八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

76 / 101
こんばんわ。戦争編15話です。

突然ですが、他のが書きたい。定期的に発生する書きたい症候群。
なんとなく設定を書いたが、駄作臭がぱい。ぱないけど、個人的に駄作とかあほな設定の作品が好きな自分としては書きたくて仕方ないのです。

まぁ、すべてはこれが終わってからですね。
さぁ、ようやく大規模侵攻に入れそうです、ここまで長かった。どんまい自分!

そんなこんなで戦争編です。


比企谷隊の戦争15 ジークジオン!

ー 1月8日 ボーダー正式入隊日 -

 

さぁ、やってまいりました、ボーダー正式入隊日です。

会場となるここには多くの隊員達が並んでいて、みんなそれぞれに緊張した表情や、やる気に満ち溢れた表情をしている。ファイトだよ!

そんで奥の方では三雲や空閑がやってやんぜ!って顔をしているのが見えた。うむ、空閑よ、お前はやりすぎ無いようにした方がいいと思うよ?

そんな新たなる社畜候補達の前で、忍田さんが挨拶をするべく会場の舞台に立った。

 

「ボーダー本部長の忍田だ、君たちの入隊を歓迎する~~~~」

 

忍田さんは現状の解説をして、最後に君達と共に戦える日を待っている。とイケメンな表情をキリっと決めて締めくくっていた。

うむ、C級隊員達も忍田さんの挨拶にやる気がオーバーフローしているようだ。フローしちゃうのかよ。

 

そしてそこからの進行はいつものように嵐山隊が引き継ぐのだ。

 

ザっ!と並ぶ嵐山隊と、俺達。

そう、俺達も本日は入隊日のお手伝いという事でここにいるのだ。

雨取や空閑がいるし、もともと俺達教導隊の存在意義も新人の教育目的に作られてる。人前に立つのは未だに苦手だが、仕事だから仕方が無いのだ。ないのだ。

 

嵐山隊の登場に、参加しているC級隊員達がざわつき始める。

まぁそうだよね、テレビとかに出ているし芸能人みたいなもんだよな。うんうんわかる。

嵐山さんはイケメンだし、綾辻もスーパー美少女だし、木虎も美人だしな、わかる。

 

「おい、あれ見ろよ・・・・」

 

「あぁ、やっぱプレッシャーが違うよな・・・」

 

とこんな感じである。・・・・ちょっと、ざわつきのベクトルが違う気がするが、嵐山隊だもんね。さっすがー!

 

「すげぇ、クオリティが違う・・・さすがだな・・・!」

 

「あぁ、デティールとか本物かよ・・・」

 

キコエナイキコエナイ・・・嵐山さんの事だよね?綾辻かな?

 

どうにも居心地の悪い視線をあっちこっちから浴びつつ、マスク越しに見えるC級隊員達からの視線に冷や汗がダラダラだった。

赤い隊服の襟を直しながら、空閑が仮入隊のC級隊員と話すのを見つつ、今日の晩御飯何にするかなーとか考えて現実逃避をする。

あ、すみません大井パイセン!にらまないで、まじめにやりますごめんなさい!

 

「さて、これからオリエンテーションを始めるが、まずはポジションごとに分かれてもらう。アタッカーとガンナーを希望する者はここに残り、スナイパーを希望する者は佐鳥について訓練場に移動してくれ。そして、事前に通達がいっている仮入隊組と、何人かの者は大佐・・・比企谷の元に行ってくれ」

 

 

言っちゃった!言っちゃったよ嵐山さん!!

知ってた!C級からの視線が俺に向いてる事も、その理由が俺の恰好のせいだってことくらい知ってたよ!

 

やたらと自信満々に空閑と話していた3人組とかすげえ誇らしそうに敬礼してるしね!そうなると思ってたよコンチクショウ!!

俺はおぅ、じーざす。と心の中で叫びながら本日の赤い軍服にマスクをつけたフルフロンタル風の恰好を呪う。

人によっては遊んでるんじゃねーとか思うかもしれないが、この格好もまた、本部公認だって言うんだから笑えない。いやほんとマジ笑えねぇ・・・・。

 

いつぞやの職場見学の時からコスプレによる入隊希望者の増加がなかなかに無視できない規模になって来たらしい。それなら他の隊員にもやらせればいいやん?って思ったのだが、どうにも断られたそうで。だよね!?

俺もひふみん先輩にお願いされてなかったら断ってたよ!

いつも着た後に似合ってるね、ってひふみん先輩が微笑んでくれるからこそ俺は続けてられるのだ。

 

そんなこんなで今日の俺は大佐の恰好なわけで、しかも装備がファンネルな訳で、これはもうあれだよね、ファンとしてはもうたまらない訳で。まぁね?俺もさ、嬉しいっちゃ嬉しいよ?大佐だよ?テンションも上がる訳でして・・・・人前でなければね。

まぁ、そうは言ってもやることはやらないとだしな、と気持ちを切り替えて説明に入る俺、マジ社畜。

 

「諸君、まずは入隊おめでとう。諸君らは入隊組の中でも秀でた能力を持つ者を選ばせてもらっている。当然即戦力としての期待がかかっているのでそのつもりで励んでほしい。では訓練を始めるが諸君らの健闘を期待する」

 

「「「「「ジークジオン!ジークジオン!!」」」」」

 

俺の説明に一斉に敬礼する隊員達・・・あれ?おかしいな・・・トリオン能力やら運動能力やら、仮入隊してたやつやらから選んでたはずなんだが・・・・なんかガンダムファン率高くね?

 

あれー?とは思うものの、ま、まぁ?説明が楽だしいいか、と自分を納得させる。

ある程度B級昇格の条件も理解しているだろうが、追加でこちらも説明してもらおう・・・大井に。

もうね、なんか期待の眼差しっていうか、羨望の眼差し的な?もうプレッシャーがぱない。お前たちこそニュータイプじゃなかろうかと勘繰ってしまう。

むしろ帰りたすぎて俺が自宅の引力に魂が縛られたオールドタイプかもしれん。

 

C級隊員達が元気よくジオンコールをしているのをやむなくその場のノリで俺も敬礼をして、場のボルテージが最高になっていた。やべぇ、このまま地球に攻め込みそうなくらいのテンションだな・・・・。

 

嵐山さん達がまじめにやってる横で何やってんだろうとか思うが、楽しそうだしいいかな?あ、でもそろそろ大井がキレそうだからまじめにやろうと切り替える。

そんな怒るならこんな格好させんなよぅ、恥ずかしいとか思うけど、これもまたしょうがないのだ。

 

「それでは、諸君らの最初の訓練は、対ネイバー戦闘訓練だ。ただし、諸君らはある程度の能力がある為、今回の訓練では訓練用ネイバー3体を倒すこととする。攻撃力は無いが、その分装甲が厚く、また、3体での単純な連携も行ってくる。これを制限時間5分で倒してもらう」

 

俺の説明に先ほどまでテンションMAXなアゲアゲ集団が一斉に沈黙した。

当然だろう、通常なら1対1で行うこの訓練を1対3でやるというのだから。しかも制限時間は変わらずに。

 

まぁ余裕でしょ?っていう表情で空閑はのんきに構えてはいるが、他の隊員達には十分に脅威となる訓練である。

 

「諸君らは期待されている、それゆえこのような訓練とさせてもらった。制限時間を過ぎてもペナルティは無いので安心して臨んで欲しい。」

 

そう説明してようやく訓練がスタートしていく。ふぅ、大佐みたいなしゃべり方を意識しているせいかすげぇ疲れた。まぁ、この訓練が始まればしばらくは説明もないし、それぞれの新人達の動きを確認しておこう。

データやらなんやらは今頃別室のモニターでひふみん先輩が整理してくれているだろうし、入隊後の訓練メニュー作成はおいおいやっていくとしよう。

 

そんなこんなで訓練は問題なく進み、今はなぜか居る風間さんに三雲が絡まれていた。

え?とばしすぎ?いやだって訓練結果とかそんないらんでしょ?だいたいのC級隊員達が時間切れやギリギリで、3人組が3分くらい。空閑が20秒だったくらいか?最後のタイムが問題だらけだが、空閑ならそんなもんだろう。うん。明らかに俺より早い気がするが気にしたら負けだろう。

 

そんなことより風間さんだ。「弱い者イジメ、いくない」というセリフを30倍くらい薄めてなるべくソフトに風間さんを止めてみたものの、「迅と比企谷の後輩とやらの実力を確かめたい」とかなんとか言いながら風間さんがトリオン体に換装していた。

やる気マンゴスチンです!とその全身から伝わってくるようだ。いや、風間さんがそんなセリフを元気いっぱいに言って来たら正気を疑うけどさ。

 

どうするかなー?って思っていたら、なにやら俺の袖をクイクイと引っ張る感じがした。

ん?なんぞ?とそちらを見ると、キラキラと目を輝かせた木虎がいて、いやまぁさっきからこいつも居たけどなんでそんなキラキラした目でこっちを見てんの?

 

「比企谷先輩、私達もやりますよ!」

 

「いや、俺今忙しいから・・・」

 

と断ろうとしたが、それを予期していたのかそっと木虎が一枚の紙を差し出してくる。

ん?なになに・・・・入隊日にデモンストレーションとして木虎と戦う事、忍田。・・・・ふむ、なるほど?神は死んだようだ。

 

「やりますよ!!」

 

「はいはい・・・」

 

「本気でやらないと怒りますからねっ!」

 

でもなんでこいつはキラキラしてんだ?って思ったものの、なにやら烏丸もこっちを見ていた。・・・・なるほど?かっこいいところを見せたいって事ね。はいはい・・・。

 

 

 

 

それから木虎とめちゃくちゃ訓練した!

 

結果・・・・・

 

「「「「「ジークジオン!!ジークジオン!!」」」」」」

 

会場がすごいことになってしまった・・・・・。反省。

 

序盤はお互いスコーピオンで木虎が優勢だったのだが、今の会場の雰囲気的にファンネルを使わないのはKYかと考え直したのだ。

現在の俺のファンネルは最初の10機からさらに10機追加した結果、クシャトリヤ級のファンネルの数となっていた。

その結果、近接寄りのオールラウンダーである木虎に快勝してしまった。

 

「ぐぬぬぬ・・・・・」

 

んで、現在、木虎がすごい悔しそうにしているのだ。周りではいまだにジオンコールがやばいくらい続いているので軽く俺も手を上げながら木虎をフォローする。

 

「お前が全力でやれって言ったんだろうが・・・・」

 

「はい、でも、ここまで差が出来てるとは思いませんでした。くっ!広報さえなければ・・・・!」

 

「いやいや、俺のコレは反則みたいなもんだから、同じ装備ならお前の方が強いだろうが・・・」

 

テンションアゲアゲな隊員達を次の訓練へと向かわせて、木虎をフォローする。

 

「むぅ・・・・その余裕、気に入りません」

 

むぅ、とか言いながら頬を膨らませてるよコイツ、相変わらずの負けず嫌いだ・・・。

とりあえず小町にするように頬を指でつつく。ぷしゅっと木虎の口から息が漏れ、それにくっく、と笑いながら木虎に言ってやるのだ。

 

「はいはい、また今度相手にしてやるよ」

 

「絶対ですからねっ!次は負けませんから!!」

 

もー!と怒りながら微笑ましく次は勝つ宣言をする木虎に思わず俺のお兄ちゃんスキルが発動してポンポンと木虎の頭をなでてしまう。

そんなオレの態度にもうっ!と言いながらもされるがままになっている木虎。こういう態度をもっと出せば黒江とかにも懐かれそうなもんなんだが、と思う。

 

あ、ちなみに俺が木虎にファンネル無双をしている間に風間さんと三雲の対戦も少し離れたところでやっていたらしい。

ジオンコールやらファンネルやらの試作トリガーが注目を集めていたため、A級NO,2の風間さんの対戦を見ていたC級隊員はほとんどいなかったらしい。なんでや!

 

しかし、烏丸やらB級隊員達はみんなそっちをみていたそうで、後でそれを聞いた木虎がまたもやグヌヌってしてた。

あれね、見て欲しいけど、負けるとこは見て欲しくない的なやつですね。どんまい?

 

んで、結果として風間さんと三雲の戦いは、三雲がカメレオンに10連敗をした後、超スローの散弾とシールドチャージにより見事1勝をもぎ取ったそうだ。まじかよ!

いやはや、やはり烏丸の訓練はさすがだわ、と思った。

 

ついでに、スナイパー組の方でも雨取がボーダーの壁をぶち抜くとかいう意味不明な事をしていたらしいが、おおよそ特に問題らしい問題は無かったことにした。ほんとね、意味わからん。

 

こうして入隊日は過ぎていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で仮入隊でした。

この作品、あえていうならヒロインは大井と那須です、最近出番無いけど大井と那須です。
木虎とか小南とか、宇佐美とかはヒロインではありませんのでご注意を!仕方無いんや!原作で那須の出番無いから仕方ないんや!

ちなみに、ファンネル先生ですが、これ、キュベレイには10機しか搭載されてないそうな・・・おかしいな、映像だと30機くらいありそうなのに、と思ったものです。
んで、クシャトリヤが24機、2クールですね、ちがう。
他にもニューガンダムが6機だそうな。調べてから思った。しまった、主人公のファンネル増やしすぎたかもしれん、と。

2次創作では良くあることです、気にしたら負けです。
という訳で、次回もよろしくですー!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。