八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
モンハンやって、めっきりポチポチできていないどうも私です。
セミラミスは来ないし、モンハンは時間がなくてまだあんまり出来ないし。もういろいろとあれですね!ゆるキャンみて癒されよう。そう思いましたまる。
ついついキャンプ用品をみに行ってしまいますよね。冬キャンプしたいなぁ・・・。
そんなこんなで戦争編です。
「はぁ・・くまったくまった。」
三雲と白髪の少年と遭遇した翌日。俺は今後の事に絶賛頭を抱えていた。
「まず、なんだよこの三雲のメールは・・・。白髪の少年は空閑っていう名前で?ネイバーです。車に引かれても無事でした。間違いありません?・・意味がわからん」
昨日は訓練やらなんやらで、三雲と謎の少年、空閑に話を聞く時間が無かったのだ。そのため、今日の放課後の訓練前に三雲と空閑から話を聞こうと連絡したところ、三雲からこのようなメールが届いたわけだが。
たしかC級の時点ではネイバーの秘密は説明されていないため、本来三雲はネイバー=トリオン兵と思っているはず。それをどういう判断で空閑をネイバーだと車に引かれた事から推察したかは不明なのだが?まぁ空閑本人がそういっているそうだからきっとそうなのだろう。
しかし、昨日いた少年が実はネイバーで、それに三雲が接触して、ってなんだこれ。これ本部にばれたらやばくね?でもいまさら報告を上げるわけにもいかないし、あぁくまったくまった。
「とりあえず学校が終わったら三雲と空閑に話を聞いて、それからどうするかだな・・・大井と北上と小町を巻き込まないようにしないと」
空閑を目撃しているひふみん先輩には申し訳ないが手伝ってもらう必要はあるだろうが、なんとか目的を聞いて穏便に、穏便に終わらせよう。平和的に。・・・あぁでも、絶対に大変な事になるよなぁ、俺のサイドエフェクトが言ってるもん。持ってないけど。強いていうならシスコンがサイドエフェクトと言えなくもない。
「学校終わったらどうするの?巻き込むって?」
今後の事をいかに穏便に終わらせるかを考えながらルルーシュの居眠りポーズで思考と言う名の居眠りをする。寝てるのかよ。
考えてる風に見えるから便利だけど、この姿勢で眠るのは意外と難しいのだ。大井にばれたら怒られそうだなぁ・・・。
そんな事を考えながらしばらくくまったくまったしていると、パシャリと音がしたのでその音に意識を覚醒させる。
なんぞ?と音のした方を見るとスマホのカメラを構えた綾辻が俺の独り言を聞いていたらしく問いかけてくる。ちょっと、まって。その居眠りの写真をどうする気だ!?え?大井に送る?ちょっとまって!寝てません、寝てませんから!だから送らないで!!なんとか説得してメールを送るのは再考してもらえるようだ。ふぅ、つかよ?綾辻さんや?いきなり写真とるなんてどういう事だい?という視線を送るもまずは質問に応えろってことだろう、そんな視線を向けて来ていた。器用だな・・・・。
「ん、まぁ、ちょっとしたトラブルでな。まずくなるようなら相談するが。とりあえずは情報収集ってところだ。」
「そうなんだ、少し前から悩んでるみたいだけど、私達に協力できることがあったら相談してね?」
ほんとはいろいろと聞きたいだろう。そんな表情をしながらも俺が話すのをまっててくれる綾辻や大井、那須も。
こいつらを信用していないわけじゃない。だが、今回の件は事が事だけにこいつらを巻き込むわけにはいかなかった。
だから、もう一つの問題である本来なら最優先項目である小町を守る事、今後大規模侵攻が起こるかもしれない事に関して協力してもらう事にしよう。
「あぁ、必ず相談する。たぶん協力をお願いするかもしれん」
「うん。いつも仕事手伝ってもらってるからね、たまには手伝わせて欲しいかな」
「サンキュな。それとちょっとの間で良いんだが、木虎になるべく小町と行動を一緒にしてもらえないか聞いてくれると助かる」
小町と木虎は同じ中学だ。お嬢様学校に通う小町とか最初は違和感しかなかったが、大規模侵攻後に世話になっていた親戚の伝手で通わせてもらっている。
同じ学年である木虎と小町は仲が良く、また木虎と俺が入隊時期が近いため最初の頃はライバル視したりもしていたが、いつの間にかあっちはA級になっていたりとすごい奴だ。
「藍ちゃんを?たぶん大丈夫だと思うけど?あ、そうか、最近誘導装置が・・・」
最後まで言わなかったのはクラスメイトを不安にさせないためだろう、さすが4人部隊をオペレートする敏腕オペレーターにして副会長の綾辻だ。
「まぁ、そういう訳だ。出来れば他の奴らにも一緒に行動するように話しといてくれないか?」
「うん、わかった。みんなにも伝えておくね?」
「助かる」
「いえいえ、それと、相談してくれるの待ってるからね?」
そう言って優しく微笑む綾辻。その表情は空閑の件の事もそのうち話してね?とそう言ってるようで、思わずお、おう・・・とどもってしまう俺。も、もう、そんな顔されたら惚れてまうやろー!まったく。ボーダーの女の子はみんな優しくて、優しすぎて困る。
それからは宇佐美も混ざって綾辻と3人でどんな眼鏡が誰に似合うかという話をして過ごしていた。しかしあれだな、二宮さんに何をつけるか、という話題はどうかと思う。ちょっと頼んで来てよって宇佐美に言われて思わずはたいた俺は悪くないと思う。怖すぎるわ!しかもパーティー用眼鏡とか殺す気かと。いや、ちょっとクスってなるけどさぁ!
そうして午前の授業も華麗にやり過ごし。ようやっとお昼になったなう。最近聞かねぇな、これ。今の流行はなんだろうか、一周回って候とか言い出すんであろうか?
最近はしっかりと授業を受けている俺はそれはもうおなかがペコペコだ。オラ、腹へって力がでねえってばよ!
なにぶんあれだ、学校の後は生徒会の手伝いかボーダーで。教導隊になってから書類仕事もいろいろと増えて、勉強する時間が減っているため授業に集中するしかないという・・・いや、本来それが正しいんですけどね?だから、そんな疲れた俺には癒しが必要なのだ。つまり?
「はい、今日のお弁当です」
「いつもありがとうな、大井」
「さ~て、おっひる~♪おっひる~♪」
集中して勉強した俺のプレシャスタイム、それは学校ではこのお昼である。大井の(北上への)愛がこもったお弁当を大井と北上と食す。ここで過ごす穏やかな時間が俺は好きだ。
食後にどちらが昼寝をする北上の膝枕をするかで大井と問答をするのもまた幸せタイム。今日は負けたぜ・・・。勝利のVが・・・・。
膝で気持ちよさそうに眠る北上の頭を幸せそうに撫でる大井。俺はそんな2人をボーっと眺めながら過ごしていた・・・あれ?これはたから見るとやばい奴かな?
ちなみにボーダーではひふみん先輩と電と過ごすのが、家では小町とのんびりするのが俺のプレシャス。こう考えると俺ってば結構幸せタイム多くねっ?・・・って、思うじゃん?
実際にはほとんど休みなしで毎日働いているのだぜ?夏休みとか毎日ボーダーにいたからいつの間にか終わってたしね・・・・。新学期が始まって夏休みをまったく休めなかった俺がガチ泣きしたのを見たひふみん先輩が気を聞かせて数日休ませてくれたのは記憶に新しい。
あの時はあまりの嬉しさに思わずひふみん先輩を抱きしめてしまって大変だった。そりゃもう大井に大層説教されて・・・小町はすこぶるテンション上がっていてこれもまためんどくさかったりで。
そんな事を考えながら穏やかな時間を過ごしていると、大井がなにかを言いたそうに唇をはむはむとしていた。なんだそれ、かわいいなおい。しかしなんだ?
「ん?どした?」
「いえ、その・・・」
何か言いたそうだな、と思って聞いてみたものの、大井も相変わらずはむはむ、モジモジしていた。
「ん?なんか聞きたい事があるのか?」
「え、えぇ、その何といいますか・・・私と北上さんは頼れませんか?」
少し悩んだものの、そう聞いて来た大井の表情は、なんというか少し悲しそうな表情だった。きっと、俺が隠し事をしているのを察していながらも、俺が話してくるのを信じてくれていたのだろう。
信じていたのに今こうして大井が聞いて来た、という事は、どうやら俺は相当悩んでいたみたいだな・・・この分だと帰ったら小町にも説教されそうだなぁ・・・・しかし、どうしたもんか・・・
「あぁ、その・・・・・なんだ。”緊急警報!緊急警報!ゲートが市街地に発生します”なっ!くそっ!」
大井の返答を遮るように発生したその警報に俺と大井はすぐに思考を切り替えていた。大井の膝で眠っていた北上もパチリと目を開けて覚醒する。
「すまん、その話はまた後でだ、まずは状況を把握する」
「「了解」」
俺はすぐに本部のオペレーターに連絡して現状を確認する。最近のゲートの発生場所からありうるかもしれないと思ってはいたが、想定よりも早くその時が来てしまった。
大井と北上は校内のボーダー隊員と連絡を取っている。市街地にゲートが発生した。という緊急事態にも冷静に対応できるあたりさすがだ。
「なっ!三門の中学校に!?一番近い隊員も同時発生したゲートの対応で迎えない?わかりました、自分が急行します」
くそっ!三門の中学校にはたしかB級隊員はいないはず、C級の隊員も三雲だけのはずだ。となるとまずい!昨日のことからもきっと三雲はトリガーを使って助けようとするだろう、空閑もだ。そうなってはもう隊務規定違反は間違いないだろう、そうさせないためにも!
「大井、北上!ここは任せる!俺は中学校に出現したトリオン兵の対応に急行する!」
「は、はい!」
「りょーかい!」
その返事を聞きながら俺はトリオン体に換装しつつ駆けだす。間に合わせてみせる!
「トリガーオン!並びにファンネル展開!スラスターモード、フルスロットル!」
トリオン体に換装すると同時に展開したファンネルを昨日と同様にスラスタ―モードで展開して最大加速で飛び出す。爆発的な加速により瞬時に最高速度に到達した俺は、トリオンの消費も構わずに急行する。
「トリオン兵の数は・・・モールモッドが3体か!今の三雲はまだ1体の対応で手いっぱいだ、だが、学校の、建物内ならなんとかなるか?」
そう考えた俺は三雲に連絡をする、おそらく、いや間違いなくあいつはC級のトリガーで立ち向かっていくだろう、だから、その負担を、責任を軽減する必要がある。
すぐにつながった通信からは三雲の焦った声が聞こえてきた。
”先生!学校にトリオン兵が!”
「わかってる!今全速力で向かっている!状況は!?落ち着いて報告しろ!」
”は、はいトリオン兵が3体、まとまって行動しているみたいです。南館の避難が遅れていて・・ぼくが「わかってる。5分で現着する、命令だ。それまでネイバーを食い止めろ。死ぬなよ?」・・・は、はい!”
やはり、お前はそういうだろうと思っていた。だからこそ、あいつの判断ではなく、俺の指示で行動した。ということにする。
三雲の言葉を遮って発した俺の言葉に三雲は元気よく答える。三雲自身もわかっている。C級が無断でトリガーを使う危険性を、その後どうなるかも。それでも、目の前の危機に対して動こうとしている。俺はそれを応援してやりたかった。
「あ、しまった!空閑の事だが・・・・くそ、もう通信が切れてるか・・」
学校の通路を利用すればモールモッドが3体いようと通路の幅の関係で囲まれることは無いだろう。それならばまだ三雲の生存のチャンスはある。
撃破は無理でも5分時間を稼ぐことは可能なはずだ。だが・・・
「空閑もいれば生存の確立は上がるだろうが・・・・」
そこは三雲と空閑を信じるしかないだろう。あまり無茶をしないで欲しいと願って、いやいや、無茶を俺がやらせてるんだったと少し反省する。
「本部に報告したいがさすがに通信がつながらないか・・・」
当然だろう、視覚情報にあるゲートの発生は同時に何か所かで発生しており、以前の大規模侵攻には遠く及ばないものの、その出現箇所がいずれも警戒区域外、もしくは外周なのだから、本部はその対応に追われていた。中でも三雲の中学は最も警戒区域から遠く、また学校という施設のため、民間への被害が計り知れなかった。
「こんな事ならファンネルを10機から増設しとくんだったかな・・・少し悔やまれるが仕方ない。今できる最善を尽くす!」
そうして飛行してしばらく、高速で流れてゆく景色の先に目的地の中学校が見えた。
「見えた!反応は・・・三雲の反応がきえた!?モールモッドは校庭に1、校内に2か!間に合わなかった!?」
まだだ!まだ間に合うはず!限界まで速度を上げているブースターを焼き付くのを覚悟でさらに加速させていく。
ファンネルからピシピシと危険な音が発生しているが気にしている場合ではない。
ようやく目視ではっきりと確認できる範囲に入り、俺はすぐさまトリオンンキューブを作成する、狙いはまず外にいるモールモッド。それから校舎に入って残りを片付ける!
「射程内に入った!バイパー!」
なんか昨日もやったような流れをもう一度こなして、でも今回はバイパーを射出してしっかりと外のトリオンン兵を沈黙させる。よし、次っ!反応は・・・3階か!
「突入する!」
限界を迎えたファンネルを解除した俺は慣性にしたがいその勢いのままに3回の窓越しに見える1体のモールモッドにライダーキックをかます。個人的には常夏日光・日除傘寵愛一神な感じだが。もちろん足先からスコーピオンを出すのを忘れてはならない。
「無事か!?三雲!?」
ガシャーンという音と同時に侵入した俺はモールモッドを粉砕しながら三雲の無事を確認すると、目の前で白髪の少年、空閑が最後の1体を撃破するところだった。
「あ・・・先生」
助かった、という安堵の表情半分、自分のトリガーを空閑が使用している事による、いわゆるやっべー的な表情が半分の感じで三雲が俺を見つめていた。
うん・・・。まぁわかってた。わかってたよ・・・・。まぁこうなるよね、むしろ無事で良かった。良くやった。被害を最小限に抑えたんだ。・・・・そう言ってやりたいのはやまやまではあったが・・・・・
あぁ・・・ガイアよ・・・・あなたはなぜこうも俺に試練を与えるのだ?そう思わずにはいられない俺だった。
あ、あと校舎破壊してすみませんでした。
という訳で、ようやく原作1巻の終わりが見えてきました。これ大規模侵攻終わるまで何話かかるんだ?おかしいな・・・予定だともっとサクサク進むはずだったのに。
だんだんシリアス風になって来てるし・・・もう少し大規模侵攻はコミカルに行こうかな・・・とか思ったり。
そんなこんなでこれからものんびり更新していきますので宜しくお願いします!