八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!教導隊編ラストっていうか、原作突入していきます。

いやはや、それはそうとインフルになってました。健康管理には気を付けていたのですが、ちょっと体調くずしたすきに一気にやられてしまいましたよ。

ちょっと熱かな?って思って念のために病院言ったらインフルですって!おいおい、ちょっと熱あるかな?くらいなのに!?って思ったら最近のインフルはステルス性能もあるみたいで・・・みなさまもちょっと熱かな?って思ったら念のために病院に行くことをお勧めします。

幸い自分はすぐに病院に行き、その後誰とも会わずに引き籠ったのでまわりにバイオハザードを発生させずに済んだようで。一安心です。

そんなこんなで復帰と共に投稿です。


第5章比企谷隊の戦争編
比企谷隊の戦争1 教導編から戦争編へ


「・・・・つまり、誘導装置の調子が悪い。と?」

 

「うん、そう・・・。」

 

とある日の隊室にて、ひふみん先輩から告げられた事を統括すると、そういう事だった。

俺を超えるコミュ症のひふみん先輩は長文での会話を苦手としている。そのため、ところどころつっかえつつ、もじもじしながらも一生懸命報告してくれた内容がそれだった。なんか勇気を振り絞って話始めていたからちょっとドキっとしたけど愛の告白じゃなかったのは残念である。ちょっと期待とかしちゃったじゃないか。

そんなひふみん先輩との素敵な時間を過ごしている現在、季節は廻り波乱の夏休みから少しの時は流れて12月になっていた。そう、いつの間にか12月だった。

 

いつの間にか夏休みが終わったときの絶望は今でも鮮明に覚えている。小町や大井に説教されて何とか学校に行ったものの。やはりというか、なんというか、教導隊になった俺に学校中からの視線の集中砲火が浴びせられていて、早々に胃痛で帰りたくなった。もちろん無理だったけど。逃げようとしたら拘束されたけど。

 

その後に文化祭のうんぬんがあったり、え?実行委員?やるわけないでしょ?と丁重に断ったり。

あの時は危なかった、え?実行委員するのやだ?なら劇で主役かな?え?役?星の王子さまのぼくだけど?え?男しかいない?なんで女だす必要あんの?とか意味不明な事を言ってる腐海の住人のセリフには戦慄を覚えたものだ。結局ボーダーを理由に全力で断ろうと思ったら、そも綾辻によくわからん理由で生徒会に入れられてるから結局文化祭でなんか仕事しなきゃいけないんだよねって気づいてがっかりしたのだ。

 

そんな感じで俺の文化祭までの仕事は書類したり、荷物運んだり、逃走を図ろうとした文化祭実行委員長を八幡更生委員会の手腕を参考にあの手この手で何とか縛り付け、無理やり仕事させて何とか無事に文化祭を終了させた。俺ってば仕事しすぎぃ!しかしこの時ばかりは大井の教育に感謝である。

 

その後も体育祭や修学旅行と言った学校的なイベントもあったり、その都度綾辻や那須や大井にあれやこれやと仕事させられたりしていたが、おおむね平和に過ごせた。なんか仕事させられすぎな気がしないでもなかったけど。

おかしくね?俺なんかよくわからん理由で生徒会に入ってる感じになってるけど、こないだ確認したら別に生徒会のどの役職にも入ってなかったんだぜ?生徒会長選挙の時に判明した事実である。

え?じゃあ今までのなんなの?って綾辻に聞いたら笑顔で流された。先生に聞いても笑顔で流された。俺の扱いって・・・。

ちなみに生徒会長選挙は特典に俺が付くとか意味不明な綾辻の宣伝により過去最高の立候補者の数だったらしい。最終的にアイドルのオーディションかよという様相を呈した生徒会長選挙はまさにアイドル顔負けの1年女子が優勝していた。優勝て・・・。壮絶なこの総選挙の様相だけでも2~3話書けそうであろうが、ここも割愛しよう。

もう一つ付け加えるならば、副会長には綾辻が当たり前のように当選し、他の候補者を圧倒していたのは言うまでもないだろう。そのほか書記やらも全部女子。俺?生徒会あずかりみたいな?俺の扱いについて一度しっかりと議論すべきではないだろうか・・・。今よりひどくなりそうだからやめといたが。

 

学校の話はそんな感じ。

ボーダー内では第六駆逐隊が無事B級に昇格した。そのままチームを組んでいるが、やはりランク戦には参加しないようだ。現在では我が教導隊の一員として日々訓練と防衛任務に励んでいる。

それぞれがメキメキと実力を付け、現在では雷がオペレーター、電、暁がアタッカーよりのオールラウンダー、響がスナイパーとして頭角を出してきている。つかこないだスナイパーの合同訓練にいったら普通に響に負けてかなり悔しかったのを覚えている。どうやら奈良坂ばりの精密スナイパーに成長しているらしい。師匠の俺とはいったい・・・ここら辺は器用貧乏な俺との差なのだろう。悔しくなんてない、全然ない。

最初の頃に俺が教えた魔法の言葉は響にとって今では欠かせなくなっているらしい。いわゆる、私は一発の銃弾である、髪の色とか身長とか、あとB級に上がった時に響のイーグレットをドラグノフ風に改良した結果。髪の長さは異なるが、かなりの完成度を誇るレキが爆誕したのは我ながらいい仕事をしたと思う。最近では俺もコスプレに抵抗がなくなり、こんな遊び心が出てきたのだ。うんうん。

 

俺自身もすでにファンネルを使いこなせるように・・・・なるのはあきらめて、違う道を模索していた。

姫ちゃんさんにプログラムを頑張ってみてもらった結果、かなり動きも良くなり、操作性も改善されていたが。やはりプログラムの軌道では小南クラスの相手に有効打を入れることは出来ず、最終的にはマニュアルで個々を操作するしかない。という結論に至ったのだが、やはり小南クラスの相手と接近戦をしながらコントロールとか無理な話だった。どちらかしか無理。・・・・だから、割り切ることにした。

つまり、困ったときのひふみん先輩である。いやほんとまじ無理、という相談をした結果、ひふみん先輩が提示した対策とは全力戦闘をするときはビットの操作をひふみん先輩に譲渡するというまさかの結論である。すごい、ひふみん先輩革命的すごい!愛してるぜ!おっと本音が漏れてしまうところだった。

 

元々個対複数を想定して作られたトリガーなので、最終的にはある程度コントロールをオペレーター側ですることも想定していたらしい。まぁランク戦には当然使用不可ではあるのだが、これがまたすごかった。全部解決だった。

ひふみん先輩は元々オペレーター最高の処理能力を持っていたため、ビットの10機くらいなら問題なくコントロールできたのだ。しゅごい、ひふみんしゅごい!ただ、やはり10機を全て全力でコントロールするとトリオンをバカ食いするため、全力戦闘時のみの緊急手段としての扱いになるが、それでも十分である、切れる手札が増えるのはいい事だ。

 

そんなこんなですごしたここ数か月。もうすぐ冬休みにクリスマスに年越しと今度こそのんびりしてやんよ!と意気込んでいた俺にひふみん先輩が相談を持ち込んできたのが冒頭のお話である。

メールでやりとりした方が早いのだが、このもじもじと一生懸命話すひふみん先輩がかわいいので、ついついコミュ障克服の練習と言う名の言い訳のもとに大層かわいらしいひふみん先輩の頑張る姿を眺めながら話してしまうのだ。うん、今日もかわいい。まぁ、20分くらいかけて話した内容をまとめると誘導装置の調子が悪い、の一言で済んでしまうのだが。それはもうかわいかったのでもーまんたいであろう。

 

「ですか・・・」

 

「うん・・・・」

 

なんともあれなやり取りだが、コミュ障の俺とひふみん先輩にかかればこれだけで意思疎通が可能なのだ。

しかしこれはまた厄介な問題だ。

 

「分布図は?・・・ふむ、・・・数?ほう・・・種類?ふむ、インターバルは?」

 

「このへん・・・・いっぱい・・・・・だいたい?・・・・・みじかい・・よ?」

 

ひどい会話だが、これでもかなり話す方な俺とひふみん先輩。お互い静謐を好むため、2人でいても全く会話が無い事もしばしば、なんなら口よりもメールでの方が会話が弾んでいたりして。それでもこれで十分伝わるわけで。

 

「なるほど・・・たしかに統計をみると、少しづつ警戒区域外に近づきつつ、数が増えていってる印象がありますね・・・・・・」

 

「そうなの・・・」

 

ちなみにこれに最初に気づいたのは刑部姫こと姫ちゃんさんとの事。

 

なんとなくデータとってたら気になったからこっちに投げてきたらしい。すげえ、あまりにも雑な理由だが、事実これは問題だったのだから侮れない。

夏休みに一度実行して、怒られてとん挫したボーダーの屋上に白鷺城建設計画。これを冬休みに再度進めようとしているあたりちょっとあれではあるが、姫ちゃんさんもひふみん先輩に劣らず優秀なのだ。いろいろとあれではあるけれど。

つか「一緒に作ろ?」とか誘わないで欲しい。ちょっと楽しそうだけど、すごい楽しそうではあるが、あとですごく怒られるのが目に見てるしね!

 

「とりあえず、忍田さんに報告を上げときましょう」

 

「そう、だね」

 

その俺の発言ににこりと微笑んでくれるひふみん先輩。最初の頃からは信じられないくらい表情が柔らかくなったその微笑みを見ているだけで幸せな気分になる。この笑顔、守りたい。

 

ひふみん先輩の微笑みに決意を新たにした俺は対策を考えていく。

警戒区域外に近づいてきているという事は、こちらの誘導装置を無効化する、もしくは弱体化する手段があるという事だ。ただの誤差であれば良いが、万が一にでも市街地に出すわけにも行かない。

忍田さんには念のため、防衛任務のシフトの調整と市街地の方と警戒区域外周にも念のため隊員を配置するようにしてもらおう。少々人数を必要とするが、外周にトリオンで棟を建てて、そこにスナイパーを配置するとか、そこにテレポーターを設置するだけでも効果は大きい。ボーダー本部からテレポーターでビュン!だもの。ほんとトリオン万能、ダヴィンチちゃんくらい万能である、ボーダーの建物もトリオンだし、そのうちガンダムも作れそうなレベルである。

 

「念のためC級の戦闘許可が下りやすいようにも相談しておいたほうがいいですかね?」

 

「う~ん・・・あぶない、かも?」

 

「まぁ、そうですね、でもこれ、万が一警戒区域外に出られたら、正直隊員の数が足りないと思うんですよね?」

 

「・・・たしかに。」

 

真剣にむむむって顔をしているひふみん先輩に思わずきゅんときてしまうが、今はまじめな話をしている最中だ。

 

「後は、小町にも戦闘用トリガーを持たせて、ひふみ先輩もたしかオペレーター専用のを持ってましたよね?」

 

「うん、ベイルアウト、ですぐここにこれる・・・よ?」

 

「なら後で小町のオペレーター用のと合わせて改良してもらいましょう、シールドと射撃トリガーだけでも入れておきましょう、小町はスコーピオンもか?」

 

「え・・・?私も?」

 

「はい。たしかひふみ先輩戦闘もできましたよね?いや、正直信じられないですけど、まぁ積極的に戦闘するためじゃなくて、万が一の時に少しでも生存率を上げるためですね」

 

だって、万が一市街地が襲われた時にその場にいたら、この優しい先輩はきっとボーダー基地に退避する事よりも周りの一般人を救助するために行動をするに決まっているのだから、小町や綾辻、三上やうちのオペレーター達はきっとみんなそうだろう。このボーダーには優しい女の子たちが多すぎる。

 

「だから、戦う為では無くて、俺達が到着するまで足止めが出来るようにしておきたいんですよね。まぁ正直小町は無理しそうだから持たせたくないんですけど、無くても無理しそうなんですよね」

 

「そう、だね。ハチ君の妹だもん・・ね?」

 

「はは、そうっすね。自慢の、世界一可愛い妹です」

 

「ふふ」

 

だから、たぬきのおっさんにはまた文句言われそうだが、何とかうなずいてもらおう。誘導やら足止めやらは今のC級のメンツならある程度は可能だし、今後の事も考えてオペレーターにも最低限の防衛手段を持たせよう。この辺はなんとか忍田さんに掛け合って対策して行こう。

まだ、警戒するには早すぎるかもしれないが、何かがあってからでは遅いのだ、迅さんの予知の件もあるし、対策して、しすぎる事もないだろう。

 

「んじゃまぁ、報告書と、対策のレポート作成、やりますかね」

 

「ふふ。そう、だね。手伝う・・・よ?」

 

「・・・助かります。」

 

こうして二人でカタカタ、ポチポチと隊室にキーボードを打つ音が響き、静かに時間が流れていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、原作に突入していきます。

原作突入~大規模侵攻までやってこのシリーズは終了予定です。

大幅な原作改変は入れませんが、ちょこちょこと改変したり、ネタをいれたりするかもですが、そこまでは続けていく所存です。

あ、あと最近評価が緑になったり、黄色になったりしている昨今ですが、ご安心を、緑になってもそこまでは書く所存です。
まぁ評価1が大量につくとテンション下がるのも事実ではあるのですが、途中でやめるのは嫌いなので、そこまでは続けます。
でもそんな自分に気を聞かせて高評価を入れてくれた皆様には心からの感謝を。ありがとうございます。

そんなこんなで次回から本格的に大規模侵攻編の始まりです!これからもよろしくお願いします。




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