君の名を再び。 α版本編完結/番外編&β版執筆中   作:ぽっぷ

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ぽっぷです。
皆さまの応援のおかげで
さらにノリと勢いで書いていこうと
思っています。



11話 確執

胸が高鳴るって

こんな感じなんだ。

でもまだ最初の難関で

次がもっとも難関で

もっとも私が嫌いな人。

なんであの人が町長なの?

でも説得しないと

私はもちろん、

瀧くんやお婆ちゃんに四葉

それにさやちん、テッシー

糸守のみんなも死んじゃう。

 

 

三葉はそんな気持ちで瀧と役場に向かって行く。

 

 

三葉はお父さんの事が

嫌いなのは御神体のところで

三葉の口噛み酒を飲んで

入れ替わる時に

知ったんだ。

それにその時、

お父さんの胸ぐらを掴んで

お前は誰だ。と言われたぐらいだ。

たしかに俺もあのお父さんは苦手だ。

あの人は心を閉ざしてるから

本心がまったくわからない。

でも俺たちがなんとかしないと

最初の時みたいに

なにもしないまま

俺たちは隕石の犠牲になるのだけは勘弁だ。

 

 

瀧がそんな事を思ってると役場の建物が

見えてきた。

 

 

お父さんは役場にいるのかな。

でも、やっぱり会いたくない。

すぐに私たちの言う事なんて

戯言だ。

大人を困らせるな。

俺の顔に泥を塗る気か。

なんて言われるのがオチだ。

 

 

役場の前に来ると

正面入口にクルマが1台止まっていた。

すると役場から三葉の父俊樹が

出てきた。

俊樹の視界に三葉と同級生らしき男と

一緒にこちらを見えている。

 

 

俊樹は三葉の事を恐れている。

最近ますます母親に似てきている。

母親の死とこの糸守という古い思考の塊。

なんとか引き離せねばと思っていたが

これも宮水の血なのか

三葉にもこの糸守の中に組み込まれている。

しかし、男連れで俺のとこに

なにしに来たんだ。

どうせ、ろくな事を言いに来たに違いない。

俺の本能がそう言ってるんだ。

隣町で過疎対策の会合に行かなければ

ならないのだ、

とりあえず三葉の話は

役場の誰かに聞いてもらって

あとからなにを言いにきたのか

報告を聞いてから話を聞いてもいいだろう。

 

 

一度こっちを見てくれたのに

お父さんそのままクルマに乗って

出て行ってしまった。

どうしよう。

あっ、さやちんのお姉ちゃんがいる。

 

 

さやちんのお姉ちゃんは役場で町内放送を

朝と夕方にしている。

なんでもさやちん家は

親子姉妹町内放送担当をしていて

当のさやちんも学校の放送委員だ。

だからさやちんの事を

放送のお嬢ちゃん呼ばわりされ

それがすごく嫌らしい。

 

 

三葉「さやちんのお姉ちゃん。

お父さん、、、

宮水町長はどこ行ったの?」

 

さやちんの姉「あっ、三葉ちゃん、

それと三葉ちゃん家にいる立花瀧くんかな?

いつも早耶香の事ありがとう。

宮水町長??

たしか隣町に会合に行ったから

夜には戻ってくると思うよ。

どうしたの?

役場なんて珍しいね。」

 

と優しく聞いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず11話ができたので
更新します。
今回は三葉、瀧、俊樹の心の声を
中心に進めてみました。
このまま勢いで12話を更新できるように
頑張ります。


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