八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ。戦争編11話です。

最近はあれです。モンハンは相変わらずでして。まだイビルジョーやってないんすよね。

まぁのんびりやってるので、そのうちねって思ってます。

今回の話は玉狛襲撃のお話。原作の流れを踏襲しつつ、さらに教導隊専用のトリガーを出します。これまた以前から考えてたやつだったりして。詳細はあとがきにて書きますね。

そんなこんなで戦争編です。



比企谷隊の戦争11 あれです、玉狛襲撃その1

『んで?俺はどうすればいいんですか?正直後で向こうの三上とかにすげえ怒られそうな気がしてあれなんで帰りたいんすけど?』

 

戦いの火蓋が~とか思っては見たものの、ぶっちゃけこんなA級部隊しかいない戦場なんてゴメンだし、なによりもさっき風間さんが言っていたように、ランク戦でもないのに味方同士で戦う事に嫌悪感がぱない。なので、今すぐ帰って小町の頭をナデナデして癒されていたい。そんな気持ちを目線に込めて迅さんに言うものの、まぁまぁと嵐山さんになだめられてしまう。

 

『とりあえず最初はプランAで行く。状況次第でBに移行するかもだな』

 

プランA、それは極力反撃は避けて、トリオン切れで帰ってもらおうって言うもの。

つまり、あれでしょ?B級隊員の俺に、A級の、しかも太刀川さんとか風間さんが居るってのに、それを相手に倒さずに無力化しろって事でしょ?・・・・なにそのクソゲー。

 

『いやいや、迅さんや嵐山さんはともかく、俺そんなことしてたら速攻で死にますよ??』

 

『はは、大丈夫だ!』

 

『比企谷なら大丈夫だろ、こういうの得意だろ?それに、俺のサイドエフェクトも大丈夫だって言ってる』

 

いやいやいや、おかしいでしょ?嵐山さんは気楽に言ってくれてるし、迅さんもお得意のサイドエフェクト、サイドエフェクトって、それ言ってれば何言っても良いってわけじゃないんだからねっ!?

 

つかホントに迅さんの中で俺のウエイトっていうか信頼度が無駄に高くね?プレッシャーがぱないんすけど?だってこれあれでしょ?目の前のアタッカー陣もあれだけど、後方には奈良坂さんとか当真さんとか小寺とかいるよ?それに引き換えこっちの後方はツインツインうるせぇ奴だし・・・・いやほんとコレなんてクソゲー?

まぁ、そんな事思っても、やらないとなのだからあれだ。

 

『はぁ、まぁしょうがないですかね・・・・やってみますけど、速攻でやられても文句言わないで下さいよ?』

 

『もちろんだ、頼りにしてるよ』

 

頼らないでぇー!とか思うけど、嵐山さんもグッとサムズアップしているしでもう諦めよう、そうしよう。

まぁ、でも?俺に割り振られた仕事はしっかりとやろうかなって思うわけで、社畜としてね?後でネチネチ言われるのもあれだし?

ひとつ、秘密兵器を導入しよう。そうしよう。

 

『ひふみ先輩、すみませんが、援護をお願いしても良いですか?』

 

『うん、わかっ・・・た!』

 

そう、困ったときのひふみん頼りである。でも、こっちの戦闘に参加してもらうと玉狛の防衛が居なくなるので・・・正直レイジさんとか小南のいる玉狛に防衛戦力を置く意味について考えるとあれではあるのだが、だから今回、我らがひふみん先輩は戦闘に参加するわけではなく、そこから援護してもらうのだ。そう、教導隊の新型トリガーでね!

 

『ヴェーダ・・・・起動。防護フィールド・・・・展開、ビット射出。システム・・・起動』

 

通信越しに聞こえるひふみん先輩の可愛らしくも落ち着いた声、そこからひふみん先輩の、ひふみん先輩のみが使える特殊型トリガーが起動していく。

ひふみん先輩だけの特殊型トリガー、それは広域索敵型トリガーでその名もヴェーダという。

特徴としては戦闘員兼オペレーターというひふみん先輩のみが持つ戦場内でオペレートするためのもの、と言う点である。

拠点作成とでもいうべきか、第1のフェーズで使用者を包むような透明な半球状のシールドが展開される。このシールド自体の防御力はそこまで高くはない。通常のシールドと同等か、やや硬い位である。

第2フェーズではビットを射出して制空権を奪取する、しかしこのビットに戦闘能力はない。いわゆるドローンのようなもので、多数のビットが戦場の上空に展開し、シールド内に投影される複数の空間投影ディスプレイにビットからの映像が映されていく。これにより、相手はどこに展開してもひふみん先輩に筒抜けになってしまうのだ。また、一つ一つのビットも非常に小さく、上空に展開しているため撃墜も難しいという優れもの。・・・まぁ、当真さんとかには見つかって撃墜されそうではあるが、多数展開しているため、いくらか減っても問題ないのだ。

そして第3フェーズでは中空にキーボードが展開されると同時に、その名の由来となる、ひふみん先輩とおっきーの共同制作によるAI、ヴェーダが起動するのだ。つまり、あれだ、ガンダムOOの量子演算型コンピューター的なやつとかのあれを参考にしてるのだ。

・・・このネーミングとか本部の技術部にはガンダムファンしかいないのだろうか?いやしかし普通の名称の試作トリガーもあるからそうでもないのか?俺達だけ?まぁそれは今度考えるとしよう。

これにより、戦況の把握と、戦場にいながら複数の戦闘員のオペレートと、ネットとか、ネットショッピングなんかも出来る。最後のはスマホでもできるな・・。

つまり、このトリガーの起動により、戦場に一つの拠点を作成できるわけなのだ。もちろんシールドを展開しているため、それなりのトリオン量を消費するが、今回のような戦況ではその効果は大きい。バックワームで隠れてもビットで見つけられるもんね。ちなみに赤外線的なセンサーもあるらしく、建物内でもわかるらしい、凶悪ぅ!

一切の攻撃行動が出来なくなる反面、戦況把握という面では非常に強力なトリガーである。さらにそこから戦術AIによるサポートも入るわけで、もうさすがひふみん先輩である。

 

ひふみん先輩のトリガー起動が合図になったわけでは無いのだろうが、それと同時に風間さんや太刀川さん達が攻撃を仕掛けてきた。ちょ!まだひふみん先輩の準備終わってないんですけど!?とか思うものの、流石にそんなこと悠長に待ってくれるわけない訳で・・・・。

 

とりあえず前衛は迅さんに嵐山さん、援護を出来るような配置に俺といつの間にか玉狛の防衛からこっちに来た時枝が付いて迎撃態勢に入る。って言ってもやるのは基本防衛メインで、ちょこちょこ損傷を与えてトリオン切れに持ち込むだけなんすけどね。

 

「バイパー、アステロイド」

 

嵐山さんと迅さんはそれぞれスコーピオンで太刀川さんと風間さん、歌川、菊地原、三輪らアタッカー陣を迎撃する構えだ。奈良坂、小寺、当真さんは視界から消え、狙撃ポイントに移動したのだろう。出水は様子見か?

 

俺は可能な限りキューブを細かく分割して、完全嫌がらせ仕様の弾速重視にしたバイパーとアステロイドを出水や三輪、菊地原に放つ。特に菊地原には普段からイラっとさせられているため重点的に放った。

これによりそれぞれが足止めを余儀なくされ、時枝も風間さんらに射撃して足止めをする。撃破ではなく、足止め目的なので、これでいいのだ。・・・でも菊地原、お前だけは絶対落とす。

 

そうして俺と時枝の援護射撃を突破した歌川と太刀川さんがそれぞれ迅さんと嵐山さんに攻撃を仕掛ける。

 

嵐山さんが太刀川さんを足止めしている間に、迅さんと歌川が斬撃の応酬をしているのだが、ナニアレ・・・早すぎじゃなイカ?A級ならこんなもんなの?俺のハチザムモードでも反応できる自信無いんすけど・・・?これだからアタッカーの上位陣は変態ばっかだとか言われるんだよ・・・・・俺に。

特に小南とか、太刀川さんとか、カゲさんとか反応速度おかしいでしょ?あれでしょ?なんとかみてからなんとか余裕のあれでしょ?バグでしょ、そんなん。

 

牽制射撃をしながらえぇーとか思っている間にも早速迅さんの攻撃が歌川に入って、トリオン漏れを誘発していた。さっすがー!

もちろん?俺もその間に菊地原とか菊地原とかに小傷入れてますけどね?結構前にあいつが小町にうるさいとか言ったこと、俺は忘れてないのだ。ついでにいつも俺に対してだっさとか言ってるしね・・・・・なので、あいつには特に念入りに攻撃するのだ。ふはは!近づかせずに!俺が!ぬっころしてやんよ!やんよ!

 

『くるぞ!飛べ!』

 

迅さんの警告に慌てて飛んだ俺の少し下を太刀川さんの裂空十文字が飛んでいく・・・・ちがった、旋空か。あっぶねー・・・脳内で高笑いしてたから完全に油断してたわー・・・・。っべー・・・・・。

 

全員で後方に退避しながら俺と嵐山さんで目くらましのメテオラを放っておく。これでとりあえず第1ラウンド終了かな?そのまま後方に退避しながら再度作戦会議である。こっちもまだひふみん先輩の制空権が確保出来てないしね?今回はここの戦場から、玉狛までの1Kmを索敵範囲にするため、そろそろ展開が完了するだろう。

そうこう考えている間にも嵐山さんと迅さん、時枝の作戦会議は進んで行く。え?俺?完全空気ですが何か?

 

「それじゃあスナイパー3人と出水は比企谷が、嵐山と時枝は三輪と米屋を、風間さんもそっちに行って欲しいけどこっちだろうなぁ・・・・」

 

ふむ、どうやら俺の仕事は決まったらしい。まぁ順当ですかね?ひふみん先輩の準備が完了すれば狙撃は怖くないし、いわゆる撃たせてとるピッチングをする出水を俺が抑えれば時間稼ぎとしては丁度いいと言える。・・・俺が死ななければだが。

あの~?そのスナイパー3人っていうか、奈良坂と当真さんって結構変態な感じの攻撃してくるんすけど・・・・?くる方向わかってても辛くね?そんな視線を向けてみるも、嵐山さんは笑って、迅さんはまたサイドエフェクトうんぬんって、時枝だけはかわいそうなものを見る目を向けて来ていて、くそう。

 

そんな感じで第2ラウンドが始まった。

ちょっとした広さの道路で俺、嵐山さん、時枝連合軍と、三輪、米屋、出水反乱軍が相対している。人数的には互角だが、こっちには後方から狙うツインツインが居るんだぜ?・・・・いや、全然有利な感じしないや。俺もいるしね?

そうこうしている間にも、嵐山さんと三輪が熱い口論をしている。まぁ、あれだ。冷静に考えると三輪の言ってることは無茶苦茶なんだが、もし、もしもだ。小町が死んでいたとしたら、おそらく今、俺はこちらではなく三輪の隣にいたのだろう。なぜ、ネイバーに味方するのか、ネイバーは皆殺しだ、と。

だから、俺は三輪を否定する事は出来ないし、止めようとも思えないのだ。あれは、俺のあり得たかもしれない姿なのだから。・・・いや、口を挟まないのは本当にそれが理由ですよ?別に、空気になって気づいてもらってない訳でも無視されてるわけでもないんだからねっ!

そうこうしている間にも、ひふみん先輩の準備が完了したらしい。俺の視界にあるマップに各員の配置が映し出されていた。っふふふ、これでスナイパーなんぞ怖くないわ!

 

あ、でもその前に、あれだ三上に電話しておこうかな・・・・たぶん怒ってるっすよね?きっと向こうのオペレーターしてるんでしょ?

プルルルル、という音から少しして三上が電話に出る。・・・よく考えたら戦闘中になに悠長に電話してるんだろ俺。まぁでもヒートアップした三輪の話は続いてるっぽいからまぁいいかな?なんか出水と時枝から微妙な視線を向けられてる気がしないでもないけど、気にしたら負けかなってね。

 

『もしもし?電話してくるなんて珍しいね?』 

 

そう言って電話に出てくれた三上は本当に珍しいという感じの声で、とても平和な感じだった。これはあれか?向こうのオペレートはしてない感じか?

そうすると、今回襲撃しているのは、三輪隊、太刀川隊、風間隊、当真さんの中でも城戸司令派のみって感じか?確か三上は忍田さん派で、太刀川さんとこの国近さんは派閥無しだったはず。そうなると向こうのオペレーターは月見さんだけって事か?あの人はどっちかというと城戸司令派だとか言ってた気がするしな。・・・・え?なんで俺がこんな事知ってるかって?小町だよ。あいつ全オペレーターと仲良しだからいろんな情報入んだよ。小町はマジ派閥を超えた次世代型である。

 

「夜遅くにすまんな、体調はどうだ?遠征帰りで疲れたりしないか?」

 

『うん。大丈夫だよ。心配してくれてるの?』

 

「ば、ばっか、ちげぇし。お前が体調崩してると小町が心配するから聞いただけだし、べ、別に三上の事なんて全然心配してないんだからねっ!」

 

・・・・俺は一体何を言ってるんだろうか?未だヒートアップしている三輪はこちらに気づいてないみたいだが、どうも出水と時枝の視線が冷たくなってる気がするのは気のせいだろうか?気持ち悪いって事っすね?さーせん。

 

『ふふ、心配してくれてるんだ?』

 

「だ、だからちげーし!全然ちげーし!」

 

いやほんと・・・・・俺は何言ってるんだ・・・?

 

『・・・・・・心配、してくれないの?』

 

それまでのトーンとは違って少し沈んだ声色で聞こえる三上の声。

 

「いや、そのなんだ、俺も心配しない事もない・・・・」

 

『・・・・ふふ、ありがと。』

 

「あー、まぁその、なんだ?元気そうで何より?んじゃまたな!」

 

『うん、またね』

 

ピッと通話を切る。ふ、ふう・・・向こうのオペレーターに三上が付いてるかを確認するために大変な心理ダメージを負った気がするが、収穫はあった。とりあえず三上からは怒られる心配はないって事、向こうのオペレーターおそらく月見さん一人って事。これならひふみん先輩のトリガーで優位とれるかな?

よし、だいたいの方向性は決まった。丁度三輪と嵐山さんの口論も終わったようだ。うむ、俺ってば超空気。

なんか出水からすげえ目で見られてる気がするけど空気な俺は気にしないのだ。

 

「納得いかないなら迅に代わって俺達が気が済むまで相手になるぞ」

 

そんな嵐山さんのセリフにハイハイ、イケメンイケメンとか思いつつ、あれ?それ俺も入ってる?とか思ってビックリしている俺をよそに、出水が戦闘態勢に入っていた。

 

ふぅ・・・・そんじゃあまぁ、第2ラウンドと行きましょうかね?




という訳で、その1でした。

迅さんサイドは原作通り、こっちはこれから改変していきます。
まぁ、活躍を期待している方には先に言っておきましょう。大活躍はありませんので。

それと今回のトリガー、ヴェーダについて。
あれです、ソレスタルビーイングの中枢となったアレを参考に、AIを搭載したトリガーという異色のトリガーです。

制空権を確保したひふみん先輩の前では、たとえバックワームだろうと、カメレオンだろうと隠れる事が出来ない。使用者を中心に半径2Kmの範囲にビットを展開する事が可能。
戦闘能力が無い替わりに戦うオペレーターひふみんが戦場でもオペレート出来るようにと開発され、そのついでにおっきーにより魔改造が施された結果、なぞのAIが搭載された、しかし多くの情報をAIのバックアップがあるとは言え処理していかなくてはいけないため、現状ではひふみんしか使えない結果に。



ふふふ、これで八幡、北上、大井、ひふみんに新型トリガーを持たせてやったぜ・・・ちなみに小町もまた違う新型トリガーを持っていますがその紹介はもう少し先になります。
小町のトリガーを出したらそれぞれの現状のトリガー構成を出しますね。

という訳で、次回、玉狛襲撃編その2、よろしくです。

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