君の名を再び。 α版本編完結/番外編&β版執筆中 作:ぽっぷ
ぽっぷです。
約一年ぶりにβ版を描き始めたいと思います。
30話
瀧「寒っ!! って寝てしまったのか、、、」
肌寒い秋の夜の公園のベンチで
今日知り合ったばかりの三葉さんと
眠ってしまったみたいだった。
いままでのは一体、、、。
あれっ、どんどん思いだせなくなって
しまっている。
今朝知り合ったばかりのなのに
長い間三葉さんと過ごしたような
錯覚もあるような
昔から知っているような
そんな感覚がした。
腕時計をみると公園に来てからそんなに
経っていないみたいなのに
すごく長い夢を見ていた感じだ。
とりあえず、このままでは三葉さんが
風邪を引いてしまうから起こして
またお話しは後日にしようと
三葉さんの肩を揺らしている時
ふと、自分の右手首に鮮やかな赤と橙、白の
配色されたミサンガみたいな紐が結ばれていた。
こんなもの自分が付けた記憶がないけど
なんか三葉さんの髪を結んでいるものと
同じみたいだ。
そういえば高校生の時にもこんな感じで
付けていた事があったけど、
ある時から付けなくなっていた。
正確に言えば、それがいつの間にか無くなって
いたと言った方がいい。
付き合ってもいないのにお揃いを持ってる
感じでなんか嬉しい。
そんな事よりも三葉さんを起こさなきゃ。
数回肩を揺らすと
三葉さんも目が覚めたみたいだ。
三葉「あっ、瀧くんおはよー、、、。
ってごめんなさい。
すごい馴れ馴れしく言っちゃって、、、。
あれ、瀧くん組紐しとる。
私とお揃いや。」
瀧「三葉さん、コレ組紐って言うのですか?
さっきまでなかったのに、、、。」
そうなんやー。と言いながら
この紐が組紐って事を
三葉さんが教えてくれた。
三葉「組紐ってのは糸と糸が絡み合って、
『寄り集まって形をつくり、
捻れて絡まって、
時には戻って、
途切れ、
またつながるのが組紐だ』
ってお婆ちゃんがよく言ってた。」
三葉は懐かしさを感じながら
瀧に説明した。
三葉もまた瀧と出会ってばかりなのに
なぜか懐かしさと暖かさを感じていた。
瀧はこの後三葉と食事でもと思ったが、
さすがにガツガツといくのも良くないと思い、
正確には自分にはそんな誘う度胸がなかった。
結局、俺たちはこの公園で解散して
また後日にゆっくり話そうという事になり
それぞれ帰路についた。
お互い帰路の途中
ココロの中にあったモヤが少しずつ
無くなっていくのがわかった。
瀧「やっぱり三葉さんが、、、」
三葉「やっぱり瀧くんが、、、」
お互い感じものはあった。
だが、なぜ瀧なのか三葉なのかは
わからない。
それはこれから見つけていけばいいかと
思いながらそれぞれ帰宅した。
更新速度は遅いと思いますが
最後までやり切りますので
ゆっくりお付き合いくださいませ
ぽっぷ