八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
先週はあれです、忘れてたっていうか、なんていうか、単純にそんな感じです。
べ、別に、モンハンやってたわけじゃないんだからねっ!
そんなこんなで戦争編、全然進まない戦争編です。これまだ原作2巻までしか進んでない事にがっかりしたのはここだけの話。
那須の看護という名の土下座の時間が終わった。
緊急事態に備えた待機のはずが、なぜかそれなりに疲労が蓄積しているというミラクルからしばらくすると、すべてが解決していた。
「え?どゆこと??」
と通りすがりの木虎に聞くと、イレギュラーゲートの原因が判明し、その対策も終わったらしい。木虎のドヤ顔にちょっとイラっとしたのはここだけの話。早い!安い!うまい!ってか?違うな。え?まじで?と思った。
つまりあれだ、那須の看護をしたり、土下座している間に解決したって事か。まんまだな。えぇー・・・・。
・・・・すげえ納得がいかない。
前半戦がバタバタしていたのに、後半戦で土下座してる間に解決しましたって言われてもね?いや、働かなくて良かった良かったと思わなくもないけど、なんなの?この未燃焼感。
まぁ、解決したっていうならいいんだけどね?モヤモヤするけど。
その後よくよく聞きまわってみたところ、三雲をかばった迅さんが、三雲がイレギュラーゲートの原因を特定するってサイドエフェクトが囁いていたらしいとか言ってたとかそんなかんじ。なるほど?
そんで、三雲と行動してたら空閑に会って、その流れでひふみん先輩とおっきーが想定していた子機を見つけたらしい。ほうほう。
ちなみに空閑によると子機の名はラッドだとか、んで空飛ぶサカナはイルガ―と言うらしい。なるほど。
ふむ、第一発見者として空飛ぶサカナの名前をこっそり考えていたのが無駄になってしまったらしい。残念だ、ギョギョリオン・・・一生懸命考えたんだけどな。
それから、回収したラッドをもとに解析して、ひふみん先輩がかわいらしくプログラムしたシステムを使う事で無事レーダーに映るようになったらしいのだが、問題はそこからだった。
なんとその数が数千体いたらしい。うそやん・・・・?
せいぜい数十体かと思いきや、まさに桁違い。つか今まで俺達は何やってたんだよと思ったりして。マジ俺達の警戒網ザルじゃねーかと超・反・省☆てへ!わらえねー・・・・。
しかし、そんな聞いただけで辟易しそうな駆除任務だったが、我が比企谷隊は待機だったらしい。
らしいってのはあれさ、気づいたら終わってて、俺にはなんの報告も無かったからね!
ハブられたわけでは無く、ただ気を使ってもらっていたのだと信じたい・・・・。
その為出動要請はなくのほほーんと看病したり、土下座している間に俺達や緊急対応部隊を除く全ボーダー隊員、それもC級も含んだすべてで事に当たったことにより、無事解決したそうだ。
つまり、みんながせっせとねずみ退治に尽力している間、俺はひたすら土下座をしていたという事である。
うん、罪悪感がすごい。
そしてその後、イレギュラーゲートの原因を特定した三雲は表彰され、隊務規定違反の件は取り消しになったうえで、更にボーナスポイントが発生して無事B級になれたらしい。よかったよかった。オメー。
ついでに我らが比企谷隊も同じく表彰されてしまった。わお。
その際のやり取りが、
「え?俺達が表彰?ボーナス??いやいやいや、最後待機してただけなんですけど?え?町守ったやんって?いやいやいや、町守れなかったですよ、被害めっちゃ出てるじゃないですか。え?最小限に抑えたし、学校も守ったって?いやでも最後待機していただけなんですけど?それも任務だ?いやでも・・・・・」
というやりとりを忍田さんとしていた。
まぁ確かに?最後こそ待機していたとはいえ?三雲の通う学校に駆け付けたり、イルガ―を撃破したり、町の被害を抑えたり、ラッドのプログラムをしたりと破竹の活躍をしているように見えるけどね?
何度も言うけどさ、・・・・最後その隊の隊長は土下座してただけなんだぜ?
看護して、土下座して、なんやかんやしてたら、事態が解決して、ボーナスですって言われてもさ、罪悪感がすごいんですけど・・・・?
でも、そんな事さすがに言えないからやんわりと断ってたんだけど、忍田さんも取り下げる訳にもいかないらしく、あれやこれやとやりとりをした結果、おとなしくボーナスをもらう事になった。
まぁ?ボーナスでそれなりにお金をもらえたので大井と小町はホクホクの笑顔だったので良しとしたのだ。
小町が笑顔なら、俺のちょっとした罪悪感くらいは良しとしよう。実際、俺が土下座してただけで小町も大井も北上もひふみん先輩もしっかりと働いていたので、本当にあれですよね・・・・。
それからさらに数日後。
「ふぅ、ようやく話せるな」
「それで?話ってなにかな、比企谷先生?」
「おい、お前まで先生言うのかよ、辞めてくれ、恥ずかしくて泣きたくなっちゃうだろ」
「ふむ、おもしろい嘘つくね。でも、先生呼びが嫌なのは本当みたいだね、わかったよ、ヒキガヤさん」
「おう、そうしてくれ」
いろいろとひと段落した俺は、ようやく空閑と話すことが出来ていた。お互いちゃんと自己紹介していなかったので、改めて自己紹介した。空閑はともかく、お目付け役のレプリカを紹介されて、ほう、ハロより高性能だな、とか思った。正直コントロールの難しいファンネルを使っている俺にはとても羨ましい相棒である。
まあひふみん先輩のがずっとずっとかわいいもんね!!・・・なんか張り合うポイント違ったかも。
「三雲から空閑がネイバーだと聞いていたんだが、あぁ、違った、それよりもまず、こないだのイルガ―の、最後助かった。正直俺と大井の残りのトリオン量じゃ市街地への被害が抑えきれなかっただろうからな、まじ助かった」
「いやいや、お礼を言われるほどの事では」
ゆるーく謙遜してる空閑だが、実際こいつが最後のシールドで受け止めるのを手伝っていなかったらもっと大きな被害が出ていただろう。
「それでも、助かった。それと、三雲を守ってくれた事もな」
「俺もこっちに来た時にいろいろオサムに助けてもらったからね」
「そうか、それで、できればなんだが、こっちに来た理由を聞いてもいいか?」
そう、俺の目的はこれを聞くことだった。
空閑とはまだそんなに話してはいないが、いい奴であることは理解している。
でも、それでもだ。
空閑の目的がなんなのか、小町の安全を第一にする俺の行動理念のもとに、やはりここは聞かなくてはならない。
本来なら、すぐにでも本部に報告をあげるべきで、その時点で俺の行動理念から外れてるのは確かで、俺の中でかなり葛藤があったのは間違いない。俺自身、こいつに思うところはないが、ボーダーにはネイバーを憎悪している連中が多いからな。だから、いいやつであろうこいつをボーダーに言うことに抵抗があるのだ。
ぜひ迅さんに頑張ってほしいものである。
俺の隠ぺい行動に行動に不信に思ったのか、もしくは三雲の言動に違和感を感じたのか、現在三雲には三輪隊が監視についてしまっているとかなんとか。ネイバーが絡んだ時の三輪の嗅覚は半端ないからな。
ちなみにこの情報、小町が月見さんから聞いてきた情報だからかなり信憑性が高かったりして、それ俺達に教えちゃっていいの?って思うけど、そこが小町の強かさである。我がシスターの小町ってばまじ情報に関しては最強。
それを聞いた俺はやはりごまかしきれていなかったか、と察したので三雲を通さず空閑と話をすることにしたのだ。ちなみに周辺警戒にはひふみん先輩にお願いしている。いまごろかわいらしく警戒している事だろう。
万が一これが本部にばれると超激やばなのであるのでして。どきどきしているのは内緒だ。
「ふむ、目的、目的ね・・・・それはー」
そうして語られた内容は、壮絶なものだった。空閑の過去と、戦争により死にかけた事、それを助けるためにブラックトリガーになった父親。そしてそれを元に戻すために旅をしてこっちにたどり着いたらしい。
そうか、こいつのトリガーはブラックトリガーだったのか・・・・・・・あ、あっぶねーーーー!!!
これ、ますます本部に知られる訳に行かないじゃねぇか!やっべぇーーーー!!
予想以上に重い話にびっくりしたものの、ブラックトリガーという衝撃もあったわけで、とりあえず、すでに迅さんとコンタクトをとって、さらに協力関係にあるそうなので、あの変態、もとい、セクハラエリートに任せようと心に決めたのであった。
とりあえず、ボーダーに気を付けろってのと、不用意にトリガーを使うなよってアドバイスしつつ、困ったことがあったら手伝おうと約束しておいた。
後は、そのうち迅さんがなんとかするだろうからそれまでばれないように気を付けろって事と、三雲に監視が付いてるかもだから、そっちも合わせて気を付けてくれと伝えた。とにかく気を付けろって100回位言った。8万回位言ったかもしれん。
「ふむ、了解した。ちなみにその人たちに会ったら倒さない方がいい?」
「贅沢な望みだとは思うが、なるべくなら戦闘を回避する方向で頼む、迅さんの根回しが終わるまではすまんが」
「わかった、オサムが信頼しているヒキガヤさんがそう言うならそうするよ」
「お、おう。頼む」
その日はそれから他愛もない会話をして空閑とは別れた。いつか空閑がボーダーに入ったらレプリカのレプリカを作らせて欲しいとか、ファンネルかっこいいねとか、ふむ、ならばガンダムを見てもらうしかあるまいとか、そんな話をしたのだった。
空閑と話をした数日後、俺は三雲がB級に上がったためそのトリガー選択へのアドバイスをしたり、日常に戻った隊員達の訓練をしたりしながら日々を過ごしていた。平和やな・・・。
ちなみに、三雲のトリガー選択には基本的には質問に答えるスタンスのみでなるべく自分で考えるようにさせた。
まぁ三雲のトリオン量では選択肢が限られるため、少ない手札で対応する事を考えるように話した位だ。
結果として三雲はアタッカー、シューターのどちらでも対応できるようにとレイガスト、アステロイド、シールド、バックワームを選択していた。うんうん、トリオンの少ない三雲にはレイガストははずせない。
状況次第で武器にもなるし、何よりも硬い。堅実な性格である三雲にはピッタリだろう。さらに、複雑なコントロールを必要としないアステロイドとあわせれば、防御よりなオールラウンダーの完成だ。これからに期待である。
後はこいつをもっと伸ばせる師匠が付けばいいのだが、それはおいおい見つければいいだろう。
え?俺?あれですよ、弟子はもういるのでね?これ以上はね?いやもう俺とは違って第六駆逐隊の連中は一芸特化なので、すでにその分野においてはもう負けそうだったりして、実際にスナイパーでは負けたけどさ。くすん。
しょうがないやん?俺ってばいわゆるオールラウンダーなんだからさ、その分野の専門家には勝てないのはしょうがないでしょ?しょうがないよね?
と、そんな言い訳を小町にしたその翌日。忍田さんに捕まるのであった。え?なに!?
「よーし!それじゃあ始めるぞ!構えろー!比企谷ー!!」
「え!?え!?なにこれ!?なにこれ!?」
「はっはっはっは!!比企谷がやる気になってくれて俺は嬉しいぞぉ―!!」
という感じで、有無を言わせない感じで訓練室に放り込まれた俺はやたらとハイテンションで暑苦しい忍田さんと対峙していた。
「ちょ、ちょっと待ってください!!え?あの、なんでこうなったんです?」
いやまぁ、なんとなく、って言うかほぼ間違いなく原因は解っているんだけどね?ノーマルトリガー最強の男とか言われてる忍田さんがこんな超やる気満々でくるとかもう、あれでしょ、太陽の化身というかなんというか、そんなとんでもない熱量で来られたら俺の目の腐食が進んじゃう!
「うん?強くなりたいのだろう?任せろ!ついでに今後の大規模侵攻に備えて指揮についても叩き込むからな!楽しみだ!」
「いや、それは何かのまちg「いくぞぉーーー!!」話聞けぇーーーー!!ノぉぉぉーーーーー!!」
これあれじゃろ?小町に愚痴ったのが沢村さんに伝わって、忍田さんに伝わった際に、謎の化学反応が発生してるんですよね?もしかしたら、大井あたりが燃料を投下している可能性も十分ある。もしろありまくるわ。
その結果、あれですよね?この熱血とか青春とかそんな感じに染まっている忍田さんがこうして俺に訓練を付けようとしてくれてるわけですよね?
へへ・・・・・、そこまで期待されちゃあしょうがねぇ・・・・やぁってやんよぉ!!!
・・・とかなるわけ当然なくて、泣きながら忍田さんの猛攻を耐えるのであった。
これ、あれですよね?最近のストレスとか思いっきり発散してますよね?なんか斬撃の際に小さく「ちくしょう」とか、「俺だって頑張ってるんだ」とか、そんな感じの愚痴がちょこちょこ聞こえてくる訳でして、やっぱりまだ空閑の事言えねぇー!とか思った。
んで、その後めちゃくちゃぶった切られた。くすん。
ちなみに、俺が忍田さんに切られまくっている間に空閑と三雲が三輪に襲撃されていたとの事。えぇー・・・・。
泣きながら帰宅しようとしたら、そんな連絡が迅さんから入っていて、これからの忍田さんの頭髪がストレスで蹂躙されない事を祈りつつ、最後の、「頼みたいことがある。」に俺もストレスには気を付けようと、心に刻むのであった。
という訳で9話でした。
ちなみに10話も作ってあるのですぐに投稿する予定です。だいたい作ってあります、だいたいね。
さくさくっと大規模侵攻入りたいなぁ・・・でもあれですよね、玉狛を襲撃する話、アレで相当文字数使う訳でして、まだまだ戦争に入らない不思議!
何なら戦争入ったら何文字使うのさって言うね!今のペースだと後20話くらいかかりそうな訳でして・・・・。
へへ、途中で力尽きないように気を付けますぜ、という訳で、今後はそんな感じで進んで行く予定ですのでこれからもよろしくお願いします。