八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!戦争編4話です。

皆様の今期のおすすめは何ですか?自分はゆるキャンですね。ソロキャンプ・・・いいよね。

あとひさびさにガンダムユニコーンを見て、逆シャア見たくなって、それからなぜかポケ戦見て涙したどうも私です。
でも一番好きなガンダム作品はウイングだったりして・・・・ゆるキャンの話どこいった。

そんなこんなで戦争編です。



比企谷隊の戦争4 今日も訓練です

「ふいー・・・なんとかなったか・・・」

 

「あぶなかった・・・ね?」

 

ほんとそれな、警戒区域内に一般人が侵入するわ、その近くにトリオン兵がでるわ、しかもそこが外周付近だわのトラブルがあったが三雲のおかげで民間人には被害が出なかったのは幸いだった。が、いまだC級である三雲がトリガーを使用してしまっていたのはまずかった。ついでに見た事のない少年が見た事の無いトリガーを使用してバムスターを爆散させていたのもまた超まずかった。

 

「まぁ三雲のトリガー使用に関してはなんとかごまかせたからよかったですね、ごまかせましたよね?」

 

「そう・・・だね。たぶん大丈夫だとおもう、よ?」

 

そうであって欲しいと思うぜよ・・・。とりあえず忍田さんに申請しているとは言えC級のトリガー使用はまだ認可をもらっていないのだ。だから今回の三雲の件は本部にばれたら即クビになる案件だった。

だからとりあえず、謎の白髪の少年と共に三雲にはドロンしてもらって後日話を聞くことにしたのだ。その後は回収班が来る前にバムスターを再度バイパーとメテオラで徹底的に爆散させておいた。これは三雲と少年のトリガー反応をごまかすためである。ごいまかせてるかなぁ・・・明らかにオーバーキル過ぎて逆に不信感持たれてそうだなぁ・・・。現時点では何も言われてないから大丈夫だったと信じたい。

 

「まぁ、なんとかその場にいた民間人は全員確保して記憶の封印処理も出来たし良しにしておきましょう。」

 

「ふふ、お疲れさま」

 

トリガー反応をごまかしたその後、逃げた民間人をひふみん先輩と一緒に確保するために奔走していたのだがこれがまためんどかった。

逃走した民間人の足が思ったより足が速くて全員確保するのが大変だったのだ。しかも今度白髪の少年の話も聞かないとだし、三雲に話もしないとだしなー。

 

個人的には民間人を救うためにトリガーを使った事を評価したいが、それを肯定してしまうとボーダー的には危険な要素もあるわけで、難しい問題である。だからこそA,B級と一緒とか本部の認可時のみとかにしてC級も戦力にしょうと画策していたのだが。

そんなこれからのあれこれを考えているとひふみん先輩が優しく微笑んでお疲れの俺を労ってくれた、女神の微笑みでハチマンの体力は回復した!

 

「とりあえず、この事は後で考えましょう、とりあえず俺は訓練に行きますね」

 

「うん、報告はやっておく・・・ね」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

そんなやりとりをしてひふみん先輩と別れる。あぁ、俺の癒しが・・・今生の別れのような喪失感を感じながら俺は一人ランク戦ブースに向かう。

あれだな、目先の問題は後回しにして、つか明日の俺に任せる事にしよう。うん。

 

・・・あー、でもあれだな、誰かに相談するわけにもいかないけど黙ってたら黙ってたで後で大井とか小町にすげえ怒られそうな気がするなぁ・・・。

はぁ、と小さくため息をつく。だってさぁ・・・三雲もそうだが、もう一人の少年もなんかこうトラブルの匂いがプンプンなんだよぁ~。だいたい俺が見た事ないトリガーを使うってどういうことだってばよ!と思ったりして・・・。

 

「あぁ、いかん!また考えちまった・・・。とりあえずこの件は後回しにしてC級の訓練に集中しよう」

 

「この件ってどの件?」

 

「ん?まぁあれだ、ちょっとめんどくさい事になりそうでな・・・」

 

「大変なら手伝おうか?」

 

「いや、大丈夫だ。でもサンキュな、那須。・・・・・・那須?」

 

どうやら俺は盛大に独り言をつぶやいていたらしい。

はっとして隣を見ると微笑んでいる那須がいた。しかもすげえ近いんすけど?ちょっと?すごい良い匂いするんすけど?

いろいろと面倒だなぁーとか考えながらつぶやいていたせいで、いつの間にかつぶやきに返事があることも気づかずに話していたみたいだ。

あぶねー!あやうく三雲のこととか少年の事とか話すとこだった!セーフ!でもそんな俺の思考を読んでいるのか那須が微笑みながらも俺の目をロックオンしている。その表情からは「なんか隠してんだろ?いいから言えよ」と言ってるようでもう冷や汗だらだらな訳で、当然隠し事をしてるのがバレバレな訳で。

 

「うぐ・・まぁ、まだちょっと話せないが、今度必ず相談する」

 

「ほんとに?」

 

迅さんとの約束もあるのでまだ三雲をクビにさせるわけにはいかないのだ。那須が誰かに話すとも思えないが、それでも少しでも情報漏洩のリスクは下げなければなのだ。

正直、相談したいのはやまやまだが、謎の少年の件もあるしで俺自身話すにしても何といっていいのやらって部分もあって、だからそんな気持ちを込めて那須に話したものの、なにやらいぶかしんでいるのかジト目でこちらを見つめてきて、てか、少しづつ顔を近づけてきていて、あわわ・・・・那須の綺麗な顔が目の前にあってドキがムネムネだよう!

 

「あ、あぁ、約束する。まだ、情報が少なくて話せないだけだから、あと、その、近い・・・」

 

「ふ~ん・・・」

 

いや、だから近いって!そっと腕を組んで来ようとしないでぇ!腕を組もうとする那須とそれを回避する俺、なにこれ・・・・。

そんなこんなの攻防をしながらいつものように那須にドキドキさせられつつブースにたどりついた俺達。

広い空間を見渡すとこの後のC級合同訓練を待つC級隊員が集まっていた。よぅし、訓練の時間だぜぇ・・・。いや、那須さんや?もうブースについたからそんな腕を組もうとしないでくれませんかね?え?いや?でも恥ずかしいんすけど?え?アピールしてるのよ?なにをですかねぇ・・?

 

「お兄ちゃんおっそーい!もう訓練の時間になるよ!」

 

そんな感じで那須との攻防を繰り広げながら集合してる場所に合流すると、それに気づいた小町がどこぞの駆逐艦のような感じでせかしてきたので、それにすまんと謝罪する。

さすがに那須も諦めたらしくちょっと不服そうな目をしていた。表情は笑顔なのに目が不服そうって、相変わらず器用ですね・・・。

 

「よし、今回の合同訓練の参加者は全員そろっているな?」

 

とりあえず、那須の態度にはスルーしながら参加者を確認する。よし、全員そろっているな、どうやら俺が最後だったらしい。おかしいな・・・多少防衛任務やら那須に絡まれたりやらで少し遅くなったけど、まだ開始時間前なんだけどなぁ・・。こいつら訓練好きすぎませんかねぇ?C級隊員の社畜適正の高さにおののいていると、那須と小町がにこやかに全員そろっているよと言ってきてくれる。それにわかったと返して訓練の説明を始める。

 

「んじゃあ今日の教導隊の訓練の説明を始める。今回も実際のトリオン兵との戦闘を視野に入れた訓練だ」

 

そう俺が話始めると、C級隊員達は表情を引き締めながら俺の話を聞く体制になる。うん、まじめな奴らばかりで俺、嬉しいよ!でも大量の視線に晒されるのはいまだになれない訳でして・・・。

噛みそうになるのを必死に気を付けながら説明を続ける。横では小町と那須ががんばってーと応援してくれているのだ、ここでへこたれてはだめだ。

 

「今回は大量のトリオン兵が出現した場合の対策を訓練していく。B級に上がった後は個人でやっていく隊員もいればチームを組んでやっていくこともあるだろう。

だが、基本的に防衛任務やチームは3人で組む場合がほとんどだ。つまり、トリオン兵が大量に出現した場合でも3人で対応していく必要があるわけだ」

 

基本的には、だけどな。俺なんか最初はオペレーターの小町と2人だけだったから防衛任務はソロの隊員と合同でやったり、1人でやったりとか、何だったらチームランク戦も1人でやってたりしていたものだが・・・。チーム戦に1人で参戦するって今思うとあれだな・・・。

そんな事をふと思い出してしまったが、俺が話す内容にC級隊員達もなるほどとうなずきながら耳を傾けている。

 

「B級に上がって防衛任務に入ればわかるが、3対10とかもよくあることだからな。という訳で今日の訓練は、いきなり3人でのチームプレーは難しいだろうから2人で組んで10体のトリオン兵と戦闘訓練をしてもらう。」

 

入隊訓練でバムスターの小型版との戦闘訓練をしているが、それは1対1で、今回は2体10だ。今後慣れてきたらその中にバンダーやモールモッドも入れていく予定だが、今回は様子見だ。

 

「そこで問題です。こちらは2人、相手は10体、この場合どう立ち回ればいいでしょうか?」

 

訓練内容を聞いていろいろと考え始めている隊員達に俺はちょっとしたクイズを出す。そうすると何人かの手が上がるのでそのうちの一人に応えるように言うとスッと立ち上がった少年は自身満々に応える。なんだっけ、川崎・・川越?大師?とかそんな感じの小町のクラスメイトだか塾の友達だったかな?お兄さんとか呼んできたのでファンネルを飛ばしたのを覚えている。

 

「死角を補うようにして背中合わせにして戦闘するっす!」

 

なるほど、アニメの見すぎですね・・・たしかに大軍にかこまれた主人公が背中合わせに戦うのってテンション上がるよね、たしかにそれは俺も嫌いじゃないが、残念ながらはずれである。そういうと答えた川・・・はがっかりしていた。

 

「基本的には囲まれないように位置取りをするのが基本だな、背中合わせにしないといけない状況だと完全に囲まれているからほぼ詰んでいるとも言える。もっとも簡単な対応としては囲まれないように防衛ラインを下げながら1体づつ撃破していく、かな。シンプルに言うと2対10じゃなくて、2対2を5回やる感じだな」

 

囲まれてしまったら回避も出来ないし逃走も出来ない、だから逃走ルートを確保しながら囲まれないように後退しつつ撃破。これが一番損害が少ない対応法だ。

防衛任務の場合は警戒区域外にトリオン兵を出さないようにするのが第一なので、区域外に行かないように少しづつ後退しつつ倒していくのがベターだろう。

 

「A級クラスの変態どもになると喜んでトリオン兵の大軍の中心に飛び込んでいくが、慣れていないうちはこの戦法がやりやすいと思う。それじゃあまずは見本として、B級那須隊の那須と比企谷隊の比企谷小町にやってもらおうかな?」

 

あらかた説明した俺はそう言って那須と小町に視線を向ける。今日のお手伝いさんである那須はにこやかにうなずく。その微笑みと志岐考案のエロい隊服に何人かのC級隊員達が顔を赤くしていた。おい、お前ら、那須を変な目で見てんじゃねえよ、まじめにやれ。

小町も待ってました!という感じで元気いっぱいにうなずく。それをみたやはり隊員達がまたもやあれな感じなため、もう一度殺すぞ、という意思を込めて睨みを効かせる。こいつらの訓練の時は宇佐美考案のやしゃまるシリーズのモールモッドを入れるとしよう。あれB級でも手を焼くからな。いじめかな?いじめじゃないよ?訓練さ!

そんな那須と小町に向けられる視線にむかむかしている俺だが、小町と那須はそういった視線に慣れているのかニコニコしながら訓練室に入っていく。

 

「それじゃあ訓練を開始する。2人とも準備はいいか?」

 

そう確認すると2人からは大丈夫!と返事が返って来たので注意事項だけ説明する。

 

「よし、それじゃあ開始するが、これはC級への見本だから今回は那須はバイパーのみ、小町はスコーピオンのみで頼む。それじゃあ始めてくれ」

 

俺がそう告げると同時に小町と那須が動き出す。あらかじめどういう流れで対応していくかは話しているため、その動作をC級隊員達に説明していく。動かなくて済むから楽かな、って思っていたけど、こっちの方がやりたくない事に今更気づいちまったぜ・・・。

 

「まず、今回の役割だが、那須がタゲを取って小町が撃破という風に分担している。トリオン兵はある程度プログラムにそって動いているからその辺のコントロールができるんだ」

 

俺が話している間にまずは手始めとばかりに那須が全てのバムスターに向けてバイパーを放っていた。

 

「今のは攻撃目的ではなくプログラムで動くトリオン兵達のターゲットを自分に向けるためのバイパーだな。ここで大事なのが撃破目的では無いものの、ある程度行動を阻害出来る場所に当てるとその後の戦闘が楽になる。特に足の速いモールモッドが相手に居る場合は真っ先に足か鎌にダメージを入れておくといいだろう」

 

そう説明している間にも那須はバムスターの足を集中的に攻撃している。それにより何体かのバムスターの動きが鈍くなっていた。そしてその間に小町は建物を使ってバムスター達の視界に入らないようにしながら回り込んでいた。そろそろ仕掛け時だろう。

 

「何体かのバムスターの動きを鈍くしたおかげで後退しながら攻撃している那須を追いかけているトリオン兵達がばらけてきただろう?そうすると囲まれる心配もなくなるわけだ。そろそろ建物を死角に使って回り込んでいた小町が仕掛けるぞ」

 

そう話してからそう間を置かずにバムスター達の後方まで回り込んでいた小町が最後尾のトリオン兵に攻撃を仕掛けていた。

あまり戦闘適正が高くないと言われていた小町だが、よほど勉強のストレスが溜まっていたのだろう。とんでもないキレで動いてバムスターを一刀のもとに切り伏せていた。あれれー?勉強漬けのはずなのになんでこんなにキレッキレなんですかねー?あいつ絶対俺に内緒で訓練してただろ・・・。

 

後方から小町が攻撃を仕掛けた事によりバムスターの一部が後方に転身しようとするが、そんな隙を那須が見逃すはずもなく、バイパーを的確にコアに叩き込んでいく。

 

「後方に回り込んだ小町のバックアタックによりバムスター達が混乱しているだろう?こうなるともうこっちのもんだな。前後から挟撃してあっという間にパワーダウンってやつだな」

 

そうこう説明してる間にバムスターは全滅し、モニターの中で小町と那須が笑顔でVサインをしていた。つか小町に無理やりさせられているのかちょっと顔を赤くしながら控えめにVサインをしている那須がもうあれだ、可愛かった。いかんいかん、俺にはひふみん先輩という癒しの女神がいるというのに、ちょっと女神かよって思っていしまったぜ。

騙されるなよ、那須はめちゃくちゃ美人だし、可愛いが、どSだ。ついでに言うと優しいし気が利くし、何かと助けてくれるがイケメンでもある。ちなみに那須のイケメンモード時のヒロインは俺という謎現象もある。つまりあれだ、・・・・・どれだ?

そんな事を考えていると小町と那須が訓練室から出てきたので、早速という感じで訓練を再開する。

 

「今のは手本の一つだな、他にもやり方はいろいろあるからどんどんやってみてくれ、それじゃあ各員、訓練を開始してくれ」

 

俺の合図と同時に次々に訓練室に入っていくC級隊員達。

そうこうしている間に小町と那須は俺の左右に2人で並んで笑顔を向けてきた。

 

「ふふん、どうだった?お兄ちゃん?」

 

「実はこっそり訓練してたんだ」

 

「やっぱりか、まぁいい感じだったぞ?予想以上だ。よくやったな、小町。それと那須もサンキュな」

 

小町の頭を撫でながら2人を労うと2人とも嬉しそうに笑顔を浮かべてくれる。

その笑顔が、明るさが、この先の事を考えてモヤモヤしていた俺の心を晴らしてくれた。三雲の事や白髪の少年の事、この先起こるかもしれない、いや起こるだろう大規模侵攻の事も何とかなる、そう思えるのであった。

 

 




というわけで、相変わらず進みませんでした!くそう!大規模侵攻までは那須さん絡ませずらいなぁ・・・まぁ絡ませるけど。

最近はひふみんひふみんしすぎていたので那須さんの活躍を増やそうと思います。あと大井っちね。
特にヒロイン的な存在がいないこの世界ですが、強いていうなら那須と大井とひふみんです。できれば綾辻とか小南も入れたい昨今ですが、ラブコメ的な展開は大規模侵攻中は難しいのです。

まぁそんなこんなであまり進まない戦争編ですが、次回から少しづつ進めていきますの今後もよろしくお願いします。

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