君の名を再び。 α版本編完結/番外編&β版執筆中   作:ぽっぷ

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どうもぽっぷです
ついに10話目です。
数日前に書き始めて
まさか10話を書いているなんて
まったく考えていませんでした。
ってか最終話って20話超える勢いだし
皆さまが読んでいただいて
大変感謝です。


10話 一葉

三葉「あのね、いつも通りでいいと思うけどね。

その日ね、学校の文化祭後に後夜祭ってのがあって

終わってから秋祭りに行ってたら間に合わせへんの。

みんな浴衣新しいの買ったのに

着ていけないよって言ってるから

もしね、もしね可能だったら

秋祭りをね、、、。」

 

 

そこまで言ったところで

勅使河原から待ったがかかる

 

 

勅使河原「三葉ちゃん、言いたい事わかるけど

秋祭りの日はズラせれないだ。

 

 

勅使河原は日付をズラして欲しいと思ったみたい

なので、さらに三葉は話を続け

 

 

三葉「テッシーのお父さん違うよ。

日付じゃなくて、場所。

場所を高校にして欲しいの。

昼間は私たちが町のみんなをおもてなすから

夜は私たちをおもてなしてもらいたいな。

なんて、、、

あと彗星も見頃だって言うし、

みんなでみたら

楽しいなんて、、、

やっぱり、無理だよね。」

 

 

と三葉は瀧の代わりに代弁した。

 

 

大人たちはざわざわと

ざわめき始めた。

いきなりそんなと言うものもいれば

たしかに一理あると言うものもいた。

三葉はただただその場で

大人たちの会話を立ちすくして聞いていた

そんな会話を静観していた一葉が発する。

 

 

一葉「たしかに三葉の意見は

まったく新しい意見だと私は思う。

しかし、学校となると役場に許可を取らんと

いかん。

古い慣習も大事だけど

若い者の意見を取り入れていく事も

また大事な事。

これ、三葉。

あんたが町長のとこ言って

許可を得たら私らも考えんこともない。

ダメなら例年通りだ。」

 

 

一葉の発言でだれも反対する者もいない。

 

 

そのまま話し合いは解散となり

広間には一葉、三葉、瀧の三人だけとなった。

 

 

三葉「お婆ちゃん、ごめんなさい。」

 

 

三葉も緊張が解け涙腺が緩み

一雫の涙が溢れた。

一葉も最初はなにを言ってるんだと

思っていたけど

三葉は三葉なりにこの糸守の事を

考えての意見だと思って

三葉にチャンスをあげた。

 

 

瀧「婆ちゃん。ありがとう。」

 

 

一葉「あんたらが何を考えてるかは

わからんが、先の短い私らの意見よりも

お前さんたちがこの糸守を守ってくれれば

私はそれで構わない。

それよりあのバカ義息子を説得してからだ。

さっ、行っておいで。

時間がないからのー。」

 

 

と言いながら一葉は社務所から出ていった。

 

 

意外にも反対されなかった事に

瀧も三葉もただただ

呆然とした。

 

 

古い慣習やしきたりを大事にする

一葉が自分たちの意見を聞いてくれたのだから

 

 

そして難攻不落の父俊樹が最大の難問だ。

三葉は俊樹が自分と四葉、

そして宮水を捨てた時から

俊樹の事を毛嫌いしている。

 

溝の深い両者にどう立ち向かうべきか

瀧の真価が問われる。

 

 




ぽっぷです。
自分で書いておきながら
一葉が簡単に三葉たちの意見を聞くとは
思わなかったです。
自然に書いていたら
最終的にそうなる感じで収まった感じです。

10話完成したので
そろそろ各話のタイトル付けようかと
思っております。


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