八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!  

番外編そのいちです。
今回はCDデビュ―のお話。ちょっとやってみたかったネタがあったのです。

本編にはほとんどからまず、適当にやっていきます。




比企谷隊の番外編
比企谷隊の番外編1 ボーダーで、アイドル!?


俺たちのCDデビューが通達される数日前の話をしよう。

 

「なに!?まじでか!?」

「ええ!さきほど小町さんが目覚めたと連絡がありました!」

 

隊室にて大井とあれやこれやと相談して過ごしていたところ、おもむろに連絡が入ったのがつい今しがただった。

大井が嬉しそうにそれを告げた瞬間、俺は隊室を飛び出した。

 

「小町!小町っ!!こまちぃぃぃぃぃぃーーーーーーー!!」

 

うぉぉぉーーー!!と世界を狙えるんじゃないかという速度で通路を走る俺は、わずか1分足らずで小町の眠っていた保険室に到着し、勢いよくドアを開ける。

 

「小町ぃっ!!!・・・あ」

「え?・・・・・・・・あ」

 

勢いよくドアを開けたそこでは小町が服を脱いで医者に聴診器をあてられているところだった。俺の位置からは大規模侵攻からしばらく、寝たきりだったとは思えない健康的な小町の背中が見えていた。つまり、セーフだと信じたい。

小町とアイコンタクトをしてみる。無理ですか?ですよね。つまり俺が怒られる未来が確定した瞬間だった。

 

「えーっと、その、すみませんでした・・・・・」

「はぁ・・・まったくごみいちゃんはこれだから・・・とりあえず流石に恥ずかしいから外に出ててよ・・・・」

「はい・・・・・」

 

さすが小町、超クール。そんで、他の野郎に見られなくてよかったと思った。そんな事を考えながらすごすごと保険室から出た俺はしばらく待機する。

そうして過ごす事しばらく、ようやく小町から入室の許可が下りたので、再度入室する。

入室したそこにはジト目で俺を見る小町がいた。

 

「おはよう、ごみいちゃん」

「ああ、おはよう、小町」

「それで?かわいい妹が長い眠りから起きた瞬間にノックもせずに入ってきて、あまつさえ服を脱いでいたのを見たごみいちゃんは何か言うことがあるんじゃないの?」

「・・・・今日もかわいいよ?」

「ありがとうお兄ちゃん。でも違うよね?」

 

とりあえずごまかしてみるが、小町ばジト目で俺を見ている。ですよねー?

笑顔だけど目が笑ってない。

 

「その、すまない。小町が目覚めたって聞いて、いてもたってもいられなかった」

「はぁ、まったく・・・・目覚めてすぐにごみいちゃんっぷりを見せられるとは思わなかったよ・・・だいたいそういうのは大井お義姉ちゃんとか那須お義姉ちゃんにやらないとなのになんで小町なのさ・・・」

「本当に申し訳ありません」

 

後半は小声で何を言っているのかは不明だが、怒られているのは間違いないので謝っておく。

そんな俺にはぁ・・・・これだからごみいちゃんは・・・とため息をつく小町。

やれやれというポーズもつけていて、なんだかそんないつも通りの小町を見れて、なんとも言えないくらいに嬉しかった。

俺の守りたかった小町の元気な姿を見て、嬉しさがこみあげてくると同時に目頭が熱くなってくる。

そんな俺を見た小町はまったく、と言いながら苦笑しつつ、俺に両手を広げてきた。

 

「全く・・・・・お兄ちゃんにはまだまだ小町がいないとだね・・・・」

「あぁ・・・全くだ、だから小町、目が覚めて、無事で良かった・・・!」

 

苦笑しながら両手を広げている小町を俺は思いっきり抱きしめた。

全く、やれやれだよ・・・・と言いながら、俺の頭を撫でる小町。いつもとは逆の立場ではあるものの、今ばかりは勘弁んしてほしい。

 

いつのまにか追いついていた大井も良かったと涙ぐみながら目頭を抑えていて、ひふみん先輩の瞳も涙にぬれていた。

北上と那須もニコニコしていた。

みんなニコニコ、俺もニコニコ。これが俺が守りたかったものなんだ、そう思えた。

 

 

 

 

 

・・・・10分後。

 

俺はみんなの前で正座させられていた。

あれー?あるぇー?さっきまでいい感じに終わった感あったのにどうして俺は正座させられているのでせうか?

 

「さて、それじゃあお兄ちゃん?いろいろ聞かせてもらうからね?」

 

え?え?という俺を囲むような形で小町、大井、那須、綾辻と更生委員会のメンバーが私、怒ってますっていう顔で立っていた。

 

ちなみに、俺のうしろには宇佐美も申し訳なさそうに正座していて、ちょっと離れたところでひふみん先輩と北上と清姫さんがおかしを食べていた。羨ましい。俺もそっちがいいな・・・。でもそんな事認められないわぁとばかりに小町の説教が始まった。

 

「んで?お兄ちゃん?小町の記憶が確かなら、最後、トリオン体破壊されてたのにベイルアウトしなかったように見えたんだけど?」

 

どういう事だい?と視線を向けてくる各員に俺は必死に説明した。それはもう必死に!宇佐美も必死だった。極刑は勘弁である。

それはもう必死に説明した。

その間も、小町は久々に起きたために、軽く口に入れたり、健康状態を確認されながら報告書を読みながら聞いていた。

 

「なるほどね~・・、それじゃあ、そこの清姫さんは?小町的にはもうお義姉ちゃん候補はいいかなぁ~って思ってたのにまだ増やすの?これ以上は大変だよ?いろいろと」

 

そんな小町にまたもやちゃうねん、ホンマちゃうねんと一生懸命に説明する。これまたやんごとない事情があるわけでして。

正直なんでしれっといるのかまったくわからんのだが、仕方ないのだと説明する。

いつの間にか更生委員会の連中とも仲良くなっていた清姫さんに俺自身が驚愕しているのだが。

 

「う~ん、まぁ、いいのかな?まぁいいや。それで、その後記者会見やって、城戸さんを怒らせちゃったというわけね?」

「はい、そのとおりです・・・・」

「はぁ・・・せっかく北上さんと一緒にS級になって給料も上がるかと思ったのに、すぐにB級に戻されるとかバカなの?八幡なの?」

「小町ちゃん?さっきからお兄ちゃんの扱いが雑すぎない?」

 

そんな俺の言葉にはぁ・・とため息をつく小町。

 

「まぁ、それは後で小町が城戸さんに聞いてみるよ。んで?最後のが?」

「えぇ、CDを出さないか、と根付室長から打電が来ていますね」

 

小町の質問に大井が答える。

これはぜひとも拒否して欲しい。俺とひふみん先輩がそんな気持ちを込めて小町を見ている。

そんな俺達の視線に気づいた小町は天使のような微笑みを浮かべて俺とひふみん先輩にうなずく。さすがです小町様!これで勝つる!

 

「いいですね!やりましょう!CDデビュー!!」

 

なにぃぃぃぃー!!!と俺とひふみん先輩が絶望する。というかひふみん先輩の顔が作画崩壊しているんだが。大丈夫か?なんか色も真っ白になってるんだが。

 

「ま、まて、まってくれ小町。だめだ、CDデビュ―とか、メディアに出る系の仕事はダメだ、いや、無理だ」

「え?ダメじゃないでしょ?だってお兄ちゃんCV江口〇也だよ?歌わせるに決まってんじゃん」

「決まってるんだ・・・」

 

必死に拒否する俺に小町が言い放つが、決まってはいないと思うんだがと俺が思った事を那須も思ったのか静かにつぶやいている。だが、止めてはくれないようだ。むしろニヤニヤしていらっしゃる。鬼か!美少女でしたね!ついでにイケメンでドSの!

俺もひふみん先輩も必死にプルンプルンとクビを横に振りまくる。決まってない決まってない。

 

「で、CDデビュ―するのが?ボーダーのファンサイトのランキング順で、まず綾辻遥・・・え?」

「ええ、がんばルビィ!!」

 

書類に目を通しながらつぶやく小町が最初の綾辻に驚く。・・・だよね?

そんな小町のつぶやきに反応した綾辻は元気いっぱいにやる気ありますアピールをしていた。正直、不安しかない。

 

「は、ハイ・・頑張って、ください?え?大丈夫かな、これ・・・・。こ、こほん。それで、次が比企谷八幡・・・・はぁっ!?」

 

・・・・ダヨネ。

俺もなんで人気のランキング順でそこに俺の名前があるのかビックリだよ。そんで今の俺の扱いにもゲッソリだよ。

どうも先の大規模侵攻で人気ランクが上がったそうな。

いやいや、戦争直後に何やってんのさとか思ったが、無駄にラグビー推しをしてくる唐沢さんがボーダー人気上昇のためやらなんやらで人気投票をしたらしい。

正確には前からやってたのが戦争後に人気爆発したとか、知りたくなかったよばーにぃ。

 

「あぁ、それで・・それなら比企谷隊で出そうって事になったんですね。小町納得です」

 

納得しないで!理解早すぎるよ!

小町とか大井とか巻き込めば俺が逃げださないだろうとの事で比企谷隊が参加決定したとか不名誉すぎる!それと、ボーダーの俺に対する理解が深すぎて涙が出てくる。八幡検定3段くらいありそうだ。

 

ぶんぶんと首をふる俺とひふみん先輩。まだ俺達は認めてないぞー!

そんな俺達をチラリと見る小町の目は冷たかった。あれー?少し前の温かみが一切感じられないぞー?

 

「お兄ちゃんうっさい。これはベイルアウト外した事と、小町の裸見た事への罰だよ。ひふみお義姉ちゃんもいいですよね?」

「ひぅ・・・こくこくこく」

 

俺への扱いがひふみん先輩にも反映しはじめている気が・・・・でもこくこくうなずいてるひふみん先輩が小動物チックでかわいいからいいかな。

そんな事を考えていた俺に小町がさらなる追撃を入れてくる。

 

「まったく、お兄ちゃんには特訓が必要だね・・・・」

 

特訓、という言葉に大井の目がキラーンと光ったのを見逃さなかった。ヤメテ。本当に、それだけはヤメテ。

 

「大丈夫だ。しっかりと、適切に、完璧にやる。安心しろ、小町」

 

それだけは勘弁と思った俺はしっかりと小町に無駄にイケボでアピールをするが、小町の視線は冷たかった。

 

「うへぇ、信用できないよお兄ちゃん。う~ん、そうだなぁ・・・大井お義姉ちゃん、申し訳ないですが、今回は小町とひふみお義姉ちゃんの練習に付き合ってください。んで、お兄ちゃんの練習は遥お義姉ちゃん、監視をお願いします」

 

はっ!?う、裏切ったな小町!大井に練習を見てもらうといいながら自分と北上、ひふみん先輩を安全圏に避難させ、俺の監視をさせるという名目で綾辻を押し付けやがった!

 

「わかったわ!それじゃあ練習に行きましょう!」

 

そう言った瞬間、善は急げと綾辻は俺の腕を掴んで走り出していた。

女の子の腕が、とかドキマギする暇もないくらいに速攻で飛び出していく綾辻。

部屋からは小町のいってらっしゃーいという声が聞こえていた。だ、ダレカタスケテェーーーーー!!

 

その特徴的な歌唱力と仕事の忙しさから滅多にカラオケに行けない綾辻は歌う事に飢えていたのだ。

そして、捕まったら最後、綾辻のライブが始まるのだ・・・・。

 

 

 

 

 

「さぁ、それじゃあ練習を始めましょう!」

 

着きましたのは当然のようにカラオケBOX。と見せかけてボーダー内にあるカラオケ専用の部屋である。

なんであるかって?そりゃあれだよ、接待とか、任務までの待機時間に使うんだよ。

飲み物は自分で持ってこなきゃだし、食べ物も出ないけどお金がかからないのはありがたい。いつでも出動できるね!

間違っても、嵐山隊をCDデビューさせようとして準備したら、流れてしまったからとかが理由ではない。ないのだ。キツネのおっさんが悔しそうに言ってたから間違いない。

 

そこから始まる綾辻のライブ。独特な歌が部屋に響いていた。俺の頭もぐわんぐわん、うん。特徴的ダネ。

かわいらしい声で音程を外しまくる綾辻の歌に俺は頭を抱えそうになってしまう。これ、無理やん?CDとか無理やん!?

でも綾辻は楽しそうに歌ってる、楽しそうに。そう、綾辻自身は歌うのが好きなんだよなぁ~。はぁ、しょうがない。

 

歌い切った綾辻がどう?とちょっとドヤ顔で言ってきて、正直に下手。とか言えないので、やるな、とか言いながらチパチパと手を叩いておく。満足そうな顔が可愛かった。

その後、俺も歌わされたので、適当に音程を外しながら歌う。意図的に外すの結構難しいな、これ。

下手だね~って綾辻に言われてちょっと本気で歌い直そうかと思ってしまった。CV江口なめんなよ?

そんな俺の内心の葛藤も知らずに考えごとをしていた綾辻はよし!とうなずいた。

 

「これは、特訓が必要だね・・・・」

 

どこか楽しそうな綾辻に、俺は頼む。と答えた。

こうして、俺と綾辻の特訓が始まった。

 

 

 

 

「え?これ、かぶるの?」

「うん、私もかぶるから!」

「まじで?ボーダーのマドンナにバケツかぶせたとか、これがお前のファンに知られたら殺されそうなんすけど・・・」

 

そんな事を言いながらバケツをかぶって2人で歌った。

とてもシュールな絵面が広がっていた事だろう。何が楽しくてこんな事をしているのか虚しくなったのはここだけの話である。

なんかちくたくして揺れてる謎のアイテムを2人で見つめながら歌ったり、ピアノの音に合わせて声を出したりと俺達はすげえ練習しまくった。

 

 

 

結果。

 

「あ~いま~いに3センチ♪~~~~♪」

 

なんとか、普通に歌えるレベルにはなったものの、綾辻の歌はいまだ音程はちょいちょい外すし、下手がちょっと下手になったレベルだった。

そのため、もう歌じゃなくて、早口で何とかしようという事に。これで万事解決である。なんだったら振り付けもさせるしセーラー服も着せちゃう!コレで完璧だ!歌の部分はあれだ、適当にごまかした。綾辻の中の人はセーラー服を持ってく人じゃなくて、ゆるゆりする感じの人だが、しょうがないのだ。

いままでの特訓は何だったんだと思わなくもないが、これでいいのだ。

 

その他は・・・

小町の歌?控えめに言って神だった。保管用と聞くようと布教用で3枚買った。さすがCV悠木〇である。

 

大井と北上は当然のように2人で歌った。なぜか同じ声で歌ってるように聞こえなくもなくて不思議な歌だった。金剛4姉妹の歌は一人4役らしいがすばらしい歌い分けをしていて感動したものだ。うん。

 

ひふみん先輩は当然のように一人。控えめに言って、こちらも神がかっていた。俺の心にConnectしてしまった。ひふみんまじひふみんである。ちょっと明るい感じの曲がスバラシイ。テンション爆上げである。

 

んで、俺の歌は、あれだ。ごーいんごーいん歌いながら更生委員会がヘイヘイしていて、アローンとかなんとか言ってみたけどみんなすげえ盛り上がっていた。

 

そんな感じで俺達のボーダーファーストアルバムは異例の盛り上がりを見せて、めちゃくちゃ売れたらしい。唐沢さんとキツネのおっさんが超喜んでて気持ち悪かった。

 

次もよろしくとか言われて小町と綾辻の目が輝いていたけど、丁重にお断りした上で、次は三上とか嵐山さんとかどうですかね?って誘導しておいた。むしろ今回綾辻をだして、嵐山さんとか木虎を出さずに俺達が出た意味がわからなかった。

 

まさかその後、三上と綾辻と月見さんと国近さんと橘高さんとかのオペレーター陣になぜか俺と嵐山さんが入った謎のアルバムが出るとかで意味がわからな過ぎてキツネさんを殴りそうだったのはまた別の話である。

 

他にも俺と二宮さんで、とか俺と風間さんで、とか俺と嵐山さんとかでCDをだしたり、ドラマCDを出すのはどうだろうか?と沢村さんに興奮気味に言われた。

薄い本が厚くなるとか言われたので思わずそんなの欲しがる奴、死ねばいいんじゃないんですかね?って言いそうになった。

もちろん全力で断った。すべてのパターンで俺がいる事についても触れちゃいけないと思った。誘い受けとか聞きたくもない。

 

そんな感じで俺達のCDデビュ―の話は終わったのであった。

え?売上?オリコン入りしたよコンチクショウ!

 

そんなこんなをしている間も三雲達はB級ランク戦で奮闘していたらしい。そりゃね、空閑が居ればね、とか思った。あんなん普通にチートレベルだからな、B級で相手になるのなんて、そんないないだろ。

 

そんなこんなで俺達のCDデビュ―が大成功に終わったので、俺はついにオペレーション、清姫を発動する事に決めた。

戦争から時間もたって、忍田さんのストレスも若干下がったはず。ここだ、ここで清姫さんをぶち込むしかない!俺の新たなる戦いがはじまる、そんな予感がした。

 




という訳で声優ネタでした。

八幡のCV江口、小町のCV悠木、どちらも歌が上手いのです、とても好きです。
ひふみん先輩のキャラソンも可愛い、とにかく可愛い。
大井と北上はアレです、ゆるゆりの人でね、こちらも結構好きです。艦これのCDなら金剛4姉妹の曲が一押し、東山さんすげぇってなります。ガ浜さんはここには出ないけどネ!

個人的にはひふみんの曲が一番好きですね。癒されます。ひふみん!ひふみん!!

そんなこんなでCDデビュ―の話でした。そして次回は清姫さん問題解決に動きます。たぶん!

それにしてもあれですね、感想いろいろとありがとうございました。嬉しかったです。なぜか二宮さんの押しがすごいのですが、みなさん腐らせたいのかな?ボーイズラブタグ付けた展開キボンヌですか?(笑)

そんなこんなで番外編は続きます。
次回もよろしくです~

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