八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
今回、ちょっと盛ります。ちょっとね?
やりすぎこーじーな感じではありますが、TUEEもチートも無いのです。ないったらないのです。
だいたい展開は原作通りにしつつ、ちょいちょい変わっています、新型の強さとか……、うまい事脳内であれして下さればと思います。
そんなこんなで戦争編です。
「なんかもう、あれだな・・・見た感じからやばげなんだが?」
なんか情報あります?バイパーを断続的に放ちながら視線をひふみん先輩に向けると、AIの宗次郎が任せろよ!って感じで答えてくれた。あ、さっきの長文で疲れたんですね。
ふむふむ、他の部隊も交戦を開始している?へぇ・・・。東さんとこのがやれられたと、まじか・・・しかも諏訪さんもごっくんされた!?まじかよ・・・・。
「なるほど、この新型はトリガー使いを捕獲するためのトリオン兵という訳ですか・・・」
「おっきくてかたいねぇ~・・・」
「うわぁ・・・・」
俺と北上と大井がそれぞれ通常トリガーによる攻撃を三方向から放ち続けることで新型の動きを制限する。というか何もさせていなかった。ろくに動くこともできずに前後左右にちゅどんちゅどんとあおられているトリオン兵に思わず小町が同情するような視線を向けてるが、しょうがないやん?どんな敵かわからんのだし。
ちゅどんちゅどんさせながらヴェーダのAIからの情報を共有しつつ、確認をする俺達。
ほむほむ、つまりあれか?こいつらは倒したトリオン兵の中から出てきた訳ね?んで?トリガー使いを捕獲するため、超強くて、超硬い、ついでにパワーもあるよ?って事ねオーケーオーケー。万事オーケーだ。
他がトリオン兵の中から出て来たのにここだけわざわざゲートから出したって事はあれでしょ?ここめっちゃ狙われてるって事やん?評価頂きありがとうございますだよコンチクショー!
さすがにこれの対応しつつ周辺のトリオン兵の対応は無理だ。トリオン的にも無理。周辺はある程度倒していたのですぐさま警戒区域外に行かれることは無いが、早期で決着を付けなければ。
「ひふみ先輩。相手の意識をこちらに向けさせるのでアレを使うと本部に連絡を頼んます。それと、さすがに増援を!」
「わか・・・った!」
さすがにこの物量と新型相手は俺達だけじゃ手が回らない。せめて第六駆逐隊あたりがいてくれたらと思ってしまう。それでも、現状は俺達だけで対応しなきゃなわけで。
とりあず相手の強度の確認は先ほどから俺と大井と北上で通常弾をフルボッコして判明した。遠距離からだと効率が悪そうだ。かなりぼろぼろにはしてるものの、いまだ撃墜できてないしな。
「とりあえず相手の強度は理解した。そろそろ撃墜するか。北上、10%だ。大井はガードしつつ足止めを、俺は周辺のトリオン兵を片付ける。小町は残敵掃討、ひふみ先輩は新型の索敵を」
「りょうか~い!」
「わかりました!」
「小町におまかせっ!」
「わか・・・った!」
それぞれの返答を確認して俺も行動に移る。さてさて、周辺のトリオン兵を何とかしないとだが、ふぅ・・・・・周辺の被害がやばくなるから使いたくないんだが、しょうがない。しょうがないったらしょうがない。
俺は新しいプロペラトタンクを確保しつつ、近場の家の屋根に昇る。さらにヴェーダから送られてくる敵の位置情報を元に、新たに展開させたトリガーを構える。狙うのは敵が密集した地点だ。500m内に大型のグループがいくつかあるのでそこを狙う。
ふぅ・・・元の家の持ち主さん申し訳ない!と心の中で謝りながら攻撃を開始する。
「アイビス+メテオラ、アンチマテリアルバレット発射」
いくら警戒区域内とはいえ、ちゅどーん!ちゅどーん!!ちゅどーーーん!!!という強烈な破壊音と共に目の前の街並みが更地になっていくのを見るのは心苦しい・・・だが、ある程度こちらに相手の目を向けさせる必要があるのだ。
大井と北上の方を見るとあちらもうまくやっているようだ。大井がスコーピオンとハウンドで新型を翻弄している間に北上が10%のみのチャージを完了させて射撃体勢に入っていた。すると大井が一気に新型に肉薄する。
「これで、終わりです」
そう大井がすれ違いざまに言うとともに、新型の左足の膝が大井のスコーピオンに破壊され体勢をくずす。そしてその隙を逃がさずに北上が砲撃する。
「さっすが大井っち!ふぉいや~」
北上のちょっと抜けた感じの声とは裏腹に、強烈な閃光を放ちながらビームキャノンが放たれ狙いたがわず新型を撃破した。おお・・・それでも蒸発せずにまだ原型が残ってるな・・・ほんと、なかなかに頑丈だ。さすがに撃墜はしたが、そのポテンシャルは脅威といわざるをえない。
使用済みのタンクを廃棄しつつ確認すると俺の方も禁断の砲撃で100くらいは減らせたようだ。爆発でトリオン兵の体内にいる新型も壊れてくれてたらいいなー(フラグ)
バキバキ・・・・バキバキ・・・・バキバキ・・・・
「デスヨネー・・・・」
「やれやれ、どうも私達は大人気のようですね・・・」
「うへぇ・・・・」
「うっはー♪大盤振る舞い!明日はホームランだね!お兄ちゃん!」
「索敵完了・・・新型総数・・・47体」
新型の追加登場にそれぞれ嫌そうな表情をする。しかもひふみん先輩の索敵では現時点で50体くらいいるとか・・・ふざけろ。こんなホームランいらない。
「あの・・ひふみお姉さま?見える範囲だと結構新型が居るように見えるのですが?」
「南西部新型総数・・・32体・・・・がん・・・・・ばろ?」
だいたいこっちにきてるぅーーーー!!!!
いやまぁ想定通りっていえばその通りだけど!いくらなんでもきすぎぃ!!
レプリカ先生いわくA級でも油断するとヤバい、が30もこっち来るとか想定外すぎる。まずいまずいまずい!
「北上!最大威力でフルチャージだ!ひふみ先輩は射撃ポイントの割り出しを!大井と小町は2人のガードだ!」
「おにいちゃんは!?」
「いつもどおりだ!俺が奴らのヘイトを取る!」
大井と小町がなにか言っているがそれどころじゃない!さすがにあの数は無理だ!ファンネルなしの俺ではせいぜい1~2体相手にするのが精一杯だろう、それもたぶん倒しきれない可能性もある。それが30!?ふざけんなっ!
だからこそ、ここで先手を取らせるわけにはいかない。幸い30体すべてがまとまっているわけでは無い。まずは目の前の10体だ。それでも多すぎだしかなりきついが仕方ない。
ふんぬらばっ!と心のなかで叫びながらファンネルをでゅへいんしていると、通信が入った。
『比企谷さん、大変そうだね。俺も手伝うよ』
『先生!援護します!!』
「空閑と三雲か!助かる!空閑はブラックトリガーを使用しているのか?」
『そうだよ。出し惜しみしてる場合じゃないからね』
「わかった、使用許可は俺が出したことにしておく。空閑は俺と新型の相手だ。三雲は小町、大井と合流して北上とひふみ先輩の護衛だ。北上の一撃につなげるぞ」
『了解』
『り、了解!!』
新型の対応で小型、中型のトリオン兵が警戒区域外に出てしまっている事をAIが警告してくる。
「空閑!倒さなくていい!足を止めろ!出来るだけ多くだ!」
『止めるだけでいいの?・・・ああ、そうか。了解』
いちいち撃破してたらとてもじゃないが戦力が足りない。だが、足を止めるだけなら、空閑のブラックトリガーはレッドバレットを学習している。かなり効率良く足を止めることが出来るだろう。だから俺がやるのはそれを当てる隙を作ることだ。
『チャージ完了まで2分だよ!』
「了解だ!空閑!俺がファンネルで隙を作る!そこに打ち込め!」
『了解』
北上のチャージまで2分。カップ麺ならちょっと固めでいい感じだし、キラ・ヤマトならザクを20機撃破出来る時間だ。10機くらい多いけど何とかなるだろう。
ついでとばかりにひふみん先輩に追加の指示を出しておく。反撃の始まりだ!
ドゴォォォォォーーーーン!!!!
反撃だぁ!って思ったらそんな超デカい爆発音が聞こえた。な、なんだ!?
『イルガ―が自爆モードで本部に直撃・・・・損害軽微・・』
AIからの情報を確認すると、2体のイルガ―が本部にってええい!それどころじゃない!!あたれぇ!とファンネルを飛ばして新型の足を破壊する。これで足止め12体目だ!
まだ20体もいるのかよ・・・・。
『イルガー・・・さらに本部に4体接近』
あぁ、ひふみん先輩が忙しそうだ!かつてこれほどまでにしゃべってる事があっただろうか・・・そんな現実逃避をしたいが、それどころじゃない。
AIの評価では本部で撃墜できるのは1体のみ、直撃を耐えられるのも1体のみ。詰んだ―・・・・。いや、まだだ!まだおわらんよっ!いつか言ってみたかったセリフを脳内で叫びつつ、内心ちょっと喜んでる俺。意外と余裕ありそうやろ?死にそうになりすぎて逆にふっきれてるだけやで?言ってる意味わからん?俺もだ。って、そうじゃない!
「北上!チャージは!!」
『いけるよ!』
「よし、大井もトリオンを追加供給!ひふみ先輩!」
俺が言う頃にはひふみん先輩はすでに本部に連絡していた。まだ1体残っているがそちらは太刀川さんが対応するようだ。って、うがぁーーー!こっちもまだ16体の足を止めた、やっと半分!
空閑が良い感じにこっちの意図を汲んでフォローしてくれてるし、ヘイトも多めにとってくれてるから思考する余裕が残されているのが幸いだ。本部からの砲撃が1体を撃墜するのを確認した俺は北上に指示を出す。
「北上!正面の敵を掃討しろ!そのまま最後尾のイルガ―を落とせ!」
『了解!エネルギー充填率120%アッシュクリュウシカイホウ・・・ふぉいや~~~!!』
通信越しに聞こえる北上の勇ましくもどこか抜けた感じの棒読みの声と共に極大の閃光が戦場を蹂躙する。ひふみん先輩のヴェーダから送られてくる戦術マップから、相当数のトリオン兵の反応が消えていく。
北上は現在俺達がいる南西部から正面の新型と南部の部隊が交戦している新型を巻き込むような射線でビームキャノンを放ち、そのままビームの照射を維持しつつ、その極大の閃光を左に旋回させ、大量のトリオン兵を撃破していく。
『おおーーーすごいな・・・・』
北上の放つ閃光は小型、大型、新型を数多く撃破しつつ、最後に閃光を上空に向け、最後尾のイルガーも撃墜した。さすがです!スーパー北上様!とか思うものの、これいくら何でも強力すぎない?って思った。
ヴェーダの報告によると今回の射撃は通常のフルチャージよりも多くのトリオンを放っていたらしい。ん?と思って周りに少し余裕が出来たのをいいことに詳細を確認していくと、どうやら通常のフルチャージ+プロペラトタンク1個分+大井のトリオンを少々との事。そりゃ見た事もない威力になるわけだ・・・・・一瞬天羽が来たかと思ったわ。
その結果、もう1体を太刀川さんが切って、1体を予定通りに耐えたらしい。
「追加は?」
『・・・・ない、みたい?』
ふむ・・・なら状況を整理するか。
いまだ新型は残っているものの、それらは戦闘狂の太刀川さんが切ってくれるだろう。とりあえずこの周辺はクリアだ。小型、中型はそれなりに残っているが、それらは小町と大井、空閑と三雲に任せて俺と北上はトリオン節約の為に後退してひふみん先輩と合流する。
「さて、敵さんの狙いは何ですかね?もう少しイルガ―突貫させれば本部を破壊する事も出来たでしょうけど・・・・」
「在庫・・・切れ?」
だといいが、さすがにそれは楽観視すぎるか・・・・先ほどの援護要請により嵐山さん達も近くまで来てくれている、現在は警戒区域の残敵を掃討しているようだ。
他の地域の戦況は、まず東に戦力を結集させて、確実にトリオン兵を駆逐してから南に向かうというある程度損害を覚悟した作戦で行くようだ。南西にも慈悲が欲しい。
正隊員の相手を新型、レプリカ先生いわく、ラービットにさせ、その隙に通常のトリオン兵が市街地に向かう、市街地を守ろうとすると、新型が後ろから・・・・と、め、めんどくせぇ。
よくわからんのが現在では新型の投入もなんか止まってるしで、相手の狙いがわからんな・・・・。そんな事を考えている間にも嵐山隊が合流してくれていて、いつの間にか三雲と木虎が後方に下がって、避難誘導の協力をすると忍田さんと話していた。あ、そうね、この先の中学校三雲の学校だし、雨取も居るもんね、よしそっちは任せたぞって気持ちを込めて三雲にうなずいておく。
「先生、行ってきます!!」
「比企谷先輩、こちらは任せます」
そう言い残して三雲と木虎は後方に走っていった。よし、それじゃあこちらはー
「よし、俺達は警戒区域内のトリオン兵を排除、特に新型を狙う!」
「「「「了解!!」」」」
と嵐山さんがイケメンスマイルで俺の思っている事を言ってくれた。あ、あざす。べ、べつにセリフ言われて悔しくなんかないんだからねっ!
「レプリカ先生、ひふみん先輩と協力して敵の狙いを探ってくれ、どうにも振り回されて誘導されている気がしてならない」
『たしかに腑に落ちないな・・・わかった。ヒフミのトリガーとなら狙いが絞れるかもしれない』
「頼む」
俺と北上はすでにトリオンの残量が半分くらいになってしまっている為、基本的には大部分の戦闘を嵐山さん達に任せてトリオンの節約に努めながら警戒区域のトリオン兵を駆逐していく。
いまだ戦況の先が読めない不安の中、俺はしっかりと小町の無事を確認しつつ、戦場を駆けていくのであった。
という訳で18話でした。
あれです、ビームキャノンと言いながらもイメージはヴァーチェの極太ビームだったりして。照射しつつ曲げれるやつ。
今回アレで20体くらいの新型が撃墜されました。この戦功により、現時点で北上の特級戦功が確定したそうな。
新型20体にイルガ―1体・・・太刀川さん超えてるぅ!とか思うものの、今回の侵攻規模は原作以上なのです。ここからが真の戦いの始まりなのです。
現時点で八幡は残存トリオン4割、北上も5割だけどここからなのです。
それでは次回もよろしくです~