ただの旅人と愉快な仲間達が異世界から来るそうですよ 作:神崎優
「というわけで攻略は俺達六人とジン=ラッセルに任せろ」
「「「参加したかった」」」
「頑張ったの俺達だし」
「大丈夫だロウウィだけ殺すから」
「だるい~」
「進むのはユウ、零、レオンで行って、」
「援護でロウウィとミーレスで、」
「残った俺は誘導か」
「期待してるぜキチガイ」
「ちょっと何言ってるかわかんない」
「と、とりあえず早く行きましょう」
「「「「「「了解」」」」」」
「なんかサクサク進みましたね」
「確か、発見されれば挑戦権を失うんだっけ?このゲーム」
「まぁあっちは透明化してるからこっちもしてもいいよね」
「そう考えれば俺達本当に卑怯だな」
「「同感」」
今どういう状況かかる~く報告しておこうと思う。
俺達四人は零は透明になる薬を飲み、レオンは自身の体を透明化して、俺は空間移動して三人にしか見えないようにしてるんだ。
あ、ジン=ラッセルは俺の時空間移動で同じように空間移動させてるから。
後はヤマトがバウンド弾入り散弾銃を両手で二丁持ってヒャッハー状態だし、ロウウィとミーレスは透明になった人達(俺達以外)に加熱と電流のコラボレーションで地獄の苦しみを与えているところだ。
そして只今俺達はあのジコチューお坊っちゃんの部屋?の目の前に到着したところだ。
何事も無くて良かったな~。
遠くから悲鳴が聞こえる気がするけど気にしない気にしない♪
「説明乙」
「おうよ」
「お前らふざけすぎだ!」
「「「すいませんでした」」」
んまぁルイオスのところに来たけれど、正直楽勝すぎだ。
コイツ全く覇気がないから大したことないだろうな。
俺の第六感がそう言ってる気がしないでも無くは無い。
「もうめんどくさい!!出でよ【アルゴール】!!!」
その瞬間、光が走った。
光が収まるとそこには異形の姿が目に見えた。
見るからに悪魔のような肌の色をし、その髪はまるで蛇のような恐ろしい形をしており、その体にはベルトのようなもので覆われていた。
「これが魔王か」
「そうだ!僕のしもべのアルゴールだ!!」
「ユウ」
「ん?」
「・・・別にあれを倒してしまっても構わんのだろう」
「早速死亡フラッグを建設してしまったけど大丈夫だ問題ない」
「お前も建設してしまったぞ」
「ふん!アルゴール!!全部石に変えてしまえ!!!」
「GAYaaaaaaaa!!」
アルゴールの口に禍々しい光が灯り、それが直線上に放出されユウ達を襲う瞬間、
「よいしょ」
ユウが右手を挙げると、目の前にワームホールが現れ、その光を飲み込んでしまう。
「・・・は?」
「光をねじ曲げられる穴だぞ?そんなもん効くかよ」
「いや!石に変えられるはずだ!そんなことが出来るわけが!!」
「まぁうるさいからさっさと仕留めるわ」
「!!」
「赤原を駆けろ!【
零から放たれた赤き矢はアルゴール目掛けて飛んでいき、アルゴールの体を射貫いた。
「GAYaaaaaaaa!!!!」
「一撃で仕留められないけど、まぁ致命傷にはなったかな?」
「いや逆にブチギレてるんたが」
「いや?充分だが?」
声がした方向を見てみると、ユウが右手を
恐らく時空間移動で飛んだんだな。
便利すぎるぜなんだよあの能力。
「よいしょっと!!」
ユウはその右腕でアルゴールの頭を掴み、思いっきり地面に叩きつけた。
ドゴーン!、という音を立てながらアルゴールの頭はそのまま地面にめり込んでいた。
その一撃だけでアルゴールは気絶してしまったのだ。
「あ、アルゴール!!?」
「さてと?」
ユウはその右手をルイオスに見せつけるように動かすと、
「チェックメイトだルイオス」
その顔を勝利を確信した顔へと変化させていた。
「お前キザだな気持ち悪い」
「うるせぇよ!!」
「もうこれだけで俺が誰のマネしてるかわかっただろ」
「わからない人はわからなくていいよ」
「元ネタ当てゲームか何かかなこれ」
「それでは皆さんまた今度」