Another story of your name(10/31をもちまして完結) 作:宮水 三葉(cv:こう)
こうです。
最新話の四話では「真実」がテーマです。
第三話までとは少し違った書き方ですが、深夜テンションで書き上げました。
では、ご覧ください(´ω`)
私は、三葉。。
彼は瀧君。
それなのに、なぜかいつもと違う。
外見に違いはないけど、どこか、違いを感じる。
僕は、こう。映画「君の名は。」にドハマりしている。目を覚ますと(第一話参照)
瀧君になっていた。いや、夢のようだ。うれしい。
部屋が静まり返っているのは、それぞれが心の中で誰かと会話をしているからなのかもしれない。
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「瀧君、おはよう」
いつも通り眠気を全面に背負った三葉が眼の前に現れる。
「おはようございます。」
やべ、と思った。瀧君の口調はこんなのではない。あぁ!?、とかてめぇ三葉、とか
そういう口調だった。
慌てて言い直す。
「・・・三葉・・・おはよう。」
眼の前の三葉はきょとんとしてこちらを見つめている。
何かおかしかったかな、と考えてみたけど、そんなことはなかった。
「今日は糸守、散策・・・しよっか。」
その笑顔、その声。
世界中のどんな薬よりも、幸せにしてくれる。
けれど、三葉は僕を、僕は瀧君じゃないということを
気づいているのだろうか。そのことを考えるとじっとしていられない。
「瀧・・・くん? 元気、ない?」
なんだろう。もう耐えられない。
けど、これは僕から祈って叶った夢。
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太陽系の地球。
地球の中の日本という、とある小さな国。
その小さな国で2016年の初秋、革命がおこった。
新海誠監督による映画「君の名は。」が公開された。
観客動員数、興行収入は勢いをとどめることなく伸び続け、
60億の大ヒットを悠々と超え、100億にまで達した。
5週連続で動員数一位を獲得するなど、映画が盛り上がるなかで
監督が自ら書き下ろした原作小説も売り上げが好調、100万部を突破した。
劇中の曲を担当したRADWIMPS。彼らの曲もまた大ヒットしたのである。
すべてがうまいことつながって。お互いが絡み合って、そうして構築された
「君の名は。」は国内外で高い評価を得るのも当然だろう。
その世界に魅了され、どっぷりとつかり、そしてその世界からログアウトできなくなった男がいる。
名前は、こう。
こいつは、来る日も来る日も三葉に会えることを望み続けていた。
入れ替わりを強く願って。目をつぶって、彗星を見渡す。
なぜか、三葉が日に日に近づいているような気がしたのは、気のせいではなかったのかもしれない
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僕は今、三葉の前にいる。 夢がかなっている、と言ってもいいのだろう。
ここ数日間、なぜか寝ても瀧君との入れ替わり(元に戻ること)はない。
そして、彼女は今、瀧君という中身の存在しない、まさに別人といえる男に
甘えているのだ。
ああ、美しい。
けど、このままでいいのだろうか。
頭が痛い。深く考えすぎたのかも。
「熱、あるの?」
そういって彼女は僕の額に手を伸ばしてきた。
瞬時に逃げる体制をとる。
だが、なぜか、逃げれなかった。
顔が赤く染まっていった。
けれど、なぜか心の底からは喜べなかった・・・。
いかがでしたでしょうか。
今回は今まで三話挙げて来ましたが、それの解説、みたいな感じのだらーりとした買いになってしまいました。
瀧君はいずこに
こうはどうなる
三葉は気づくのか
次回、「理想」
お楽しみに!!コメントお待ちしてます。