お楽しみに!!