八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・?   作:ちゅんちゅん丸

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こんばんわ!日常編3話です!

タイミング的に現在時系列が5月位なのですが、鳩原さんの下りは省略します!
もうすでにいなくて、二宮隊も降格していると思って下さい。ついでにそのくだりも触れる予定はないのです。



そんなこんなで八幡更生委員会の活動開始です!どうぞ~


比企谷隊の日常3 諦めたらそこで終わりです

ー通学路ー

 

その集団は一体なんなのだろうと道行く人すべてに思わせるような不思議な集団が歩いていた。

 

全体図で言うと男1、女6といういわゆるハーレム集団に見えた、俯きがちな男は目に覇気が無いというか、腐っているというか・・・・そんな感じだが顔のつくりは悪くないため見方によってはイケメンにも見える。周りの女性陣はいずれも美少女で学内でファンクラブがありそうな容姿をしていた。

 

そんなハーレム集団が歩いているとあっては道行く人の注目を浴びるのは当然のことと言えた。

 

「あ、あの・・・視線が痛いので俺一人で登校してもいいっすかね・・・・?」

 

「「「「「「却下」」」」」」

 

「・・・・・・デスヨネー」ハァ

 

周りから見たらハーレムの集団だが、実際は囚人を護送している、という方が正しいのだろう。朝に逃走を図った囚人(八幡)は看守(大井)に見つかり複数の監視(北上、綾辻、宇佐美、氷見、三上、大井)の元に学校までドナドナされていた

 

「ちなみに八幡さん、今後も逃走を図るつもりでしょうけど、無駄ですので早めに諦めた方がいいですよ?」

 

「・・・・な、なんのことかな?」

 

「その間が答えになってますね・・・・まあいいです、逃げるのは無駄です。もし逃走を図ろうとしてもボーダーが総力を挙げて確保しますので早めに諦めて下さいね。ちなみに逃走を図るごとに小町さん印の八幡チケットが各員に発行されていますので早期の降参をお勧めします」

 

八幡チケット・・・それは小町のお願いと同等の威力を持つといわれている対八幡用の最終兵器である。これを使用された場合八幡はほぼ無条件でチケット使用者の指揮下に入るという八幡的に非常に厄介な物であった。

実際に使用されても仕事の手伝いや買い物の荷物持ち程度がほとんどではあるが・・・現在では大井、北上獲得作戦の協力報酬として各オペレーターがそれぞれ5枚ずつくらい所有しているそれをさらに拡散しようというのだからその恐怖は計り知れなかった。

 

「その、もう逃走はしないのでせめて距離をおかせてくれませんかね・・・・視線が・・・・・ね?」

 

「えぇ~?ハッチーさんあたし達と一緒に登校するの嫌なの?」ウルウル

 

注目されたくない八幡が距離を置こうとするも隣を歩く北上の涙目のお願いによりあえなくハートをラブアローシュートされ撃沈されてしまった。

ちなみに現在の布陣は先頭に綾辻、三上、次に北上、八幡、大井、最後尾に氷見、宇佐美の2-3-2のフォーメーションを組んでいる。センターは八幡で両手を北上と大井に拘束されていた。一見するとハーレムのようだがその実八幡を逃がさないように囲んでいるのであった。当然学校付近になると周りの視線が一層きつくなり、そのころには八幡は周りからの視線でカッスカスになっていた・・・・

 

 

 

ー八幡のクラスー

 

そのまま八幡の護送が完了しようとしていたころ、さあ教室に着いたら授業まで寝ようかね!と校門に入るころには思っていた八幡だが比企谷隊の女神は甘くは無かった

 

当たり前のようにそのままの布陣で八幡のクラスに到着したが、周りからの視線は一層不快なものになっていた

 

「ふむ・・・・なるほど・・・・そういうことですか」

 

なにやら考え事をしている大井、八幡の所属するクラスに入り、周りが騒然としながらその集団に注目しているのを見渡しながら何やら納得していた。クラスメイトから八幡がどのように思われているのかがわかりやすい八幡に対するヘイトスピーチがちらほらと聞こえていた。

 

「あ、あの・・・大井さんや?もう教室に着いたんだし自分の教室に行った方がいいんじゃないかなって八幡思うんだっ、あ、綾辻と三上と宇佐美と氷見もそろそろHRだろうから・・・な?」

 

「え?だめだよ?休み時間は私たちとお話してもらうよ?」

 

「それと放課後も生徒会あるからね?」

 

「そういうことです、諦めて下さい」

 

「うんうん♪」

 

周りからの視線やヘイトにげんなりしている八幡だが三上、綾辻、氷見、宇佐美は周りの言葉が聞こえているだろうに全く気にせずに話しかけてくる。

 

「八幡さん、休み時間は勉強ではなく、コミュニケーションスキルを磨いてもらいます。各休み時間毎に厚生委員会から派遣されてきますので、都度会話の練習をしてもらいます。正直この教室の八幡さんに対する評価は不快です。ですので早期解決に動きますので」

 

「む~ハッチーさんかっこいいし、ちょう優しいのに・・・・・」ムスー

 

「北上さん、気持ちはわかりますが今は我慢して下さい、きっともう少しすれば周りの八幡さんへの評価もかわりますから」

 

周りからの八幡に対する評価が著しく低いことを理解した大井と北上はすでにかなり不機嫌になっていた。周りとの干渉を苦手とする八幡であるが、学校ではそれが顕著に出ており、今も周りからはボッチのくせにやら根暗やら誰あれ的な発言が飛んでいるのが許せなかったのだ。

 

本当なら今すぐ声を上げて訂正させたいところだが今のタイミングで言っても逆効果であるため我慢していた。この評価を改める機会はすでにすぐそこまでに迫っていたのだ、だからそれまでは我慢しつつ少しづつ八幡の印象を改善するべく家から学校、ボーダーまで様々なタイミングで話しかけたり勉強したり訓練したりしていた。

 

「すまないな、北上、大井・・・・」

 

「「ストップ!!」」ガシッ

 

自動お兄ちゃんスキルが発動しそうになる八幡の両手を綾辻と氷見が慌てて止める、さすがにこの状況で自動スキルの発動は周りからのあれやこれやがたいへんだからだ。

自動スキルのため、通常なら反応のむずかしいスキルだが、2人の所属する部隊は二宮隊は一人減ってしまい今は3人だがもともと4人の部隊で、嵐山隊は戦闘員4人である、そのためこの二人の能力は他のオペレーターよりも高性能だった。

 

「おおぅ!?っとすまん、またやっちまうとこだったわ、サンキュな・・・・あ、あと手を放してもらえると・・・」カオマッカ

 

「「むぅ・・・・・」」ムスー

 

「まぁまぁ、撫でてもらえなくて残念なのは解るけど今は我慢してね?後でいっぱい撫でてもらえばいいでしょ?」

 

撫でてもらえなくて若干不機嫌になる北上と大井に三上がすかさずフォローする、さすが風間と共に小型高性能を誇る敏腕オペレーターである

 

「うんうん♪八幡君のナデナデは気持ちいいからねー♪安心するって言うかねー?眼鏡かけてくれたら安心感倍増だしね♪」

 

八幡チケットの主な使用目的が撫でることとメガネを掛けさせるいう宇佐美は各オペレーターが5枚くらい持っている中ですでに残り1枚まで使っていた。マジ無駄遣いである。前の3人に勝るとも劣らない能力を持っているはずだが、この作品の中ではポンコツだった。

 

「コホン、まぁ別に?そんなに撫でて欲しくはなかったですけどね?全然撫でて欲しくなんて・・・・・その、少しくらいは撫でて欲しかったですね・・・」ポショ

 

「ちぇーしょうがないかー・・・じゃあハッチーさんお昼にはいっぱい撫でてもらうね?」ニコ

 

「・・・・・もう、ゴールしちゃってもいいかな・・・・・こんなん可愛すぎて無理やん」

 

「ふふ、そうそう♪こんな感じで休み時間も話そうね!比企谷君♪風間さんにも面倒見てやれーって言われてるしね!」ニコニコ

 

「そうですね、これまでは八幡マニュアル通りにあまり話しませんでしたが、隊長共々これからよろしくお願いします」ペコ

 

「生徒会と嵐山隊の手伝いもよろしくね!」キラキラ

 

「眼鏡もねっ!あとこなみも寂しがるから定期的に玉狛にも来てね!!」ムフー

 

「お、おう・・・・そ、その、ほら、あれだ、・・・・HRはじまるぞ!」カオマッカ

 

それぞれファンクラブがありそうなオペレーター達のニコペコキラムフーによりてれってれになってしまう八幡であった。

 

 

「そうですね、では朝はこれくらいにしましょうか、それでは八幡さんお昼にまた来ますね?逃げるつもりでしょうがもう一度言っておきますね?・・・諦めて下さい。ではまた」

 

「じゃーねーハッチーさん、また後でね?それと、頑張ってね!!」フンス!

 

不吉な予言染みたことを言いながら大井が、八幡を励ましてから北上が教室から出ていく。それを見届けてから三上も自分の教室に戻り綾辻、氷見、宇佐美も席に着く。ハフーと、ようやく一息つく八幡だったが、それも一瞬のことですぐに教師が入ってくる。

いまだ視線が刺さるが気にしないようにして八幡は昼の逃走警戒を練り始めることにした。大井の予言もあるので少々・・・かなり・・・・とてつもなく嫌な予感しかしないが、それでも彼は隊長として、男として逃げることを選択するのであった・・・・・逃げるのかよ。

 

こうして八幡の大脱走計画(笑)が始まろうとしていた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで八幡の負けられない戦い(笑)が続きます

ちなみに大井の計画は職場見学です、細かいタイミングは覚えてないので適当にいきますが、大井的な計画ではここで八幡を活躍させる計画であるとかないとか・・・

俺ガイル原作に絡むと見せかけてほぼ出てきませんのであしからず・・・

呼んでくれた方々ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!!!

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