八幡とわーるどとりがー・・・八幡ってB級なんだぜ・・・? 作:ちゅんちゅん丸
一度やってみたかった番外編です。やばい、大井っちが好きすぎて大井っちだけでしばらく書いていけそうな気がしてきました・・・ワートリメインのはずなのに主要キャラが全然増えない不思議・・・・そんなこんなで14.5話です
ー番外編その1 ハイパーズの休日ー
「あぁ・・・おそくなってしまいました、北上さん怒っているでしょうか・・・」
私は今、北上さんとのデートのために待ち合わせ場所に向かっています。ですが、途中で忘れ物に気づいて取りに行っている間に待ち合わせ時間に間に合わなくなってしまいました。
「あぁ、北上さん!一応メールは送りましたが、私が遅れたせいで悪い男が寄り付いたりしていないでしょうか・・・・」
北上さんは私の天使で非常にかわいらしいですから、きっと今頃有象無象の輩に声を掛けられて迷惑しているに違いありません!あぁ、あの時私が待ち合わせのデートをしたいだなんてわがままを言ってしまったせいで・・・すみません北上さん・・・同じ家に住んでるのですからおとなしく一緒に行けばよかったのに!
「北上さんっ!!」
「あ~♪大井っち~やっほ~♪」
「はぁはぁ・・・すみません、遅れてしまってすみませんでした・・・・・」
「ん~?そう?あたしもさっき来たから大丈夫だよ~♪」
あぁ!女神さま!!じゃなくて北上さん、なんてお優しい!!さりげなくデートでの待ち合わせの定番をしてくれるなんて・・・大井的にポイント高いです!!あ、思わず小町さんのが移ってしまいました。
「あ、ありがとうございます・・・・ふぅ。それはそうと北上さん!?」
「ん~?どうしたの大井っち?もうおなかすいた?」
「いえ、それは大丈夫です!それよりも、だ、だめですよこんなに足を出しては・・・変な男に目をつけられてしまいます」
「えぇ~大丈夫だよ~?誰も見ていないって~」
北上さんは自分の魅力をわかっていません・・・先ほど私が合流してからも周りの男がいやらしい目でこちらを見ています・・・・北上さんに手を出す輩には容赦はしませんよ!
「も~相変わらず大井っちは心配性だなー・・・・ほら行こうよーそろそろ映画始まっちゃうよー?」
「あぁ!北上さん、待ってくださいー!」
周りの視線から北上さんを守るためにも映画の後は服を買いに行きましょう・・・!もう少し肌の露出を減らして・・・・うん、これでいきましょう!
「北上さん♪映画の後は服を見に行きませんか?」
「おぉ~、いいねぇ~♪楽しみだねぇ~大井っち♪」
「はいっ♪」
さて!今日もたくさん北上さんにご奉仕しますよー!!大好きです!北上さん♪
ーSIDE 北上 -
今日は大井っちとのデート?だけど、なんでか一緒に行くのでなく待ち合わせをしたいって大井っちが珍しくお願いしてきた。不思議だね?一緒に住んでるのにね?
ほんのちょっとだけ遅れてきた大井っちはすごく申し訳なさそうだったけど、ほんとに少しだけなんだから気にしなくてもいいのにな~
それから、なぜか大井っちに服をダメ出しされちゃった・・・・足が~って言われても、大井っちじゃないんだからそんなに声かけられたりしないのに心配性だな~大井っちは・・・
「北上さん♪映画の後は服を見に行きませんか?」
「おぉ~、いいねぇ~♪楽しみだねぇ~大井っち♪」
まあでも大井っちがこうして楽しそうに笑ってくれるならあたしもうれしいからいいんだけどね?
モブ1「お、おいあの娘!すげぇかわいい!!」
モブ2「うぉ!ほんとだ!胸も!」
ほら・・・・あの人達も大井っちの事しか見てないし・・・・大井っちは気づいてないっぽいけどね?いつも自覚してください~とか言うけど無自覚なのは誰だって話だよねぇ?
こうしてハイパーズのデートは始まった・・・・・
ー番外編その2 八幡の休日 -
「お~~~~いおいおいおい・・・・・!」
文字で書くと意味不明だが、俺は今おいおいと泣いていた・・・・日曜のヒーロータイムからのキュアキュアでぷりぷりなあれを視聴して泣いていた。そんな俺を見て小町が理解できないって顔をしているが、なぜこの感動が伝わらないのだろう?
「ふぅ・・・・日曜のヒーロータイムも終わったし本読んでダラダラする仕事でもするかな!」
最近の俺はアイデンティティがクライシスするくらい働いてたから今日はがっつりだらだらしよう!!具体的にはたれぱんだが嫉妬するくらいにはダラダラしたいと思う所存です!!誰だこれ・・・・
「えぇ~お兄ちゃん、せっかくの休日なんだから小町の買い物に付き合ってよー!」
「いやだ、断る、休む日とかいて休日と読むのだよ?小町君」
とりあえず拒否る、普段の俺なら二つ返事で了承していたが、ここ最近は忙しくてたいへんだったのだ、すごくたいへんだったのだ・・・・・・・
「えぇ~デートしようよ~!!小町的にポイント低いよ~?」
ほんと最近の俺の働きっぷりといったらもう、あれだよ?すごいよ?学校いって、北上と大井と那須隊と訓練して学校いって、小南にずたずたにされて大井と北上と防衛任務して、学校いって二宮さんにぼろくそに言われて心が折れた後、大井と北上と訓練したり・・・・だいたい大井と北上といるな・・・・
「おにいちゃんは最近すごく頑張ったから今日は休みたいのだが・・・・」
「うぅ~・・・それはわかってるけど・・・最近お兄ちゃんとあんまり2人で過ごせてないから・・・・休日は一緒お出掛けしたいなって・・・だめ?」ウルウル
「いや、だめじゃないな・・・・だめじゃない。すまない小町、また悲しい思いさせちまったみたいだな」
「ううん、ごめんね?疲れてるのにわがまま言っちゃって」
これは、反省しないとだな・・・また小町を悲しませちまったみたいだ。小町を守るって決めたのにな・・・申し訳なさそうにする小町の頭を撫でる
「気にすんな、その、あれだ。たまには小町二ウムを補給しないとだしな、千葉の兄妹にとっては妹の愛情枯渇は致命的だからな、ちなみに次点はマッカン」
「ふふ、なにそれ♪んじゃあデートに出発だー!おー♪」
「にゃー♪」
「いや、カマクラ、お前は留守番だから・・・」
「にゃー・・・」
こうして比企谷兄妹の休日は始まった・・・・
「あ、お兄ちゃんその服装チェンジで」
「おまっ・・・このタイミングで言うなよ」
出かけると見せかけてこの仕打ち、さすがは小町である。お兄ちゃんせっかく出かける気になってたのに上げて落とすとは・・・・
「まあまあ、小町セレクションズからこの服装で行こうかな♪」
「仰せのままに、お嬢さま」
「お兄ちゃん似合わないよそれ・・・あとキモイ」
「ぐすん・・・・」
ちょっとカッコつけようとしただけなのに・・・・八幡悲しくて家出しちゃうよ!?あ、これからお出掛けでしたね、てへぺろ。
「くだらない事考えてないでいくよー?」
こうして比企谷兄妹の休日は始まりそうで始まらなかった・・・・
ー番外編その3 那須と森のくまさん -
とある休日、那須の家に熊谷が遊びに来てくつろいでいると那須が唐突に発言した。
「くまちゃん、森に行きたいわ」
「え?急にどうしたの?」
病弱な体をトリオン体でなんちゃらかんちゃらな那須であるが、生身の体も影響を受け始めているのか、たまに非常にアクティブなことをしたがる那須が今日も唐突な発言をしていた。
「森に行きたいわ」
「いや、聞こえなかったわけじゃないんだけどね?なんで急に森に行きたいのかなって気になったから聞いたんだけど」
「最近体の調子がいいから思い切ってみようかなって思ったの」
たしかに最近の那須はあまり病弱な感じがしないくらい元気だった。特に八幡と絡んでいる時等はツヤツヤしているとさえいえた、病弱なのに・・・
「わかった。ならいきなり山とか森に行ったりは危険だから、今日は近くを散歩するよ」
「うん、ありがとうくまちゃん♪」
「最近は体の調子もいいみたいであたしもうれしいよ、慣れてきたら森に行こう」
なぜかやたらとアクティブな那須をなだめて妥協案を提示する熊谷。
「そうね♪もっといっぱい歩けるようになったら一緒に森のくまさん歌いましょうね♪」
「それが目的!?」
「うん♪楽しみね♪ある~ひ~♪もりの~な~か~♪」
なにやら今日の那須はおかしいな、と思い始めてはいた熊谷だが、本格的に那須のキャラがおかしくなってきていた・・・・
「え!?ちょっとほんとは玲体調悪いの!?大丈夫!?」
「うん♪絶好調だよ?さぁくまさん・・・・じゃなくてくまちゃん散歩に行きましょう♪」
「うん、まあ玲が楽しいならもういいや・・・ついでに買い物に行きましょうか」
結局自分はからかわれていただけだと理解した熊谷は那須のキャラ崩壊には触れずに流すことに決めるのであった・・・こうして那須と熊谷の休日は始まった
ー番外編その4 北上とー
「う~ん、まいったね~・・・・大井っちとはぐれちゃった」
映画をみた北上と大井はその後服屋にて北上の着せ替えを楽しんでいた。気に入った服を数点大井が購入してる間に北上はフラフラとあたりを見て回ってるうちによくわからないところに来てしまっていた
「う~ん・・・・どこだろここ?なんかさっきまでと全然違うとこにいる気がするなぁ~」
くまったくまったとつぶやきながらさらにふらつき迷走していく北上、迷子になる典型である。
モブ1「ねえねえ彼女ーひとり~?」
モブ2「ねね、俺らと一緒に遊ばない??」
「ん~大井っち探さないとだから遠慮するよ~じゃ~ね~」
大井の教育により知らない男に声を掛けられたら適当に流すこと!まともに相手してはいけません!と言われているため、適当に流して捜索という名の迷走を再開しようとするが、今日のナンパはめんどかった
モブ1「まあまあそんなこと言わずにさ~」
モブ2「ほら、こっち来いよ!」
と北上の手を取り無理やり連れて行こうとするがそうはいかなかった・・・・
「ゴミの分際で北上さんに触れようなどと・・・・身の程をわきまえなさい」
北上を引き寄せて、男の手を叩き落す大井。はぐれてから数分しかたっていないのに北上が思ったよりも遠くに移動していたため駆け付けるのに遅れてしまったのだ。
モブ1「いってぇな・・・こりゃあ2人まとめて付き合ってもらうかな」
モブ2「へへ・・・・・・ぐはぁ!!」
モブがいやらしい目を大井と北上に向けながら話そうとしていたところでモブの片方が吹き飛ばされる
「おい、お前ら、俺の天使たちになにしてやがる・・・・」ゴゴゴ
ようやっと八幡の登場である。腐った目をさらに腐らせて睨みをきかせる
モブ1「モブ2-!?て、てめえなにしやがる!!」
「あん?聞こえなかったのか?俺の天使たちにその薄汚い手で触んなこの豚野郎って言ったんだよ」
モブ1「んなっ!?さっきよりひどいこと言ってんじゃねえか!!」
八幡の挑発に乗せられたモブはナイフを出し、切りかかるが・・・・
「あほが、そんなおもちゃでビビるわけないだろうが・・・・しばらく寝てろ」ズガッ
なんやかんやで八幡に適当に倒されるモブ達、一通り片付いたところで何事もなかったかのように話し出す
「よう、北上、大井奇遇だな」
「おぉ~ハッチさんだ~♪」
よくわかってないのか北上は能天気に応え
「ふん!別に私一人で問題ありません!・・・・・ですが、面倒ではありましたので感謝します」ペコ
大井は最近安定してきたツンデレを返す・・・がだんだん八幡の言っていたことを理解してきたのか顔が赤くなっていく
「そ、それよりもなんですか今の天使たちって確かに北上さんは天使ですが私まで天使扱いするとはどういうことですか最近少し話すようになったからといって調子に乗ってるんですかそれともこのまま部隊に勧誘しようかなって思ってるんですか是非加入したいと思っていますがまだ恥ずかしくて無理なのでしかるべきタイミングで誘ってくださいごめんなさい」
「お、おう・・・・早口で何言ってるかよくわからんかったけどすまん」
「い、いえ・・・・忘れてください、それよりも・・・・ん、コホン。あらためましてありがとうございました」
何やら違うキャラのお断り芸を披露した大井のキャラ崩壊には触れずにウム、とうなずきながら八幡が話そうとすると小町と那須、熊谷がやってきた
「おりょ?大井さんと北上さんだ!こんにちは~♪
「あら、こんにちわ大井さん、北上さん」
「奇遇ね~つか、なにその転がってるの?」
「まあ気にすんな、ただのオブジェだ」
小町、那須と挨拶し、熊谷は転がっているモブに触れるが八幡が華麗にスルーする
「おぉ~?那須さんに熊谷さんに小町ちゃんだ~♪やっほ~♪」
「こんにちは、熊谷お姉さま、那須お姉さま、小町さん」
「ふむ、せっかくですからこないだの買い物の続きをしましょう!!」
元気よく小町が提案するとみんな特に異論はないようですごく楽しそうにニコニコしていた、反対に八幡の顔はどんどん曇っていた
「えぇ~・・・また美少女軍団にボッチのゾンビがまじるとか・・・・帰っていい??」
「「「「「却下」」」」」
「デスヨネー・・・・はぁ・・・・・まぁたまにはこういう休日もありかな?」ボソ
こうして比企谷兄妹と那須、熊谷、大井、北上の休日は過ぎていくのであった~
というわけで番外編でした、実は他にも阿武隈を北上の友達枠で出そうかな~とかも考えてたんですが、いまいち口調がわかんなかったのでやめましたまる
14.5話です、一回やってみたかった番外編、サイドストーリー的なの好きです。なんだったら北上と大井の過去偏とかもやりたい・・・・そのうちタイミングがあれば書きますね
それでは今話も読んで頂いた方々に心からの感謝を!また次回も読んで頂ければと思います♪