ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ   作:神崎優

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第十三話 魔王狩り

「というわけで攻略は俺達六人とジン=ラッセルに任せろ」

 

「「「参加したかった」」」

 

「頑張ったの俺達だし」

 

「大丈夫だロウウィだけ殺すから」

 

「だるい~」

 

「進むのはユウ、零、レオンで行って、」

 

「援護でロウウィとミーレスで、」

 

「残った俺は誘導か」

 

「期待してるぜキチガイ」

 

「ちょっと何言ってるかわかんない」

 

「と、とりあえず早く行きましょう」

 

「「「「「「了解」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんかサクサク進みましたね」

 

「確か、発見されれば挑戦権を失うんだっけ?このゲーム」

 

「まぁあっちは透明化してるからこっちもしてもいいよね」

 

「そう考えれば俺達本当に卑怯だな」

 

「「同感」」

 

今どういう状況かかる~く報告しておこうと思う。

俺達四人は零は透明になる薬を飲み、レオンは自身の体を透明化して、俺は空間移動して三人にしか見えないようにしてるんだ。

あ、ジン=ラッセルは俺の時空間移動で同じように空間移動させてるから。

後はヤマトがバウンド弾入り散弾銃を両手で二丁持ってヒャッハー状態だし、ロウウィとミーレスは透明になった人達(俺達以外)に加熱と電流のコラボレーションで地獄の苦しみを与えているところだ。

そして只今俺達はあのジコチューお坊っちゃんの部屋?の目の前に到着したところだ。

何事も無くて良かったな~。

遠くから悲鳴が聞こえる気がするけど気にしない気にしない♪

 

「説明乙」

 

「おうよ」

 

「お前らふざけすぎだ!」

 

「「「すいませんでした」」」

 

んまぁルイオスのところに来たけれど、正直楽勝すぎだ。

コイツ全く覇気がないから大したことないだろうな。

俺の第六感がそう言ってる気がしないでも無くは無い。

 

「もうめんどくさい!!出でよ【アルゴール】!!!」

 

その瞬間、光が走った。

光が収まるとそこには異形の姿が目に見えた。

見るからに悪魔のような肌の色をし、その髪はまるで蛇のような恐ろしい形をしており、その体にはベルトのようなもので覆われていた。

 

「これが魔王か」

 

「そうだ!僕のしもべのアルゴールだ!!」

 

「ユウ」

 

「ん?」

 

「・・・別にあれを倒してしまっても構わんのだろう」

 

「早速死亡フラッグを建設してしまったけど大丈夫だ問題ない」

 

「お前も建設してしまったぞ」

 

「ふん!アルゴール!!全部石に変えてしまえ!!!」

 

「GAYaaaaaaaa!!」

 

アルゴールの口に禍々しい光が灯り、それが直線上に放出されユウ達を襲う瞬間、

 

「よいしょ」

 

ユウが右手を挙げると、目の前にワームホールが現れ、その光を飲み込んでしまう。

 

「・・・は?」

 

「光をねじ曲げられる穴だぞ?そんなもん効くかよ」

 

「いや!石に変えられるはずだ!そんなことが出来るわけが!!」

 

「まぁうるさいからさっさと仕留めるわ」

 

「!!」

 

「赤原を駆けろ!【赤原猟犬(フルンディング)】」

 

零から放たれた赤き矢はアルゴール目掛けて飛んでいき、アルゴールの体を射貫いた。

 

「GAYaaaaaaaa!!!!」

 

「一撃で仕留められないけど、まぁ致命傷にはなったかな?」

 

「いや逆にブチギレてるんたが」

 

「いや?充分だが?」

 

声がした方向を見てみると、ユウが右手を巨大なクリスタルの腕(・・・・・・・・・・)に変化させて、アルゴールの上に移動していた。

恐らく時空間移動で飛んだんだな。

便利すぎるぜなんだよあの能力。

 

「よいしょっと!!」

 

ユウはその右腕でアルゴールの頭を掴み、思いっきり地面に叩きつけた。

ドゴーン!、という音を立てながらアルゴールの頭はそのまま地面にめり込んでいた。

その一撃だけでアルゴールは気絶してしまったのだ。

 

「あ、アルゴール!!?」

 

「さてと?」

 

ユウはその右手をルイオスに見せつけるように動かすと、

 

「チェックメイトだルイオス」

 

その顔を勝利を確信した顔へと変化させていた。

 

 

 

 

 

 

 




「お前キザだな気持ち悪い」

「うるせぇよ!!」

「もうこれだけで俺が誰のマネしてるかわかっただろ」

「わからない人はわからなくていいよ」

「元ネタ当てゲームか何かかなこれ」

「それでは皆さんまた今度」

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