八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
いろいろとアレがアレで困ったものですが、今後もアレするべく頑張っていく所存です!!
うん、意味不明ですね・・・・さてさて新アニメが始まっていますが、今期もなかなかに気になるのがあってもう、あれですね・・・書きたい。うん。
そんなことを考え続けている昨今でした。超マイナーなのとか超書きたいです・・・
そんなこんなで八重の次は八幡の受難です~
ー 警戒区域 -
街を進む異形の化け物、トリオン兵と呼ばれるその存在は町を破壊しながら警戒区域の外へと侵攻していた。
しかし、そんなトリオン兵の侵攻方向にはトリオン兵を打ち倒すべく立ちふさがる者がいた。
どこぞのスマホゲームの第六天魔王の恰好をしたその人物は、手にしたスコーピオンを指揮棒のように振るいながら唱えるー
「咲き誇れ、ロンギフローラム!!」
ぐだぐだなことで有名な織田信長の恰好をしたその人物の周辺に複数の槍(アステロイド)が展開される。某ぐだぐだな魔王の三段撃ちではなく、なぜか某炎使いの王女様の技名を叫んでいた。そして展開したアステロイドをスコーピオンを振るい目標に向けて射出する。特にスコーピオンを振るう必要性は無かったが、気分的な問題だった。
小規模なトリオン兵の集団は放たれた攻撃により半数が行動不能になる。生き残ったトリオン兵が反撃しようと第六天魔王の恰好をしたその人物、比企谷八重に向かおうとするも、爆撃のように攻撃が放たれ続けることにより近ずくこともできずに撃破されていた。
「ふぅ・・・・目標、沈黙しました」
すべてのトリオン兵が沈黙したのを確認した八重はオペレーターであるひふみに報告する
「お疲れ・・・・さま。あとはやっとく・・・ね?」
コミュ障ながらも超一流のオペレーターであるひふみはすぐさま回収班を手配しながら八重をねぎらっていた。
「ふぅ・・・さっきの技名を言いながら攻撃をする、で今日の滝本さんの課題はクリアですかね?」
「うん・・・満足」
今日の防衛任務前になんか技名言いながら攻撃してほしい、と突然言い出したひふみのお願いに、渋々、非常に渋々で嫌々ながらも実行してしまう、それが比企谷八重だった。
そうしてしばらく八重とひふみで雑談していると、防衛任務の時間が終了した。そんな話の中で次回の服装はジャンヌオルタらしいことが判明した。通信越しなため表情はわからないが、いつものようにささやかなドヤ顔を浮かべながら張り切ってデザインしているのであろう、どうやら最近のひふみはFGOブームらしい。
「ん・・・・時間・・・・だよ?お疲れさま」
「はい、お疲れ様です滝本さん。今日もオペレーターやってもらってありがとうございました」
「大丈夫・・・・私も、楽しい・・・・よ?」
「それは・・・・いえ、それなら良かったです、それでは私はこれからランク戦に行ってきますので」
「がんばって・・・・ね!」
なにを楽しんでいるのか・・・・いろいろな服を着せて楽しむひふみに八重はあえて触れずに訓練に向かう。
その後、警戒区域からボーダーの本部に戻りいったん自身の隊室に戻ると、八重から八幡モードに換装する。そうして一息ついた八幡は、いざ!と意気揚々とランク戦ブースに向かうのであった。
ボーダーの通路をてけてけと歩くことしばらく、ランク戦ブースについた八幡は仲良くランク戦をしている米屋と出水、緑川を発見したのでランク戦しようぜ!とらしくもなく声を掛けようとした、が、後ろから右肩を掴まれたことで断念するのであった。その右肩を掴んだ御中は誰だい?っと振り向くとそこには・・・
「よぉ~う比企谷、ランク戦殺ろうぜぇ~~?」
獲物を見つけたライオンのような表情をした影浦がいた。まさかの次回の対戦チームの隊長自ら対戦を挑んでくるのであった。そうして八幡の受難が始まった。
「ア・・・・・ハイ、ヨロシクオネガイシマス・・・・・」
さっそくなみだ目になりぷるぷると震えながらノーと言えない日本人を発動する八幡と、いい暇つぶし相手を見つけたと上機嫌な影浦は、お互い正反対の表情を浮かべながらランク戦をするべくブースに入っていくのであった。
ー その2時間後 -
「ふぅ~なかなか楽しめたぜ!比企谷また殺ろうぜ~!!」
いちいちぶっそうな単語を使用する影浦にいつも通りにカッスカスにやられた八幡は
「ウ・・・・ウイッス」
と力なく返事しながら意気揚々と立ち去る影浦を見送るのであった
「ま、まさかの2時間ぶっ通しで対戦するとは・・・・・・死ぬかと思った。いやトリオン体は幾度となく殺されたけど・・・・」
影浦が飽きるまでの2時間ひたすらに対戦し続けていた八幡、もはや何回殺されたかも不明だが、幾度となく殺されたおかげで方針が固まってきていた。
「まぁ、何回も殺されたけど、おかげで・・・・おかげでって嫌だなぁ・・・・おかげで対策のようなものも浮かんだから良しとするか・・・・・・」
そうつぶやいた八幡は任務完了、とばかりにランク戦ブースから立ち去ろうとしていた。
当初の予定であった出水や米屋、緑川はまだ元気にランク戦をしていたが、最早影浦に倒されすぎて疲れ果てていたためそれはまた明日の八幡にまかせようと、自身の隊室に戻ろうとしていた。
まってろよ、愛しのマイシスター!と心の中で叫びながら踏み出す八幡は今度は左肩を掴まれたことでその思考と歩みをを中断するのであった。
一体全体今度は誰だい?っと振り向くとそこにはセレブオーラをまといながら微笑む加古がいた。そして八幡の受難は続くのであった
「比企谷君、お腹すいてるわよね?」
素晴らしい微笑みで八幡に死刑宣告を行う加古を前に、当然八幡は全身から冷汗をかきながら視線をあっちこっちにさまよわせながらこの状況から逃走すべく返事をした。
「あ、こんにちは加古さん。すみません、今は「すいてるわよね?」・・・・・ハイ、トテモオナカスイテマス・・・・・」グスン
返事の途中でかぶせてくる加古に当然ノーと言えなくなる八幡であった。
「そう、それは良かったわ、それじゃあうちの隊室にいらっしゃい♪新作のチャーハンをご馳走するわよ?」
「ワ、ワァー・・・・アリガトウゴザイマス・・・・・ハチマン、チャーハンダイスキ」
ニコニコ微笑む加古と、表情は笑顔を作りながらも、迫りくる自身の死に必死に抗いながらも一縷の望みを捨てず、どこかはかなさをたたえる感じで八幡は連行されていくのであった・・・・
ー 1時間後 -
「ぐぬぅ・・・・・・き、今日のもまた、いいパンチ打ってくるチャーハンだったな・・・・・」
なぜ、魚介類とケーキやアイスを混ぜたがるのか・・・・加古チャーハンへ素朴な、しかし切実な疑問を考えながらボーダーの通路をふらふらになりながら歩く。
どうも今日は厄日らしい、一刻も早く帰らなければ、かえって愛しの小町の笑顔に癒されなければと弱々しく、けれど少しづつ歩んでいく八幡。
何度も倒れ、そのたびに立ち上がり、少しづつ、愛する小町の元に歩こうとしている八幡であったが、今日の厄日っぷりはそれどころではなかった
「あ、比企谷君、ちょうどいいところに!ちょっとお願いがあるんだ♪」
生まれたての小鹿のようにプルプル震えながら歩いていく八幡に通路の先から歩いてきた両手になにがしかの書類を抱えた綾辻が声を掛けてきていた。その発言に危機感を覚える八幡のとる行動は解りやすかった
「あ、綾辻・・・見てもらえばわかると思うが、今俺こんな状態なんすけど?つか、この後アレが「ちょっとお願いがあるんだ♪」・・・・・ウイッス」
先程の加古と同じように発言を食いながら発言する綾辻に当然八幡は何も言えなかった・・・・そうしてまだ八幡の受難は続いていた
表情を一切変えずに、最初の華やかな笑顔のお願いから一変して、食い気味なお願いは恐怖で冷や汗が出るという八幡的に意味不明な現象に会いながらも当然のように断れなかった。
「それじゃあうちの隊室にレッツゴー♪」
「はぁ・・・・しょうがないか・・・・んで?なにをやるんだ?」
「疲れてるところにごめんね?今日は書類整理を手伝って欲しいんだ、なんか今回は八重さんファンクラブからの入隊希望者が多くて・・・」
「・・・・すみませんでした」
八幡更生委員会の策略により女装させられただけなのに、そのせいで仕事が増えたとあれば罪悪感が発生してしまう、それが世話焼きマイスター八幡であった。
先程からおなかの中で暴れまわる凶悪チャーハンを意志の力でねじ伏せながら手伝いを了承する八幡はニコニコと鼻歌交じりで進んで行く綾辻に連行されていくのであった。
ー さらにしばらくたった後 -
「ありがとう♪おかげで随分はやく終わったよ♪ありがとね♪」
そうして綾辻の仕事の手伝いを終えたころにはそれなりに遅い時間になっていた。もはやほどんどの体力を使い果たしていた八幡は最後の力を振り絞りながら、最愛の妹が待つ自身の隊室に歩みを進めていた。
いちおうあまりのふらふらっぷりに嵐山隊の面々が心配してくれていたがそれを丁重にお断りしたことを今更ながらに後悔しながらゆっくりと歩を進めていた
「ぐぬぅ・・・・それにしてもなんだ今日のこの厄日っぷりは・・・・もはや呪いでもかかったのかと疑いたくなるレベルなんだが・・・・さすがにもうないよな・・・・」
そうつぶやきながらボーダーの長い通路を歩む八幡だが、体力の限界を迎えようとしていた。
通路の壁に手をつき、崩れそうになる体を何とか支えながらそれでも進もうとしていたが、それも限界を迎えようとしていた。
「あ・・・・もう・・・・・無理・・・・」
その最後のつぶやきと共に倒れそうになる八幡だが、ポフッという音と共に誰かに受け止められていた。
「・・・大丈夫?八幡君?」
そんな倒れそうになる八幡の頭を胸で受け止めた少女、那須玲はたまたま通路を歩いていたらフラフラしながら歩く八幡を見かけていたのであった。
意識が飛びそうになっていた八幡だったが、那須の声とふにょっとした柔らかくて素晴らしい感触に何とか踏みとどまれていた。
「・・・・スマン・・・玲・・・・・ん?ふにょ?」
通路を歩いていた八幡~バランスを崩す~那須の胸にヘッドダイブ~ふにょふにょ?・・・・つまりリトさんだった。
それを認識した瞬間フリーズしかけていた意識が覚醒して慌てて飛びのく八幡だった。
「あわ、あわわ・・・・・す、すまん!いや、申し訳ありませんでした!!」ドゲザー!!
慌てて離れた八幡はすぐさま土下座の体制に移行する。もはや今日の厄日っぷりは半端ないらしい、まぁ最後のは若干あれではあったが・・・
「そんなことはどうでもいいわ!八幡君大丈夫!?随分辛そうだったけど・・・医務室行く!?」
まったく気にしていないどころか八幡の体調を心配する心優しいイケメンな那須であった。
そんなイケメンモードに入った那須に八幡はドキドキさせられながらも、大丈夫、すまないと答えながら立ち上がっていた。
「本当に大丈夫?」
「あ、あぁ、問題無い。隊室にもどって休むわ・・・・っと」
再度問いかける那須に応えながら歩こうとする八幡だが、まだ少しふらつくらしく、若干ふらついてしまう。
そんな八幡の挙動を見ていた那須はジトーっとした目で八幡を見つめる。
「じーーーー・・・・・・・・」
「いや、じーって口で言われても可愛いだけだから」
「//ふーん・・・・・八幡君、医務室に行こうか?」ニコ
「いや、大丈夫「後でくまちゃんにさっきの報告しようかしら・・・・」・・・・じゃないな、すまないが玲、医務室まで付き合ってくれないか?」
強がろうとする八幡だったが、那須の一言によりあっさりと折れてしまうのであった・・・・
その後ふらつく八幡をトリオン体に換装した那須がお姫様抱っこで運ぶという八幡的にポイント低いイベントが発生する。
那須はニコニコしながら、八幡は羞恥で顔を真っ赤にしながら運ばれていく姿が多数の隊員に目撃されそのたびにさらに顔を真っ赤にする八幡、こうして八幡の受難な一日は過ぎていくのであった・・・・
というわけで八幡の受難でした。今度は普通のラッキースケベ入れるか、と考えたのはいいものの、素直に八幡にラッキースケベを入れるのもなんかあれだったので、その前にしこたま八幡いじりを入れてしまった。
次回は八幡更生委員会のその後の話でも・・・いったい全体いつになったら挑戦するのか相変わらずアレですが、残り数話、お付き合いいただければと思います。