ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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第四話 最強の問題児コンビ

一方その頃の黒ウサギは、

 

「いったいどこに行ったのですかあの御馬鹿様方はー!!」

 

探しまくっていた。とりあえず超スピードで。

 

「マズイのですよ!もしこの地域を支配している神仏とかに会ったりしたら絶対に勝負(ギフトゲーム)を挑まれてしまうのですよ!なんとしても探しだして連れ戻さないと!!」

 

その時、遠くでとても大きな水しぶきがうち上がった。

 

「ま、まさかあの二人が!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい十六夜やりすぎだって」

 

「別にどうってことないだろ?」

 

「お前の基準で決めるな」

 

「やっと見つけましたのよー!!!」

 

「「おう黒ウサギ」」

 

「もうこんな所まで来て何をしていたのですか!?」

 

「滝見てた」

 

「俺は世界の果てを見てたぜ」

 

「・・・まぁ良かったです。さぁ、誰かに勝負を挑まれる前にさっさと帰りましょう!」

 

「受けたぜ?」

 

「十六夜が」

 

「へっ?」

 

すると後ろの滝から巨大な白蛇が出てきて、

 

「まだ!まだ終わってないぞ小僧!!!」

 

すんごい激怒していた。十六夜に対して

 

「こ、これは!?ていうかなんでこんなに怒ってらっしゃるのですか!?」

 

「コイツが生意気にも試してやろうって言ってきたから俺を試せるか逆に試してやったのさ!」

 

「俺はこの蛇にやめとけって言ったのに聞かないから」

 

「そんな事言っている場合ですか!?」

 

「もう手加減しないぞ!潰れろ小僧!!」

 

その台詞と同時に大量の竜巻が表れた。

 

「ははッ!おもしれぇ!!」

 

「おい待て俺達にも当たるぞ」

 

「イヤー!!!」

 

「はっ!しゃらくせぇ!!!」

 

十六夜は向かってきた竜巻を拳一つで(・・・・)破壊した。

 

「うそぉ!?」

 

「なんと!?」

 

「馬鹿十六夜こっちにも余波が来る」

 

「そっちでどうにかしてくれ!」

 

「そっかよ!」

 

ユウはやってきた竜巻を一瞬で(・・・)消し去った。

 

「えぇ!?」

 

「何者だ貴様!?」

 

「ただの旅人、だな」

 

「そうだなァ!」

 

十六夜は白蛇顔前に現れ、そのまま回し蹴りを繰り出した。

それにより白蛇は気絶しながらそのまま倒れていった。

 

「ナイス十六夜」

 

「お前もなユウ」

 

「なんなのですかこのお二人は・・・」

 

「黒ウサギ報酬取ってこいよ」

 

「え!?」

 

「一応な」

 

「は、はい」

 

黒ウサギは白蛇(気絶した)から報酬を受け取った。

 

「やりましたよ!こんなに大きな水樹ですよ!これで隣町に水を買いに行く必要が無くなりました」

 

「で、黒ウサギ」

 

「はい!なんでしょう!」

 

「お前・・・何を隠してるんだ?」

 

「えっ・・・」

 

「あ、今ので大分知ったぞ」

 

「こ、心を読まないでください!!」

 

「一応内容伝えるわ」

 

そう言うとユウの束ねた後ろ髪がいきなり動き始め十六夜の後ろ首に突き刺さった。

 

「お?初めての感触だな髪に刺されるのは」

 

「なんで後ろ髪が動くのですか!?」

 

「技術才能天才の力だ」

 

「とりあえずはっきりと分かったぞ」

 

「!」

 

「つまりお前は壊滅寸前の自分達のコミュニティを守るために俺達を呼んだんだな?」

 

「・・・説明はしていませんがそんなところです」

 

「ふ~ん」

 

「自分の口から言ってはいませんがお願いします!私達を助けるために・・・コミュニティに入ってください!!」

 

「「・・・」」

 

(ここで断られたら私は・・・っ)

 

「良いなそれ」

 

「・・・え?」

 

「良いなって言ったんだよ。なんだ?入ってほしかったんだろ?」

 

「は、はい!!えっと、ユウさんは?」

 

「・・・」

 

「ユウさん?」

 

「成る程な。アイツここまで見えて(・・・)いたのか」

 

「ユウさん!」

 

「ん?あぁ入るよ」

 

「あっさり!?」

 

「でも俺以外にロウウィ・ヤマト・ミーレス・零・レオンの奴等も俺と一緒に行動する事を覚えて聞いてくれ」

 

「は、はい」

 

「俺達はある目的(・・・・)の為にコミュニティに入る。それが終われば俺達はこの世界から去る。それまで協力してやるという約束でいいか?」

 

「目的?」

 

「今は言えない」

 

「・・・ありがとうございます入って下さって」

 

「こんな面白い世界に呼んでくれたから当然だよ」

 

「それでは皆さんの所に戻りますか!」

 

「なら俺が送るよ」

 

「えっ?ユウさんが?」

 

「俺の能力は瞬間移動能力だからさ」

 

「やっぱりかこのやろういい能力持ってるじゃねぇかなら飛ばせよここまでの時間無駄にしただろ」

 

「俺の知ってる場所か視界に写った所にしか出来ねぇんだよ」

 

「じゃ、じゃあお願いします」

 

「おう掴まれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたぞ」

 

「本当に一瞬だったな」

 

「タイムラグはコンマ単位だ」

 

「それでは皆さんに・・・」

 

黒ウサギが問いかける瞬間三人は固まった、何故なら

 

 

 

 

なんかバカでかい虎男のような奴が耀・零・レオンに手足の間接を曲げられ、ヤマトが虎男の額に腕と一体化した散弾銃を構え、飛鳥・ロウウィ・ミーレスが虎男を見下していた。

 

「・・・・苛め?」

 

「そうだろうなそう見える」

 

「なんでこんなことにー!!??」


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