八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
オラもうわくわくすっぞ!って感じです。冴えカノが楽しみでしょうがありません。
そんなこんなで挑戦編です、まあぼちぼち書くことなくなってきたので挑戦編の完結をもってこのシリーズは終わろうかと思ってます。たぶん。
まだ何話か続きますので宜しければ最後までお付き合いいただければと思います。
それでは挑戦編11話です~
ー 比企谷隊 隊室 -
「困りましたね・・・・」ハァ
「こまった・・・・ね・・・・・?」フム
「困ったね~♪」ニコニコ
「・・・・んで?どーすんの?お兄ちゃん?」ハテ?
「・・・・・・どーするかなぁー・・・・」ハァ
比企谷隊の隊室にて頭を抱えて悩む5人は1つの連絡事項に頭を悩ませていた。
大井はこめかみを抑えながら悩ましい、という感じで、ひふみは普段からあまり表情が変わらないためわかりずらいが、困った、という感じで少し難しい顔をしながら、北上はよくわからないけどニコニコしながら真似をして困ったと言いながら、小町はそんなみんなを代表して八幡に尋ねるが、当の八幡も困っていた。
ラッキースケベ事件?の翌日にその連絡事項は送られて来ていた。
「うーん・・・・さすがにこれは・・・・・・」ムムム
「がんばって・・・・ね」フンス
「~~~~~♪」鼻歌中
「どうすんのさ、お兄ちゃん、次の対戦」
悩み続ける大井と応援するひふみ、楽しそうに鼻歌をしている北上を代表して小町がさらに八幡に問いかけるのは、次のランク戦の対戦カードである。
「いや、どうすんのさって言われてもだな・・・・影浦隊と二宮隊って・・・・・これ無理ゲーじゃね?」
そう、その日に届いた通達には次のランク戦の対戦カードが記されていたが、その対戦相手が問題だった
「いえ、悩んでばかりではいられませんね!むしろ好機と考えましょう、幸いまだ3戦目です、ここでボーダートップクラスとどれだけ戦えるかを知るチャンスです!!」
大井は自分を鼓舞するかの如く気合を入れる。まだ自分たちの実力では二宮隊や影浦隊といった元A級部隊には及ばないまでも、どこまで通用するかを知るチャンスであり、万が一ここで負けることがあってもこの先の対戦で巻き返すことも可能である。
「頑張ろうね~大井っち~♪」ニコニコ
「ふぁいとだよ・・・・!」
「まぁ、そうだな。やるだけやってみるか・・・・、ってかカゲさんとこってA級じゃなかったか?なんでB級にいるんだ?」
この際諦めてやれるだけやるか、という心境になった八幡だが、素朴な疑問を投げかけていた。記憶ではなんらかの違反でB級に落ちた二宮隊のことは把握していたが、影浦隊がさりげなくB級にいる事に今更気づいた八幡だった。
「ん~たしか、影浦さんが、根付さんだかを叩いたとか・・・・だったような?それで減点されただかでB級になったとか言ってたような?」
実にあやふやな説明を小町がしているが、非常に納得の理由だった。
「カゲさんらしいな・・・・。そんじゃあまぁ、作戦を考えますかね・・・・」フム
その八幡の宣言から冒頭のように考える各員、若干一名はウトウトし始めていたが、そんな中ひふみがぼそりとつぶやく
「ハチくんが・・・・抑える?」
その一言に大井と小町は頭にはてなを浮かべていたが、もともと口数少ない同盟の八幡にはそれで伝わったらしく
「やっぱりそうなりますよね・・・・・はぁ」
そんな八幡とひふみに大井と小町がどういうことだいとばかりに尋ねると、八幡は説明しましょうとばかりに眼鏡をクイっと上げる。
「つまりだ、今度の対戦カードはどちらも元A級だ、個人の戦闘力では当然俺達に勝ちの目は無い」
「そうですね、せめて北上さんと私の2人でようやく、といったところですか」
「ふんふん」
八幡の説明に大井と小町がうなずきながら先を促す
「そうだな、そして、この二つの隊の中で最も厄介なのは二宮さんとカゲさん、絵馬だ、この3人に対してどう対応するかでこの対戦の結果が大きく変わる」
「二宮さんと影浦さんは解りますが・・・・」ハテ?
「射程もちだから・・・・・だよ?」
「それならゾエさんとか犬飼さんも銃型のトリガーですよ?」
大井の疑問にひふみが応え、それにたいして小町が質問する。
個の戦力として二宮と影浦はボーダーでもトップクラスの実力の持ち主である。現在の比企谷隊の実力では一人では逃走推奨、2人ならばギリ互角かやや劣勢、3人ならなんとか勝てる、といったレベルである、それ以外の隊員なら2人いれば、といったところだろうか。
「まあ単純に言うと、長距離射撃が出来る絵馬を早めに落とせば、俺たちはトリオン量の合計だけならこの二つの隊に大きく勝ってるからな、そこをうまい事できれば火力勝負で勝機が見えてくるってことだ。」
「確かに・・・私と北上さんと八幡さんのトリオン量はボーダーの中でも多いって那須お姉さまが言ってましたね・・・・・」
「んー・・・・つまり?」
考えるのに疲れたのか、小町が早く説明しろよと聞いてくる
「つまり、俺が狙撃で絵馬を落としつつ、カゲさんと二宮さんを釣る。この2人に殺されないように頑張って抑える、その間に2人で他の隊員を倒してもらうって感じが理想だな。影浦隊はそれぞれ個別に動くから俺が絵馬を落とせない場合は絵馬優先、次にゾエさん、犬飼と辻に合流されていたとしても2人なら火力勝負に持ち込めば勝機は十分にあるだろう。問題は・・・」
長々と説明する八幡にふんふんとうなずきながら大井は聞いていたが、北上はすでに夢の中で大井の膝枕で寝てしまっていた。話をほとんど聞いていない北上だが実際の戦闘になれば大井との完璧な連携を取りながら戦えるので誰も何も言わなかった。
そして八幡のセリフにひふみが応える問題点は
「ハチ君が・・・・落ちるまでの・・・・時間?」
「そうです。カゲさんと二宮さんは狙った獲物に向かってくる習性があります、それを利用して2人を釣るのは問題ないと思いますが、正直この2人相手にそれほど長く持ちこたえれる気がしないんですよね・・・・・むしろ瞬殺で落とされそうな未来しか見えないまである」
元A級の隊長である2人の行動パターンをまるで動物の習性のように例える八幡だが、実際にこの2人はそのような習性をもっていた。
「今のハチ君だと・・・・・2分くらい・・・・は持つよ?」
「2分て・・・・カップ麺も作れないじゃん」
ひふみの発言に小町ががっかりだよ、と言わんばかりに自分の兄を見る。だいたいいつも情けない兄だが、大事なところでは結果を出していくのが八幡である。今回もなんだかんだでなんとかするんじゃろ?と思っていたが。
「・・・・そうなんだよなー・・・・っべー、まじっべーわぁ・・・・」
その八幡の表情に、あ、今回は本気で無理なパターンか、と悟る小町であった。
「なるほど、わかりました。確かに私達隊には今のところそれくらいしか勝機はなさそうですね、幸いまだ次の対戦まで一週間ありますので引き続き訓練しましょう」
時間はまだ一週間ある。大井と北上は犬飼、辻、絵馬対策として那須隊の3人と訓練することに、小町は次の定期テストに向けて泣きながら勉強に、今日の先生は月見らしい。月見は三輪隊のオペレーターで東の戦術の正統後継者にしてA級隊員の中にも複数の戦術の弟子がいたりするスーパーオペレーターである。何気にひふみともなかよしだったりする。
そして我らが八幡はというと・・・防衛任務に向かっていた、八重の恰好で。
「とりあえず対策としては出水さんと米屋さんに三つ巴で対戦してもらいましょうか・・・・」
防衛任務上がりにでもランク戦ブースに行けば、磯野~野球やろうぜ!!と言わんばかりにからんでくるのはわかりきっている事である。防衛任務の時間以外は必ずと言っていいくらいランク戦ブースにいるのである。
「今日の防衛任務は急な欠員のヘルプですからそんなに遅くはならないでしょうしね」
そんなことをつぶやきながらひふみん作の新衣装であるところの織田信長(FGOバージョン)を着ている八重はトコトコとボーダーの通路を歩いていた。
「本当はあんまり頑張りたくはありませんが、なんならこの格好も恥ずかしいのですが、是非もないよネ」
恥かしいのは恥ずかしいんのだが、この格好をすると小町や大井、ひふみが喜ぶのである、それならば八幡にとっては是非もないのである。
そんなことを考えながら歩く八重を見つめている隊員がいることに彼は気づいていなかった
八重を見つめる少年はまるで運命の出会いをしたと言わんばかりの表情でつぶやく
「め、女神だ・・・・・」
こうして比企谷八重の受難は続き、比企谷八幡の挑戦は続くのであった。
と、言うわけで、このシリーズもあと何話かで終わろうかと思います。たぶん、5.6話くらい?気分で前後するかと。
八重の話は気分が乗れば掘り下げるかもですが、基本はランク戦が終わったら終わる感じで行きます、A級に昇格できるか否かも気分で行きたいと思いますが、相変わらずちゃんとした戦闘はしない予定ですので!
次のシリーズは・・・・・考え中です!いくつか書いてますが、ティンとこないと言いますか・・・・文章書くのって難しいよネ!!
まあそれはまた終わった後の自分にお任せってことで!これからもよろしくです!!