東方天邪録 転生したら天邪鬼   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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すいません!!1度間違えてメイデンの方に投稿してしまいました!!


第17怪 天邪鬼、弾幕を覚える

「う〜む......」「なにしてんだ?」

 

1人部屋で考え込んでいると、正邪ちゃんが後ろから顔を出してくる。

 

「あぁ、少し悩みがあってな」

 

「ご先祖に悩み?一体どんな悩みさ」

 

正邪ちゃんが膝に座りながら聞いてくる。

いや.....ね?

妖怪(元人間だが)としては恥ずかしいのだが。

 

「実は、私は妖力弾を作ることができなくてな.....」

 

「へ?」

 

あの、そんなほうけないで。

悲しいからァ!!!

 

 

 

 

 

「はぁ.....意外だねぇ。ご先祖にそんな悩みが」

 

「どうにも、私の妖気は霧のように拡散してしまってな」

 

「ふーん......。難儀なもんだね」

 

「どうにかできないかと悩んでいたのだ」

 

ほら、以前チルノちゃんと魔法使いの弾幕あったでしょ?

凄い綺麗だったからさ。俺もしたいなーとなったわけだ。

 

「.....あのさ、ご先祖」

 

ん?どした?正邪ちゃん。

なんか凄い呆れたような..... ま た お 前 か みたいな顔してるけど。

 

「自分の能力思い出してみなよ」

 

能力って.....拒絶する程度の能力でしょ?

........あ。

 

「あのさぁご先祖」

 

何故か肩に手を置かれた。

 

「あんたの能力いつもいつも反則すぎなんだよ!!!!!」

 

そしてこれでもかと耳元で声を出された。

 

 

 

 

 

 

 

「私が妖力弾を作れない?そんなわけない」

 

早速妖力弾が作れない現実を拒絶する。

 

「じゃあ早速1回作ってみなよ」

 

そう言われて手に妖力を集める。

すると妖力の弾が出てきた。

 

「できたじゃないか。そういえば弾幕がしたかったんだよね。それじゃあスペルカードも作らなきゃね」

 

と、言うわけで。

 

「3枚作ったが.....」

 

「それじゃ見せてみてくれよ」

 

ワクワクと言った感じでこちらを見てくる正邪ちゃん。

それじゃ、俺張り切っちゃうよ!!

 

「言い忘れたが、少し相手になってくれ」

 

「......へ?」

 

よし行こう!!!

 

 

 

「1枚目だ。

【逆札】リバース・オン・リバース」

 

「おあっとぉ!?」

 

スペルカードの発動を境に、重力が、視点が、はたまた天地がひっくり返る。

今俺達は、地を見上げ、空を見下げている状態だ。

 

このスペルカードの能力は、相手の感覚を全て逆にするものだ。

右に動こうと思ったら左に動き、上に行こうと思えば下に行く。逆も然りだ。

そして最大の特徴はこれだ。

 

「な、なんだい!?あたしは弾幕をちゃんと避けた筈なのに、『避けたはずの方向から同じ弾幕が』.....!?」

 

何を言ってるのかわからないと思うので少し説明だ。

これは相手の感覚を全て逆にするものだ。

そう、『全て』だ。

 

「そうか!!あたしの視覚が捉えている光景も、上下左右逆になっているのか!!」

 

そう。つまり正邪ちゃんは

 

「あたしから弾幕に突っ込みに行った形になる!!??」

 

そういうことだ。

 

<ピチューン

 

よし、2枚目行こう。

 

 

 

 

「2枚目だ。

【鬼札】鬼人行進」

 

「今度はなんだい!?」

 

正邪ちゃんの周りに結界が貼られる。

これは簡単なことだ。

 

「放たれて過ぎた筈の弾幕が、結界に跳ね返ってる!?」

 

そう。さながら箱の中のスーパーボールの様に、画面外に過ぎることなく結界の中を縦横無尽にはね回るのだ。

 

「ちょ、まだ増やすのかい!?」

 

俺は少しずつ弾幕を増やして追い詰めるだけだ。

 

<ピチューン

 

よし、最後だ。

 

 

 

「3枚目だ。

【天邪鬼】起死回生の逆転劇」

 

これはマジでピンチになった時の使うようにする。

 

「こ、今度は何が......ん?」

 

何も起こらない。それもそうだ。

 

「すまん。まだ下準備中だ」

 

そう言って、俺は手に妖力弾を一つ作る。

そこに、ありったけの妖気を篭める。

 

「正邪、忠告しよう。『絶対に避けるんだ』」

 

「いっ!?」

 

不味いと思ったのかすぐに離脱する正邪ちゃん。

溜めが終わったので、妖力弾を構える。

 

「しかと見るがいい。これが私、『邪なる天の鬼』、天鬼の全力だ」

 

そして、思いっきり妖力弾を撃ち出す。

綺麗に真っ直ぐな線を描いて弾き出された1個の妖力弾。

それは前の山に直撃し.......。

 

 

 

 

爆発すると共に、周囲の山を一概に消し飛ばした。

 

「ふむ......。実際使うならもっと威力を下げなければな」

 

あ、山は能力で戻しました。




苦手な戦闘描写回でした。

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