Another story of your name(10/31をもちまして完結)   作:宮水 三葉(cv:こう)

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朝起きたら僕(こう)は瀧君になっていた!?

こんにちは三葉(cv:こう)です。三葉と呼んでいただけると喜びます。本日は前回の続きです。一応、サイド区分はしませんが、三葉側からのお話になります。

ここからがオリジナルストーリーと混ぜ合わせて面白くなります。

解釈の仕方は皆様方にお任せしますが、もし感想等ございましたら、コメント宜しくお願いします!

(ヒントは一人称。僕=三葉(こう)、俺=瀧)

それでは。お楽しみくださいませ。


第二話 相互

三葉はふと、目が覚めた。

 

ドスドスドス・・・

 

遠くから足音が聞こえる。あれ、今日母さん休みだったけなぁ、とつぶやいた。

 

ザー、と戸を開けて

 

「お姉ちゃん、なにしとるん?」

 

といってきたのには驚いた。

 

妹がいる?お姉ちゃん?

ごはん、といわれたので起き上がった。いつもより目線が高い。いや、もう遠くからでも軽く鏡を介して自分の体を見ることができる。

 

「まぎれもなく、三葉やわ」

 

―――――昨夜、夢を見た。

 

都会に住んでいる男の子が、田舎に住んでいる女の子と入れ替わった夢だ。

あんまり詳しくは覚えていないけど、これが前世の記憶というやつかも、と少しオカルトを信じてしまった。

 

 

一葉さんはなぜか寝ていて、四葉ちゃんはなぜかもう既に家を出ていた。

 

髪、結ばないといけないと思いだした。

なにせ、今は三葉だ。夢のようだが、しかし、都会の男の子ではないぞ。

一瞬、早く家を出て、てっしーに会いたい、と思ったけど。

 

スマホにあった自撮り写真を手に30分かけて結んだ髪は、誇らしかった。

 

とりあえず、学校に行こう。

 

「はーい。じゃ、ここまで」

 

田舎なのに美人過ぎる先生がこの糸守高校にはそろっている。そのうちの一人、ユキちゃん先生は、古典の先生だが、あまりの美しさに男子生徒は授業中は先生に見とれて静かなのである。

 

授業後、てっしーのところにたまらず駆け込んだ。

「てっしー、おはよう」

 

あ、三葉か、とつぶやいた坊主頭のてっしーは暗かった。

 

「三葉はどうしたの?」

気になってしまった。今日は一度も見かけていない。皆勤賞を毎年受賞している三葉は、休むなんて行為を知らないくらいなのに、今日に限って、なぜか欠席している?

 

「おまえさぁ、熱・・・ないか・・・」

ふと、隣に目をやると見慣れた坊主頭がある。分厚い手が私の汗ばんだ額を触っていた。それに気づくと、体が熱くなったような気がしたが、そこまででもなかった。むしろ、心だけが温まった。

 

「なーに変なこと言ってるんや?三葉はおまえやないか。さやかは休み、らしいで」

 

はっとした。「三葉、か…」とてっしーにも聞こえる声で話した後、

 

「さやちんに会いにいこうぜ」、といいながら少しばかり恥ずかしくなった。

 

「あー、すまん、今日親父の発破、見学せなあかんでな」悲しそうな顔。偽りもなく謝罪しています、といわんばかりの細めた眉。どうも、こちらが謝りたくなる。

 

だけど、私と帰れないときはこんなに悲しんでたっけ、と考え三葉に嫉妬してしまった。

 

 

私の家は、少し山奥にある。三葉たちは小さいころから何度か来ているが。以前に比べると周りがにぎやかになった。

 

「ただいまー。三葉どこにおるの?」

 

靴を脱ぎ棄てて部屋に入った。

 

三・・・、と言いかけて私はその場で止まった。

部屋にいたのはまぎれもなく私。

そうやった、と頬をつねった。痛い。ひりひりする。

 

部屋にいたのは三葉なのか、はたまた違うのか。夢を見ている気分になって口を開けた

 

「あなたの名前は?」

「あなたの名前は?」

 

もう一人の私も同時に同じことを言ってきた。

 

 

 




いやぁ、難しいですね。小説って。どうしても内容が原作寄りになってしまうのは癖です。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。個人的に三葉ちゃんが大好きなので今後は彼女を幸せに・・・。


これからもお付き合いのほど宜しくお願いします!コメント、お待ちしてます。

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