東方天邪録 転生したら天邪鬼   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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誰か来るみたいですよ


第13怪 お客

ティーカップを傾け、窓辺でゆっくり読書。

ここだけ見れば優雅なお昼だろう。

 

「アマキー!!暇ー!!」

 

「チルノか。たまにはこういうのも良いだろう」

 

「そうだよチルノちゃん。少しはゆっくりしようよ」

 

「△〇♪#!」

 

実際は結構騒がしいけどな!!!

 

「ところで大妖精」

 

「なんですか?」

 

「何故この妖精は私の頭に乗っているのだ?」

 

「.......さぁ?」

 

「♪」

 

俺の頭の上には、ドヤ顔で俺の頭にしがみつく妖精が居た。

気に入ったのか?

 

「とにかくアタイは暇なの!!」

 

「お菓子はいるか?」

 

「「いるー!!」」「ピロリピロピロ♪」

 

「なんだい騒がしいねぇ。ご先祖、どうにかならんかね?」

 

「無理だな」「分かってた」

 

のんびりしたいつもの日常。

俺はこういうのも好きだ。

1人で居るのも好きだが、こういう暖かい雰囲気も大好きだ。

 

「ごめんください」

 

そこに、いつもとは違う客人が来た。

 

 

 

 

 

 

「失礼いたします」

 

「あぁ、くつろいで行ってくれ」

 

来たのは3人。

銀髪のメイドが一人。

 

「へぇ、結構立派ね」

 

「それもそうだろう。私が建てたのだから」「えぇ!?」

 

日傘を差し、蝙蝠の様な羽根を生やした青髪の赤い目の少女が一人。

 

「あまきー!!」

 

「おぉ、久しぶりだな。フランドール.....で良かったか?」「フランが良い!!」

 

同じく日傘を差し、宝石の様な羽根を生やした金髪の少女が一人。

言うまでもなく、紅魔館の面子である。

 

「あなた、この前邸に無断で入ったんですって?」

 

「私だけか?あの白黒魔法使いはどうなのだ?」「グッ.....痛い所を......」

 

セキリュティガバガバである。

 

「まぁ、入られたこっちにも落ち度はあるわよね......主に門番に」

 

それでいいのか紅魔館。

良いのだろう。特に気にしてないようだし。

 

「今回来たのは、貴方が勝手に邸に入ったと言うことで、それなら私達も行ってやろうと思ったからよ」

 

ふんすっと威張る可愛い吸血鬼。

 

「そういえば、あのパチェリーと言った魔法使いはどうしたのだ?」「聞きなさいよ!!」

 

それを華麗にスルー。ああいうのは流すに限る。

 

「パチュリー様です。あの方は、持病の喘息で寝込んでいます」

 

「『お大事に』と伝えておいてくれ」「わかりました」

 

パチュリーだったのか......。

衝撃の事実である。

そういえば、フランちゃんはどこに.....?

 

「フランちゃん!!一緒に遊ぼー!!」「チルノちゃん居たんだ!!遊ぼ遊ぼ!!」「私も居るよ!!」「大ちゃーん!!」「ちょ、フランちゃん!!抱きつかないでぇ!!」「大ちゃん恥ずかしそー!!」

 

知り合いだったのか。仲が良さそうで何より。

しかし、急に一段と騒がしくなったなぁ。

家は広いから、鬼ごっこでもかくれんぼでも、狭いなら地下にでも広げればいいので、存分に楽しんで欲しいものである。

 

「フランが嬉しそうで良かった.....」

 

暖かい目でフランちゃんを見守るレミリア。

いいお姉ちゃんだなぁ。

 

「今回の訪問も、妹様が行きたいと仰ったからですものね。お嬢様」

 

「咲夜!!それ言わない約束でしょ!?」

 

「あら、申し訳ありません」「ぐぬぬぬぬ......」

 

楽しそうな主人と従者。

就職するならこんな職場が良いな。

 

 

 

 

 

 

「......入りたい」

 

正邪ちゃんの寂しい呟きが聞こえた。

入れば良いのに.....。

 

 

 

???side

 

 

 

 

ある妖怪に関することを書くように言われたので、聞いた情報を元に縁起に書き記している。

 

「で、できたぁ......」

 

膨大な量のデータを元に、ようやく書きあげることが出来た。

 

なかなかにいい出来である。

 

変な部分も無し。

 

疲れたので少し休むことにする。

 

 

 

 

 

 

天鬼

 

危険度:最悪

 

種族:天邪鬼

 

性別:男※1

 

特徴:天邪鬼の祖で、現在存在する天邪鬼の親の様な存在。

少し尊大な口調。しかし、能力(後記)のせいで見極めがとてつもなく困難である。600年程前に、1度妖怪の賢者の手によって封印されたが、それを破り、現在は湖の近くに館※2を設けているようである。

そこには、氷の妖精や大妖精。人喰い妖怪や彼の子孫である天邪鬼を招いているようである。

噂によると、少女ばかりを招いている所から、小児好き。※3

 

能力:拒絶する程度の能力

あらゆる事象や状態、生命までもを拒絶し、自分の勝手の良いように書き換えることができる。

もはや化け物である。

 

容姿:能力によって姿形を変えるので、不明。

 

※1男以外の姿になったことないことから、女にはなれないと思われる。

 

※2能力によって、そこに『館が無い』ということ自体を拒絶し、『館がある』という事実に書き換えた。簡単に言うと、無から有を生み出した。

 

※3確定したことではないので、注意されたし。




縁起に書かれてないなーと思ったので書かせました。
主人公はロリコンだった!?(違います)

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