ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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「俺達なんでこんな無双してんだろ?」

「うるせぇそれより飯食うぞ」

「早く作れよ」

「ジョ~↑ジョ~↓」

「「誰がジョジョだ!!」」

「「「「ツッこむとこそこかよ」」」」


第十四話 束の間の休息

「「「じゃあこれからよろしくメイドさん」」」

 

「いやなんで三人がそんなこと言ってるの?」

 

今どういう状況かかる~く報告しておこうと思う。

・・・ん?デジャブになっちまったか。

気にしないけどな。

俺達はあれからルイオスの身と心を(物理的に)破壊した後、ヤマトの撃ったバウンド弾を全員で回収してから、ノーネームの本拠地に戻り、縛っていたレティシアを解放して、レティシアにノーネームに居られるようになったと伝えた後で十六夜・飛鳥・耀の三人がさっきのセリフを言って今に至る。

俺がルイオスとの戦闘で使ったクリスタルの腕は俺の種族の一つの能力であり、俺のギフトカードに表記されない物なんだ。

理由はこれは俺の力であるが能力じゃないからだ。

簡単に言うならば種族別で俺のギフトが変わるような物だ。

キメラはほんとに楽でいいな♪こんな風に色んな力を使えるようになるんだからな。

 

「確かユウは種族一つに付き魔力が上がるんだっけ?」

 

「魔力だけじゃなくて色々と性能が上がるだがな」

 

「だがユウ・・・私を縛った罪は重いぞ?」

 

ヤベェ・・・レティシアさんがめっちゃ怒っていらっしゃる。

怒らせるような事は・・・あるなメチャクチャあるな・・・怒らせるような事しかしてないな。

 

「ほんとにバカだな」

 

「俺はバカじゃねぇ!アホだ!」

 

「それより私はお前達に感謝をしなくてはいけない・・・ありがとう」

 

「礼はいらんよ」

 

「だからお前達がメイドをしろと言えばそれに従おう」

 

「いや・・・なんか続きそうだからいいや」

 

そのときユウの耳飾りがユウだけに聞こえる音で震えだした。

これは通信の合図である。

 

「もしも~し・・・白夜叉か?」

 

『お主!本当にアルゴールを一撃で倒したのか!?』

 

「倒したって言うよりも気絶させたの方が正しいな」

 

因みに白夜叉には俺特製の髪飾り型通信機を作ってやった。

俺は道具作成スキルはA+だからな。

キメラは色んなスキルを得られるから便利なことこの上ないな。

因みにレオンが召喚する鎌と背中に背負ってる鎌は別物だ。

背中に背負ってる鎌は俺が作ったお手製の鎌だ。

余程の事がなければ背中の鎌は普段使っている。

 

『なんかもう・・・お主には頭が上がらんような気がする』

 

「そんな頭が上がらんような奴がお前の手下なんだよ」

 

『・・・お主まさか儂のとこにいれば楽に利用出来ると思っていたのか?』

 

「・・・」

 

・・・いや?図星じゃないよ?ヴィテからの導きだよ?決して最強人物の元に居れば何をしても相手から手出しはされないから色んな策略が練れるし、利用する機会もかなり多いから便利だ!、とかそんなこと全然思ったり考えたり計画したりしてないからな。

 

「白夜叉の下に着いて悪巧みしてますか?」

 

「はいしてます♪」

 

『・・・』

 

ヤベェ!つい乗せられて口が滑った!←バカのアホ神

 

『ユウ・・・後で話がある』

 

「はい・・・」

 

上司って怖いね!

こんな感じに嵌められて怒られるだぜ?

反省しています。

 

「と、とりあえず皆さんパーティーをしましょう!ノーネームの勝利とレティシア様の帰還祝いです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「の、後に皆寝ちまったか」

 

「ずいぶん楽しんでたから仕方ないと思うよお兄様」

 

今起きているのは俺とアンの二人だけである。

因みに午前3時である。

寝ろって言われそうだが、実は俺は例外として俺達二人は余り睡眠を取らなくていい体質なのだ。

兄妹だからって訳じゃないからな?

大体の人達は気付いてると思うが、アンは未元物質(ダークマター)そのもので出来ている。

なんらかの事があり、ダークマターが意思を持ち、生まれてきた特異個体・・・それがアン=クレメンズの正体だ。

 

「お兄様はこの世界は楽しいと思う?」

 

アンは俺の事を兄様かお兄様と呼んでくる。

余り違いがないと思うと思うだろうが、兄様の場合は面白がっている時、お兄様だと真剣な時という意味に変わってくるのだ。

おかしな妹だと思うよこんな分かりづらい表現しなくてもいいのにさ。

 

「楽しいよ・・・どんな世界でも楽しさはある・・・それを見つけられるかどうかが生き物が生きていくのに大切な事の一つだと思ってるからね」

 

「私のせいでこんな目に合っていても?」

 

「まぁ確かに最初は面白そうだからこの世界に来た、その後にお前が逃げて追い掛ける事にした、その後他の世界が壊れかけていることをヴィテとお前から聞いた。」

 

「・・・」

 

「だけどそれがどうした(・・・・・・・)

 

「え?」

 

「旅の目的に一つ二つ追加された位旅人としていつもあることさ」

 

「お兄様・・・」

 

「そんなことよりも・・・お前が素直に話してくれたことの方が俺は嬉しかったんだ」

 

「お兄様・・・!」

 

「お前は迷惑をかけるがちゃんと皆のために動ける奴だってことは分かってるからな」

 

俺はアンの頭に手を置いて、頭を撫でながら、

 

「心配するなよ・・・アン」

 

「・・・ありがとう兄様」

 

そこにあったのは・・・心配事が無くなった妹のいつもの無邪気な笑顔であった。

 

 




ここのオリキャラのフラグ建築者の階級


・二級フラグ建築者
ミーレス


・一級フラグ建築者
ヤマト ロウウィ レオン アン


・特級フラグ建築者
ユウ 零

















「俺二級だけどフラグ建てたことあるか?」

「知らんけど何となく」

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