八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!挑戦編4話です!

今回の八幡は一時的に強化されますが、基本的に八幡の戦闘力はそこそこ強いレベルです。

強化型八幡が見たい方はあきらめて下さい。この世界のコンセプトは豆腐だったり、不憫な感じですので!!ハーレムとか王道とか俺TUEEはあきらめて下さい!

それではランク戦編です!!


比企谷隊の挑戦4 小町は嫁にやらん!!

ー ランク戦実況席 ー

 

「さあ、B級ランク戦1日目、夜の部!比企谷隊、早川隊、松代隊の戦いがはじまりました!!開幕と同時に動き出す各員!注目の比企谷隊長ですが・・・」

 

開幕と同時に一時的に崩れ落ちた八幡もすでに動き出していた、動くしかなかった

 

「逃げてるな」

 

「逃げてるわね~」ニコニコ

 

「逃げてます!比企谷隊長必死に逃げています!これはまるで前期のランク戦を見ているかのようです!!」

 

大井と北上の加入で今期のB級ランク戦の中で注目されていた比企谷隊だが、2人が不在のため他の隊の攻撃が八幡に集中していた

 

「なにか叫んでるのか?」

 

「あらあら、必死に叫んでるわね~、たぶん小町ちゃんにまたなにか注文されてるんじゃないかしら?全員倒さないと話さない~とか?」

 

「なるほど!比企谷隊長と言えばシスコンで有名ですからね!あり得る話です!比企谷隊と言えば最近ではハイパーズ加入、八幡調教・・・・更生委員会発足や、比企谷隊長の眼鏡イケメン化、親戚である謎のメイド戦士比企谷八重さんの登場等々、ここ最近では話題に欠かないですね!」

 

この世界ではまだ八幡が部隊増強に動き出してから一か月くらいしか経ってないという不思議、これぞクレヨンしんちゃん時空である。そんな一か月の間に比企谷隊が提供した?話題の豊富さはとんでもなかった。

 

「隊員を増やし部隊を強化する。隊長としての務めを果たすのは当然のことだ。だがもう少しまじめにやってほしいものだな」

 

「なにかあれば逃げようとするのが面白いのよね~」ニコニコ

 

「そうですね、比企谷隊長と言えば事ある毎に逃げ出す事でも有名です、今現在も必死に逃げていますが・・・・おおっと!そうこうしているうちに松代隊、土崎隊員がベイルアウト!!」

 

実況そっちのけで話しているといつの間にか八幡が一人倒していた、正直だれも戦闘を見ていなかった

 

「・・・・まじめにやるか」

 

「そうね・・・・・」

 

「はい、すみませんでした!っと、またもやベイルアウト!!逃げる比企谷隊長の不意打ちです!!」

 

「珍しいな・・・今のは比企谷の得意技、八葉六式、花鳥風月だな、あれを使うということは今日の比企谷は全力だな」

 

うむ、という感じで実況する風間に武富がつっこむ

 

「んん!?風間隊長、その花鳥風月?とは何ですか??」

 

「あれをランク戦や記録に残る場面でやるのは珍しいわね~手の内は見せたがらないのに」ニコニコ

 

「加古隊長も知っていた!?」

 

「あれは、比企谷の名前からとった、戦闘スタイルで俺もいくつかしか見たことがないが、今のはその中でも基本技の一つ、花鳥風月だな、他にもエクスプロージョン、アンチマテリアルバレット、明日から本気出す、専業主夫に俺はなる、飛竜昇天破、マザーズロザリオがあるな、だが、こんなに早く出すということは比企谷の本気が伺えるな」

 

「なるほど!以外に和名が少なかったり、パクリだったり、意味不明な名称もありますが、とりあえず突っ込みどころ満載なネーミングありがとうございます!」

 

そうこう話しているとまた一人ベイルアウトしていく

 

「あら、あれは桜花ね、今日の比企谷君は随分張り切っているわね~」ニコニコ

 

「ほう・・・・あれが桜花か、まさか奧伝まで披露するとはな・・・・」ゴクリンコ

 

「奧伝!?桜花!?いったいなんなんだ~!?」

 

あまたのあだ名をもつ八幡。ボッチ、腐り目、メガネイケメン、土下座の人、ハイパーズのおまけ等々、そこに新たに中二と技のデパートが追加された瞬間だった。

 

「しかし今日の比企谷君は随分必死ね~本気、というより必死に見えるわね」

 

「ふむ、確かに。他の2人が不在なのと関係があるのか?

 

「確かに!いったいどういうことなんでしょうか!?私、気になります!!」

 

必死に戦う八幡を見ながら実況席の3人は頭上にクエスチョンマークを浮かべるのであった

 

 

 

 

 

ー さかのぼること数時間前 -

 

 

 

「ケホッケホッ!うぅ~苦しいよ~大井っち~・・・」

 

ボーダーの医務室にて苦しそうにする北上に大井(ナース)が取り乱していた。

 

「北上さんっ!北上さんっ!!」オロオロ

 

泣きながら北上の手を握り苦しそうにしているのを必死に励ましている大井(ナース)がいた。その後ろには無力感にくるしむ八幡とそれを傍観している小町もいた。

 

「うう~・・・・ごめんね~ハッチーさん、ケホッ!ケホッ!」

 

「北上さん!無理しないでください!」

 

「ぅぅ~、今日は大事な初戦なのに・・・・ごめんねぇ~・・・・」

 

大井(ナース)も北上も泣きそう、というより泣いていた。北上は大事な日に体調を崩したことに、大井(ナース)はそんな苦しむ北上をみて心が痛んで泣いていた。小町は無言で傍観していた。誰も大井の恰好に突っ込まなかった。

 

「37.3か・・・・・高熱だな・・・・・」

 

北上の熱を張っていた体温計を見た八幡が重い表情でつぶやく、もちろん取り出したのは大井(ナース)だが・・・・まるで恋人が余命宣告を受けたような表情だった。その横で、微熱じゃん・・・とか考えている小町だが、空気を読んでなにも言わなかった、傍観していた。

 

「仕方ない、初戦は棄権しよう」

 

残念そうに装いながら八幡がサボり発言をするが、そんなことを大井(ナース)が許すはずがなかった。

 

「却下です、私が北上さんを見ていますので、八幡さんは私たちの代わりに相手を殲滅してきてください」

 

「・・・・・・・棄権しよう」

 

1人で参戦したら前期と同じように蹂躙されてしまう、そんなのは嫌だと再度棄権を提案する八幡、・・・・が、大井(ナース)の視線に語尾が弱くなっていた。大井(ナース)はそんな八幡を引っ張り部屋の端に連れて行ってから北上に聞こえないように話しだす。

今更ながらに大井のエロい格好に気づいた八幡は顔を真っ赤に染めながらも耳を傾ける。小町は静かに北上の額のタオルを交換していた。

 

「却下です!それでは北上さんが責任を感じてしまいます。いいですか?北上さんが出るまでもなかったと思えるような、そんな圧倒的な殲滅をしてきてください」

 

「いやそれムリ「わかりましたね?」・・・・・・・・はい」グスン

 

「もし、負けてきたら・・・・・・・わかりますね?」ニコリ

 

そう耳元で囁く大井(ナース)。八幡はドキンコと胸をときめかせてからランク戦ブースにトボトボと向かっていくのであった。小町はなにも言わずについていった。

 

そして道中で冷静になった八幡は前期の一人ボッチの戦争を思い出したり、大井のナース姿にドキドキしたり最近すごい勢いで増えていく黒歴史なんかを思い出しているうちに涙で前が見えなくなっていたらいつの間にか戦闘が開始されていた。

 

「小町ちゃんや・・・・お兄ちゃんはもうだめかもしれん」

 

戦闘開始と同時に崩れる八幡は小町にギブアップ宣言をするが・・・・

 

「ん~・・・・さすがに今回はお兄ちゃんがかわいそうだなぁ・・・・それにたぶん、今回負けちゃったらお兄ちゃんのっていうか八重の正体バラす気かもしれないよ?」

 

「・・・・・え?まじで??」

 

「うん、まじまじ。わかんないけど。説教だけかもしれないけど・・・あ、お兄ちゃんくるよ!!」

 

「うぉぉぉおおおおおお!!ここで死ねるかぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

そうして必死に逃げる八幡。獲物を追いかける早川隊と松代隊との鬼ごっこがはじまっていた。

 

いろいろと泣き言を言いながら必死に逃げる八幡にしょうがないと小町は最終兵器を繰り出すのであった。

 

「あぁ~そういえば、こないだ松代隊の人と早川隊の人にデートに誘われたなーお兄ちゃんを倒したらいいよってこたえちゃったなー・・・・・・・ナンチャッテ」

 

「なん・・・・・・だと!?」

 

八幡のサイドエフェクト(仮)シスコンが発動した!!八幡の戦闘力が大幅にアップしていた。

いったいこの男はサイドエフェクト(仮)をいくつもっているのであろうか・・・影が薄い、眼鏡イケメン化に次ぐ第3のサイドエフェクト(仮)だった。

 

「まぁでも小町の大好きなお兄ちゃんなら負けるわけないもんね?」ニコ

 

「ふっ・・・・当たり前だろ?小町のお兄ちゃんだからな!!小町は!俺が!守る!!嫁にはやらん!!!」

 

こうして八幡は加古や那須、志岐、宇佐美が面白がりながら勝手に名前をつけられた技を使いながら相手を圧倒する。

 

そして比企谷隊の初戦は大井、北上の不在にもかかわらず6対1対1で圧勝するのであった。

 

 

 




というわけで挑戦編でした!!次回、がんばった八幡へのご褒美会の予定!!

ここ最近おとなしかった?というか暴走していた大井っちが正ヒロインに返り咲く予定です!!

ここ最近暴走しがちだった比企谷隊の周辺が正気に戻ります!!それではまた来週!!よろしくです!!

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