八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!戦争編13話です

今回は定番の?その後のお話。
ちょっとした設定?もどきもちょっろとだけカミングアウトしてます。

ようやく大規模侵攻が見えてきました。もうちょろっと間の話をしたら侵攻編ですどぞー。




比企谷隊の戦争13 玉狛防衛戦の後のお話

城戸派による玉狛襲撃から数日、俺はようやく平穏を取り戻していた。

 

「ようし!もう50本行くぞぉ―――!!」

 

「まじっすか・・・・」

 

そう、平穏を・・・・俺の平穏は一体どこにいったというんだ・・・・・。

 

「はははは!行くぞぉーーーーう!!」

 

超テンションにてキャラ崩壊を加速させながら忍田さんが弧月を振り回し突撃してくるのを眺めながら、俺はいつものように現実逃避をするのであった。

 

あ、ちなみにもう今日すでに100本位やってます。帰っていい?だめ?そうですか、そうですか。

 

 

忍田さんの旋空を回避しつつ、ファンネルを飛ばしながら、どうしてこうなったかを思い返す。

 

そう、始まりはやはりあれだ、玉狛の襲撃で、俺がベイルアウトした後の話に戻る。

 

だまって任務を行っていた俺とひふみん先輩は、そりゃもう大井と小町に大層怒られました。心配させないでと大井と小町に泣かれました。そんで、説教されました。

途中でひふみん先輩は俺に巻き込まれただけだと判明してひふみん先輩だけ解放されてからは俺だけ2時間位説教されて、しかもその後もそりゃもうすごかった。

 

なにがすごいって?そりゃあれだよ・・・・・・・小町と大井が俺から離れなくなった。

 

え?意味がわからないって?うん、俺もわからん。

 

例えば・・・

 

「ちょっと、玉狛行ってくる」

 

空閑と三雲と雨取の訓練の様子を見に行こうとしたら。

 

「はい」「あーい」

 

と言いながら、キュッと俺の右手を小町が、左手を大井が握ったまま、一緒に行こうとするのだ。ちなみに、その後ろを北上もついてくるという感じ。今まで北上と大井で手を繋いでいたのにこの間からこのフォーメーションである。

ついでに言うと、隊室内でもどこでも同様に、常に小町と大井が俺の左右に陣取っている。さすがに対戦中や訓練中は我慢しているのだが、それ以外はもうべったりなのだ。

本人達曰く、目を話すとまたなんかやるかもだから監視してる。との事で、そう言われたら俺も強く言えないわけでして、ええ。まあそう言われなくても言えないんですけどね?

 

他にも

 

「トイレに~」

 

「はい」「あーい」

 

「いや、だめだから!さすがにだめだから!」

 

とか。

 

「風呂・・・」

 

「はい」「あーい」

 

「ダメに決まってんだろ・・・・」

 

とか、とにかく俺から離れなくなってしまったのだ。ちなみに風呂とかトイレとかはさすがにね?でも、ドアの前に2人で陣取ってずっと話しかけ続けられてました。お、落ち着かねぇ・・・・。

離れなくなった最初の時は俺も油断してたもんで、普通に風呂に小町と大井が突撃してきたときはもうやばかった。え?見たのかって?そりゃあれだよ、黙秘権で。ただひとつだけ言えるのは、その日は寝れなかった。

 

まぁ?あれだ。俺も2人には悪い事をしたという自覚はあるし、不安にさせてしまったのも事実でもあるわけで、これくらいの事ならあまんじて。と思っていた。

 

そう、昨日まではな・・・・。

 

玉狛戦で俺が油断して最後に奈良坂にやられてしまったことをうっかりツインが大井と小町にばらしてしまい、その結果、俺を鍛えるという名目で忍田さんが派遣されたのがはてさて、何時間前の話だったか・・・。

 

おかげさまで、俺ってばもうさっきからへろへろ。ノーマルトリガー最強の男に訓練を付けてもらっていると考えれば差し引きプラスとも取れるが、流石に疲れてしまうのです。

さすがにそんな人と対戦して勝てる訳もなく、とにかく負けないようにして過ごす。

 

「ふぅ!いい汗かいたなぁ!」

 

キラキラ、キラキラと汗を拭きとるジェスチャーをする忍田さん、いや、トリオン体は汗かかんでしょ・・・いや、そうでもないか?冷や汗とか普通に出るわ。いやでもなんか違う気がする・・・気にしたら負けか?

 

「あ、ありがとう・・・ござい・・・・ましゅた・・・」

 

いや死ぬ、ホント死ぬ・・つか何回も死んだ。

まぁでも?最後の方はなんとか忍田さんの剣の軌道をとらえることが出来たし、なんだかんだで最後の方はそこそこ反撃も出来たし良しとするか?・・・・死ぬかと思ったけど。

 

そう考えながら訓練室から出ると、俺の胸に小町が飛び込んできた。

 

「お兄ちゃん、お疲れ様!」

 

「おう、待たせたな」

 

「ムフー、ふふふ・・・」

 

勢いよく胸に飛び込んできた小町を受け止めて、そのまま胸に頭を擦り付けてくる小町。ここ数日で慣れたもので、俺はそんな小町の頭を優しくポンポンと撫でてやる。

それ、女の子としてどうなん?っという感じでふにゃっとした笑顔になる小町。それでいいのかと心配になるが、先日の件で俺から離れるのにかなりの拒否反応が出るため仕方ないのだ。ないよね?

 

「お疲れ様です」

 

「おう、さんきゅ」

 

そして、小町のうしろから大井がやって来て、俺の顔をタオルでふき取ってくれる。

うん、大井も小町と同様に、やはり離れようとせずに甲斐甲斐しく世話をしてくれる。自分で拭けるけど、そう言ったら大井が泣きそうな顔をするのでこれも甘んじて受ける。恥ずかしいけど我慢なのだ。周りからすごい睨まれてるけど我慢なのだ。

北上は?と思ったが、ちゃんと大井の後ろにニコニコ笑顔の北上がいて、とても楽しそうだった。

 

クンクンと俺の胸で鼻呼吸に邁進する最愛の妹と、ニコニコしながら顔を拭いてくれる大井。・・・・・いやほんとどうしてこうなったのやら。

 

 

 

 

んで、その夜、俺、小町、北上、大井と4人で玉狛に出掛けた。

 

あれだ、正式に空閑の入隊が認められたので、そのお祝い?と、経過観察である。まぁ、ホントに入隊するのは年越してからの正式入隊日なのだが、いわゆる仮入隊だ。

城戸司令も了承してくれたしで、しばらくは安泰だろう。それに近く大規模侵攻が予測されている昨今で、空閑のブラックトリガーが参戦してくれるのはありがたい。

そんで、小町とも仲良くなってくれれば、安全も確保できるってなもんで。

そう思ってたが、さすがのコミュ力モンスターである小町は速攻で空閑と雨取と仲良くなっていた。さっすがー!

 

小町と雨取、空閑、三雲が仲良く話している、そんな中、俺はと言うと・・・。

 

「んじゃあ、空閑は小南が、雨取はレイジさん、三雲は烏丸と、それぞれが師匠になった、と?そりゃ随分と豪勢なメンツですね・・・よっと、こっち上がりましたよ」

 

「あぁ、こっちも完成だ。空閑はすでにボーダーのトリガーで小南に3割の勝率だ。雨取はトリオン能力が超A級で、忍耐力と集中力もあって良いスナイパーになるだろう。三雲はトリオン量こそ低いが、その洞察力は光るものがある。良い先生が教えたんだろう」

 

2人で料理をしながら玉狛に入った新人達の話をしていた。

レイジさんはニヤニヤしながらこっちを見てるが、さ、さて?何のことやら・・・。

 

「そ、そうですか。それにしてもボーダーのトリガーで小南に3割ですか・・・」

 

「あぁ、トリガーはスコーピオンを使ってる。かなりキレのある攻撃をして現時点でもB級上位くらいの実力はあるな」

 

まじか・・・それつまりあれですよね?近接においてはすでに俺より強いってことですよね?まじかー・・・とか一瞬思ったものの、そういえば、あいつは幼少期からずっと戦ってたとか言ってたな、そりゃ1年そこそこの俺より強い訳だよね、悔しいけど、これって現実なのよね。

 

ふむ・・・・ちょっと俺も後で対戦するかな?スコーピオン使いって事なら俺と大井も参考に出来るだろうし。ついでに可能ならブラックトリガーともどの程度対抗できるか試してみたいしな。

たしか相手のトリガーを学習して増幅させて使う、だったか?さすがにファンネルを使う訳にはいかないか?どうだろう・・・?どうですかね?え?だめ?やっぱだめですか・・・・。

ブラックトリガーにどの程度対抗できるか確認したかったがそれは諦めよう。

 

 

そんで、それからみんなで食事して、俺と大井がそれぞれ空閑と対戦して、その後俺と北上が小南と対戦して、そんで俺とレイジさんが対戦して、って俺対戦しすぎぃ!んで、ついでに小町も小南に近接の訓練を付けて貰ったりして過ごしていた。

え?対戦結果?とりあえず、俺と大井がグヌヌってして、北上がニコニコして、小町もニコニコしていた。くそう、いくら戦闘経験に差があるからってあのキレは反則だろう・・・早いけど行動の読みやすい緑川と違って完全に戦闘のプロって感じで全然読みきれねぇし・・・。

もともとそんなに近接戦闘が得意な訳でもなかったが、悔しものは悔しい。まぁ、狙撃が得意なわけでもなければシューターとしてもそんなでもないのだが、つまり器用貧乏ってやつです。そ、そのかわりいろんな局面で対応できるもんね!全然悔しくなんて無いんだからねっ!いやしかしこれあれだな、忍田さんの特訓受けてなかったら4割も取れなかったわ。2割くらいの可能性もあった。

受けてよかったとか口が裂けても言えないが、受けといてよかったと思ったよ。ありがとう忍田さん、心の中でだけ言いますよ。下手に言ったらとんでもない特訓受けさせられそうだもんね。

 

「ふむふむ、比企谷先生はあんまりインファイトが得意じゃない?」

 

「まぁ、俺はオールラウンダーだからな・・・苦手でもないが得意でも無い」

 

「ほう・・・こないだのヒュンヒュン飛んでるのは?」

 

「ん?ファンネルか?そうだな、あれがメインになるが、あれも試作トリガーで、まだ完全には使いこなせて無いんだ、制御が難しくてな」

 

「なるほど・・・それでレプリカを?」

 

「そういう事だな、射撃補助としてついてくれればってな、今は女神に補助してもらってるが、レプリカみたいなのが居ればとは思っている」

 

「それなら協力しようか?比企谷先生にはオサムが世話になったし」

 

「お、そりゃ助かる」

 

そんなやりとりを空閑としてその日は解散とした。

とりあえず、今度ひふみん先輩とおっきーを連れて行って、レプリカのプログラムやらなんやらを教えてもらう約束をして、ついでに近接戦闘のコツを聞いたりして、もうどっちが先輩かわからんね。

そんで、雨取と三雲にもがんばれよーと応援しつつ、玉狛を後にした。

それにしてもあれだ、雨取ちっちゃかったな・・・・あれ小学生か?え?中二?まじで?

しかもパラメーターを測定してみたらトリオン量が38って完全にブラックトリガーじゃないですかやだー。

 

ちなみにこの38という数字がどれくらいかって言うと。

ボーダーの入隊基準が3とか4から。

トリオン量が少なくて苦労してたA級の木虎が4。トリオン量が少ない三雲が2、これは本来入隊出来ないんだが、迅さんがテコ入れした。んで、ボーダーナンバーワンシューターの二宮さんが14とかで、弾バカ出水が12。つまり雨取のトリオン量は3出水と少しってことだ、ヤヴァイ。

ついでに、比企谷隊で言うと、俺が10、大井が8、北上が12、小町が5、ひふみん先輩が8、おっきーは乙女の秘密らしい。たぶん8くらいってじっちゃが言ってた!

つまり、それくらい雨取のトリオン量がやばいって事だ。しかもポジションは狙撃手。

シューターになるよりはましかもだが、戦い方を覚えたらやばそうだなぁ・・・もうやばいやばい言い過ぎだけど、それくらいやばいのだ。

まぁでも、実際の戦闘はトリオン量が全てではない、せいぜいシールドが硬くなるとか、威力が上がる程度でトリオン体が硬くなるわけでもない、つまり、やりようはある。

 

だから、大規模侵攻に備えて俺も出来る限りの対策と、訓練をしていこう、んで、次は絶対勝つ!

そんな決意を胸に抱きながら、小町に抱き付かれ、大井に腕を組まれながら、そんな姿を北上にニコニコと見られつつ、決意を新たにするのであった。・・・しまらないなぁ・・・・。

 

 

 

 

 




という訳で、玉狛のお話でした。

ふぅ、次は風間さん対三雲のお話。でもさらっといきますよ!

もう侵攻まですばーっと行きます、たぶん!

最近思ったけど、会話少なすぎ?なんか会話増やしたら台本形式みたいになりそうで難しいんですよね。悩みどころです。

そんなこんなでこれからもやっていきますので宜しくお願いします!

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