八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
さて、今期のアニメの話でも、とりあえずジャストビコーズがやばい。
ちょうやばい。ずるーいって感じ。
なにがやばいかって、夏目と小宮さんがかわいいし、夏目と泉のすれ違い方がもうやばい。気になって全くポチポチが進まなかったのです。仕方ないネ!!
そんなこんなで8話です。いい加減原作キャラを絡ませようと思います。つかもうちょっといろいろとやんちゃをしたら原作突入させようかと思います。
そんなこんなで8話です。
ー ランク戦ブース -
刑部姫こと、姫ちゃんさんとの出会いから数日たった現在。俺はというと、なんとなく手持ち無沙汰の為、C級ランク戦のブースに来ていた。
本当はファンネルのプログラムの改善を模索しているであろうひふみん先輩と姫ちゃんさんの手伝いでも、と思っていたのだが、残念ながら俺にはプログラムやらの話はさっぱりだった。そのため、速攻で役立たずの烙印を押されていた役立たずな俺は役立たずなりにひふみん先輩の穴を埋めるべく自身の隊室に戻り書類仕事に精を出しまくっていた。
全力で書類仕事をしまくった結果、永遠とも思える書類仕事も先日無事に完了いたため今日は訓練のためにここに来ていたのだった。
ちなみに終わった後、訓練に行くわ、と大井に言ったらまじめに働きすぎてて逆に心配されたのは心外だった。え?じゃあ寝てていい?って言ったらちょう怒られたのも心外だった。そんなちょっと期待するような事言わないで欲しい。これが上げて落とすというやつか。それはさておき、きょろきょろとあたりを見回して目的の人物を探すなう。
「さて、那須か出水あたりでも居るといいんだが・・・」
広いランク戦ブースを見渡すと、周りには隊員がたくさんいた。あれ?いつもより多くね?と思ったものの、あ、そういえば今夏休みだっけ、と思い至る。ふむ、仕事の記憶か泣いてる記憶しかないですな・・・・。泣きたい。
いやいや、そんな事を考えるのはやめよう、泣きたくなるからね!ようし、切り替えよう!訓練!訓練!ヒャッホー!!・・・・泣きたい。なにこれ完全にデッドロック状態じゃね?
そんな感じで無理やりにテンションを上げようと模索しながら、訓練相手をしてくれそうな隊員を探す事しばらく、うろうろ、きょろきょろしている俺、まじ不審者。
ふとC級の対戦を見ると”やっちゃえ、バーサーカー!!”とか”別に、倒してしまっても、かまわんのだろう?”とかなんとかブースから聞こえるが、なにをやっているのであろうか・・・すごく・・・気になります。
なんだかんだで俺がコスプレしまくっているせいか、いやさせられているんですけどね?なんかC級にネタに走りまくってるのが増えてて気になる昨今、城戸司令辺りからいつ怒られるかとビクビクしている。だ、大丈夫だよね?
なんか別の方でも”やっとわかった、お前は存在しちゃいけないんだ!”とか、え?むしろお前のがやばくね?って感じの隊員や”グゥーレイトォー!!”とか言ってる隊員が居たりでせめて作品は統一した方がいいんじゃないかと後でアドバイスしようと思いながらも、うろうろ、きょろきょろ・・・・。
「比企谷さん、発見なのです!!」ズビシッ!!
「でかしたわ電!総員突撃!!目標(比企谷)を確保するのよ!!!」
ははは・・・ずいぶんとにぎやかだね?どうしたんだい?っていうかこのフレーズ聞き覚えありすぎるなぁ・・・これあれでしょ?いつものだよね?しかし!今日の俺は一味違うのだ!
「トリガーおn「なのですー!!」「つかまえたー!!」「はらしょー」っふぎゃーーー!!」
「ちょ、ちょっとー、まちなさいよー!!」
ズドーン!!という音と共にいつものように雷、電、響に突撃されて吹き飛ばされる俺。
ぐ、ぐふぅ・・・いいパンチっつうかタックルしやがるぜ・・・。しかし今日もトリオン体に換装するのが間に合わなかったか・・・なぜにいつも、この娘らは俺が生身の時ばかり突撃してくるのかしらん?
ふふふ♪と楽しそうに笑う電と雷はいつものように起き上がった俺に左右から抱き付き、当然のように響は俺の後ろから首に両腕を廻してぶら下がっている。ここまでがいつも通りのフォーメーションである。
そしておねぇさんぶってこらーっ!て言ってる暁が遅れて登場するのもいつもの流れである。しかしお腹が突撃の衝撃ですごく痛いのはなんとかならんだろうか・・・図らずも腹筋が鍛えられているのが悩みどころである。
「よう、いい子にしてたか?つか、いつも言ってるが突撃するときはもう少し加減して欲しいんだが・・・」
「なのですー♪」
「ふん、しょうがないわねっ!」
「ふふ、検討しておくよ。こんにちは、八幡」
「まったく、もう少しレディのわたしを見習ってほしいわねっ!」
俺の控えめな注意も何のその、まったく反省してない電と雷はニコニコしてるし。後ろにぶらさがってる響に至ってはふてぶてしい態度である。まったく、こればかりは自称レディを見習ってほしいものである。そんな事を思うも無駄なのもわかりきっていることで、まったく。可愛いは正義ってやつか?
やれやれだぜ、と心の中で苦笑いをすると、電がキラキラと目を輝かせながらこちらを見ていた。
「比企谷さん、訓練してほしいのです!」
電のセリフに響と雷と暁はうんうんとうなづいている。ふむ・・・自分の訓練のために来たがここ数日は書類仕事ばかりでこいつらの訓練を見てやれてなかったなと思い出す。
はやく俺のロマントリガーであるファンネルを使いこなし、たぶん、おそらく、きっと隠されているであろう(あると信じてるようさみん!)さらなる機能を解放する予定だったが予定を変更するかね、と考えているとさらに声を掛けられた。今日の俺、人気者すぎぃ!!
「よぅ、比企谷。ぼんち揚げ食う?」
「退避!退避ぃーーーーー!!」
「わー!!」
「きゃーー・・・」
「レディ的華麗なる回避の見せ所ねっ!」
「なのですー♪」
「いや、それまじでショックだから・・・・」
本気で傷ついてしまったようだ。ふん、まだまだだね。エリート(笑)が聞いてあきれるわ。つかレディ的華麗なる回避ってなにさ。
そんなことを思いながらも珍しくランク戦ブースに来たセクハラロリコンエリートを見る。ついでになにかようかい?という視線もおくる。
メンドクサイ感じでわざとらしくショック受けてる風の迅さんにめんどくせぇなって視線を向ける俺。
そんなやり取りをしている間も俺の後ろで守られている第六駆逐隊の少女達は終始ニコニコ。楽しそうで何よりである。ちなみに、この第六駆逐隊、もうすぐB級に上がるそうな。弟子である響と電と暁が戦闘員で雷がオペレーターになる予定だが、チームランク戦に参加するつもりはないらしい。
めんどいもんね、あれ。と言ったら、そうじゃなくて比企谷隊を倒してしまったらかわいそうだろう?と響が答えてきて、なんとなく、俺が育てたやつらがそこまで強くなってくれたら嬉しいな、と感じてほっこりしてしまったものだ。
そんな事を考えていたらいまだに目の前でダイジョブダヨー、アブナクナイヨーと必死に説得を試みているセクハラロリコンエリートがいた。思わず通報してしまいそうになってしまった。仕方が無いヨネ!
「それで?どうしたんですか?迅さん」
「おぉ!比企谷!心の友よ!!俺の名前を覚えてくれてたのか!!」
「いや、それキャラじゃないでしょ・・・んで?なんです?」
「ん、そうだった、そうだった。ちょっと比企谷に頼みがあるんだ」
「え、ダメなのです。これから比企谷さんは電達の訓練をしてもらう予定なのです」
だからセクハラはあっちに行くのです。とバッサー!!と一刀両断、一切の躊躇なくぶった切った。普段のほんわかキャラからは想像も出来ない程に冷たく言い放つ電。
いつもニコニコと周りを癒していた電が無表情で放ったセリフに思わずえ?と俺と迅さんが凍り付く。
「なーんて、冗談なのです♪」
凍り付いていたのもつかの間、ニコパーといつもの笑顔になった電が両手をひらひらしながら俺と迅さんに言う。
ほっ。まじビビった。と言わざるおえまい。迅さんも読み逃していたようだ。めっちゃほっとしていた。
「ん・・・コホン。そ、それで?頼み事ってなんすか?」
いまだ電の衝撃が抜けきっていないため、ややぎこちなく聞く俺に、迅さんも澱みながら応える。
「お、そ、そうか、よかった聞いてくれるか。こっちだ」
そういうと踵を返して歩き始める迅さん。まだ受けるともなんとも言ってないんだけどなーと思いながらも迅さんについていく。そんな俺の右手には電、左手に雷。迅さんと俺の間でふんふんと鼻唄してる暁と俺の背中にぶら下がってる響。なんだこれ・・・・。
周りからの視線を浴びながら歩くこと少しして目的の場所に到着したようだ。てか、ランク戦ブース内を移動しただけだった。
「えーと、お、いた。」
「え、なにがです?」
ただランク戦ブース内を移動しただけだとわかった電達はちょっとがっかりした感じできゃいきゃい話し始めていた。そんな様子を微笑みながら見ていると、目的の人物を見つけた迅さんが俺にちょいちょいと手招きしてくる。うん、その仕草は野郎がやってもだめだな。と思ったのでしっかりと可愛くないからNGとダメ出ししたら違う、そうじゃないと真顔で言われた。いやいや、結構大事な事だと思うんだが・・・?
「あれ、あのレイガストの眼鏡君だよ」
可愛さよりもお尻派の迅さんはそんな事には興味がないようで、そう指し示す先にはお世辞にも良いとは言えない、非常にぎこちない動きで戦う眼鏡の少年がいた。ふむ・・・宇佐美と仲良くなれそうな眼鏡である。それで?と迅さんに視線を向けると説明を始めた。めんどいから割愛しよう。
「つまりこういう事ですか?なんとなく彼が今後のキーパーソンになりそうだから鍛えてちょ。と?」
「そうそう、まだはっきり見えてないから何とも言えないんだけどな。でも今のままじゃB級に上がれないどころかポイントが無くなりそうだから、最低限でいい、弟子にしなくてもいいから教導隊の範囲で彼を気にして欲しいんだ」
「なるほど・・・・」
そう言った迅さんの視線の先で対戦している眼鏡の少年を見る。まだ入りたてなのだろう、動きはぎこちないし、運動もさして得意ではないだろうその動きを観察する。
はっきり言ってしまえば弱かった。タブレットを見て本部からもらった資料の中から彼の情報を調べると、入隊ラインを下回るトリオン量とパラメータが表示されていた。どうやって入ったんだってばよ・・・と迅さんを見るとニヤリと笑っていた。なるほどね?
さらに入隊時の訓練成績をみても対ネイバーの戦闘訓練では時間切れ、他の訓練においてもさしてめぼしいものは見られなかった。だが・・・・。
「な?ああいうやつ、嫌いじゃないだろ?ほっとけないよな?」
「はは・・・そうっすね」
ニヤリと笑う迅さんに俺も応える、答えてしまう。
確かに、嫌いじゃない。まだまだ弱いが、その眼は、ひたすらにまっすぐだった。
入隊理由もまた俺と似たようなもので、はは、たしかに、たしかに嫌いじゃない。むしろあれだ。
「どうだ?」
そう聞いてくる迅さんだが、その表情はもう俺がなんて答えるのかを確信しているようだった。
「しょうがないですね、迅さんの頼みですからね。出来るだけ面倒みますよ」
だから俺も、俺らしく応えよう。そう考えながらニヤリと迅さんに応える。
そりゃ安心だ、頼んだ。と言って迅さんは去っていった。おい、ぼんち揚げ置いてくなよ、いらねぇって。
しょうがない、と迅さんが置いていったそれを電達に渡す。わーい♪とニコニコしながら食べ始める彼女達を眺めながらこれからの事を考える。
ファンネルの練習に教導隊としての任務、というかC級隊員の訓練メニューの作成、弟子の育成と小町の安全に、眼鏡君。女神ひふみんの微笑みはプライスレス。
おいおい、そう考えると随分と大変だなぁ・・・まあとりあえずは目先の問題から順番に対応していくかね?
まったく。しょうがない、これも小町を守るためだ。ボーダーが強化されれば小町の安全にもつながるんだと言い聞かせた俺は、重い腰を上げて眼鏡の少年に近づいて行くのであった。
と言うわけで、持たざる眼鏡の登場?でした。
自分は個人的にチートや俺TUEE系よりも三雲君のような弱いけど頑張る系が好きでして。ワートリ原作の10巻なんかはもう神ってましてええ。記者会見のあたりはもう何度読み返した事か・・・棒か何かがあれば是非お母さんにたたいて欲しいと思ったものです。そこかよ。
あいも変わらずガンガン評価が下がってる昨今ですが、特に路線変更の予定もチート化する予定もちゃんとハーレムする予定もありませんが、今後もお付き合いいただければと思います。
それではまた次回もよろしくお願いします。