Another story of your name(10/31をもちまして完結)   作:宮水 三葉(cv:こう)

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こんばんは

こうです。

最新話の四話では「真実」がテーマです。

第三話までとは少し違った書き方ですが、深夜テンションで書き上げました。

では、ご覧ください(´ω`)


第四話 真実

私は、三葉。。

 

彼は瀧君。

 

それなのに、なぜかいつもと違う。

 

外見に違いはないけど、どこか、違いを感じる。

 

 

僕は、こう。映画「君の名は。」にドハマりしている。目を覚ますと(第一話参照)

瀧君になっていた。いや、夢のようだ。うれしい。

 

 

部屋が静まり返っているのは、それぞれが心の中で誰かと会話をしているからなのかもしれない。

 

***************

 

 

「瀧君、おはよう」

 

いつも通り眠気を全面に背負った三葉が眼の前に現れる。

 

「おはようございます。」

 

やべ、と思った。瀧君の口調はこんなのではない。あぁ!?、とかてめぇ三葉、とか

そういう口調だった。

 

慌てて言い直す。

 

「・・・三葉・・・おはよう。」

 

眼の前の三葉はきょとんとしてこちらを見つめている。

何かおかしかったかな、と考えてみたけど、そんなことはなかった。

 

「今日は糸守、散策・・・しよっか。」

 

その笑顔、その声。

 

世界中のどんな薬よりも、幸せにしてくれる。

 

けれど、三葉は僕を、僕は瀧君じゃないということを

気づいているのだろうか。そのことを考えるとじっとしていられない。

 

「瀧・・・くん? 元気、ない?」

 

なんだろう。もう耐えられない。

けど、これは僕から祈って叶った夢。

 

****************

 

太陽系の地球。

 

地球の中の日本という、とある小さな国。

 

その小さな国で2016年の初秋、革命がおこった。

 

新海誠監督による映画「君の名は。」が公開された。

 

観客動員数、興行収入は勢いをとどめることなく伸び続け、

 

60億の大ヒットを悠々と超え、100億にまで達した。

 

5週連続で動員数一位を獲得するなど、映画が盛り上がるなかで

 

監督が自ら書き下ろした原作小説も売り上げが好調、100万部を突破した。 

 

劇中の曲を担当したRADWIMPS。彼らの曲もまた大ヒットしたのである。

 

すべてがうまいことつながって。お互いが絡み合って、そうして構築された

 

「君の名は。」は国内外で高い評価を得るのも当然だろう。

 

その世界に魅了され、どっぷりとつかり、そしてその世界からログアウトできなくなった男がいる。

 

名前は、こう。

 

こいつは、来る日も来る日も三葉に会えることを望み続けていた。

 

入れ替わりを強く願って。目をつぶって、彗星を見渡す。

 

なぜか、三葉が日に日に近づいているような気がしたのは、気のせいではなかったのかもしれない

 

*******************

 

 

僕は今、三葉の前にいる。 夢がかなっている、と言ってもいいのだろう。

 

ここ数日間、なぜか寝ても瀧君との入れ替わり(元に戻ること)はない。

 

そして、彼女は今、瀧君という中身の存在しない、まさに別人といえる男に

 

甘えているのだ。

 

ああ、美しい。

 

けど、このままでいいのだろうか。

 

頭が痛い。深く考えすぎたのかも。

 

「熱、あるの?」

 

そういって彼女は僕の額に手を伸ばしてきた。

 

瞬時に逃げる体制をとる。

 

だが、なぜか、逃げれなかった。

 

顔が赤く染まっていった。

 

けれど、なぜか心の底からは喜べなかった・・・。




いかがでしたでしょうか。

今回は今まで三話挙げて来ましたが、それの解説、みたいな感じのだらーりとした買いになってしまいました。

瀧君はいずこに

こうはどうなる

三葉は気づくのか

次回、「理想」

お楽しみに!!コメントお待ちしてます。

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