ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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第七話 恩恵

「何考えてるのですかユウさん!?」

 

「いやー・・・・それは・・・・その・・・・」

 

「サウザンドアイズに入るのですか!?」

 

「そこは白夜叉に頼んでノーネームに行く命令出してもらえばいいから」

 

「何故こんなことをしたのですか!?」

 

「・・・・・・作戦?」

 

「この御馬鹿様!!」

 

ハリセン(鋼鉄)で叩かれる。

メッチャクッチャイテェ!!

 

「さて、黒ウサギどうする?試練のクリアの報酬は?」

 

「皆様の恩恵(ギフト)鑑定でお願いします」

 

「なっ!?明らかに専門外なのじゃが・・・・しかもこの人数・・・・まぁ良かろう」

 

「ギフトってどんな事が書かれるんだっけ?」

 

「ズバリ!皆様の力などが書かれます!」

 

「・・まじ?」

 

「マジです」

 

「・・・・俺クリアしてないからギフトは無理だな」

 

「安心しろお前も対象だ」

 

「ゑ?」

 

「さぁ受けとるがよい!!」

 

白夜叉が手拍子をすると九人全員の上に一枚のカードが現れた。

 

十六夜はコバルトブルー色のカード。

 

飛鳥はワインレッド色のカード。

 

耀はパールエメラルド色のカード。

 

ユウは白と金の二色の混ざったカード。

 

ロウウィは紫と緑の二色の混ざったカード。

 

零はスカイブルー色のカード。

 

ヤマトは茶色のカード。

 

レオンは藍色のカード。

 

ミーレスはリーフグリーン色のカード。

 

「皆様良かったですね!」

 

「何これ?」

 

「ギフトカードですよ」

 

「お給料?」

 

「お中元?」

 

「お年玉?」

 

「賄賂?」

 

「全部違いますし、最後おかしいでしょう!」

 

それぞれが書かれていた内容は、

 

飛鳥は“威光”

 

耀は“生命の目録(ゲノム・ツリー)”“ノーフォーマー”

 

「じゃあ俺はレアケースだな」

 

「なんじゃと?」

 

白夜叉が十六夜のカードを覗いて見ると、

十六夜のカードに書かれていた内容は“正体不明(コード・アンノウン)”と書かれていた。

 

正体不明(コード・アンノウン)じゃと!?」

 

ギフトを鑑定するのは“ラプラスの悪魔”の力によって分かるのだがそれでも分からないギフトだというのだ。

 

「むぅ・・・・お主達はどうじゃ?」

 

ユウ以外の五人がカードを見せると、

 

ロウウィのギフトは“防水加工(ウォーター・プルーフ)”“加熱処理”“血行促進”

 

「なんじゃこの能力」

 

「いいじゃん」

 

零のギフトは“投影(トレース)” “王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 

「お前これはどういう事じゃ?」

 

「ハッハッハ」

 

ヤマトのギフトは“変体(トランス)

 

「・・・・変態?」

 

「違う!!」

 

レオンのギフトは“重力圧縮(グラビトン)”“死者隷属”

 

「お主怖いな」

 

「ロウウィを消すためだ」

 

「だからなんでだ!!」

 

ミーレスのギフトは“超電磁砲(レールガン)”“機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)

 

「お主が一番強いんじゃないか?」

 

「いや全然」

 

「さて、後はユウだけじゃな」

 

「・・・・見ないで?」

 

「命令見せろ」

 

「このやろう!」

 

「抵抗するな」

 

「分かった分かったほらよ」

 

ユウのギフトを白夜叉が受けとると、

 

 

 

ギフトには“時空間移動(ワーム・ホール)”“始終”と書かれていた。

 

時空間移動(ワーム・ホール)じゃと!?」

 

「あ、バカ!言うな!」

 

「お主はこんなギフトを持っていながらわざと負けたというのか!!」

 

「いやー・・・・まぁ」

 

「この馬鹿者が!!」

 

黒ウサギのハリセン(鋼鉄)でまた叩かれた。

 

「イッタァー!!!」

 

「なんですかそれ強いのですか?」

 

「うむ・・・・面倒なギフトじゃ」

 

「え?」

 

「頭イテェ~」




これが俺達の力ですw

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